サン・ピエトロ大聖堂(2) 2011年欧州旅行記-12

大聖堂の見学を終え、いよいよ前回のローマ観光では体験できなかった、サン・ピエトロ大聖堂のドームにあがることにした。エレベータありとなしの2コースが用意されているのだけれど、僕らはもちろんエレベータ付き。少しでも楽したいから。若い日本人男子が階段へ向かっていったが、僕ら二人は「わっけぇなぁ〜」と見送るだけ。エレベータを使っても、それでも途中からは歩かなくてはならない。大聖堂の右脇に設置されたエレベータは、大聖堂の屋根までお客を運ぶ。そこからいったんドームの中に入る。祭壇を上から見下ろす。本当は転落防止用の金網が張ってあるのだけれど、そこは一眼レフのテクニックで、金網が存在していないかのように撮影してみた。

ドームの中から一転して、細い階段を登る。ドーム外壁と、内壁の間の細い隙間で、タイルで壁は覆われているものの、右に傾きながら進む空間は息苦しい。その代わり、頂上に出ると、ローマの街が一望できた。サン・ピエトロ寺院寺院より高い建物はないのか、中世の頃からきっとこんな光景が広がっていたのだろうという景色を、僕らはのんびり眺めた。日差しは強いが、心地良い風も吹いている。

広場の反対側には、ヴァチカン市国内部を見ることができる。小さい都市国家ながら、独自の郵便局や放送局を持つとは聞いていたが、確かに放送用の出力アンテナも建てられている。そういえば、法王がtwitterで呟いたと話題になったのは、先月のことだっただろうか。

派手なデザインのコスチュームに身を包んだスイスヤードの写真を撮らせてもらって、僕らはヴァチカンを後にする。城壁近くのレストランで、ランチを摂って一休み。ここでもワインを飲んでいたっけ。