「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展 に行ってきました!

雨。18.7℃/15.8℃/87%/657day/14320(+0)

雨の中、六本木の国立新美術館へ行ってきました。
本当なら秋晴れの気持ちの良い週末に、ブラブラと散歩がてら出かけたいものなんですが、来週末は実家の用事に巻き込まれる可能性が濃厚、再来週はテートブリテンでターナーの前に立っているはずなので、本日強行したわけです。


『「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展』というタイトルの展覧会は、悪天候もあって絵の掛かっている壁伝いに人が連なってる程度で、想定していたよりは空いていた。やっぱりフェルメールが来るとなると、天気が悪くても人が集まるんだね。

で、「牛乳を注ぐ女」ですが、やっぱりたいしたものでした。まるで写真のよう……というとアーティストに失礼になりますが、遠近法を厳密に適用した写真のような絵画でした。写真とちがう点をあげるならば、高性能カメラを使っても、ああいう色は出せないだろうということでしょう。
以前、僕は、写真では自分の思い描いている空をどうしても撮れないとこぼしたことがありました。そうしたら「無理だよ。あなたが言っているのは記憶色だから」とある人に言われました。記憶の中の色は、色の特徴的な部分が強調されているんだそうです。僕の中のそれは、カメラでいうとやや露出気味で、コントラストの強い色です。 だからフェルメールが描いた絵のモデルと場所を完璧に再現して、そこで写真を撮っても「こんなハズじゃなかったのに」と不満を言うんだと思います。その点、絵画は記憶色に基づいて描かれているのでしょうから、あまり違和感を感じないんだろう。

この展覧会は「風俗画」ってことになってるんですが、集められた絵の多くが台所を描いたもので、太めの女性が料理している生活臭溢れる不思議な空間でした。オランダ絵画は、暗い室内を描いたものが多く苦手。ヤンとか、ヤーコブとかいう名前の画家さんの展覧会は食わず嫌いで避けていたりします。今回もフェルメールをのぞくと、やっぱキビシかった。でも 「牛乳を注ぐ女」は窓から射し込む陽光が穏やかで、明るくて、僕は好きです。居並ぶ暗い絵のなかでひときわ耀いて見えたのです。

空の王者(21) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ドルドレヒト、スワンドレヒトから眺めたムーズ河
Dordrecht. La Meuse vue de Swandrecht
1882-85年頃
95×129.5cm


トゥーク河畔の牧場
Le pâturage au bord de la Touques
1884年
36×46cm

注)素人スキャニングなので、色彩が原画と相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

BL漫画レビュー:神鏡智『アクマでも愛してくれる?』

しかしナンと言ったらいいのか…腐女子さまの世界ではモテモテのジャニ系も、ゲイ界隈ではそれほど需要がありませぬ。いや、たとえば背が高くて、赤西仁みたいな男だったら引く手数多でしょうけれど、ゲイ界隈のジャニ系はおしなべてマイクロサイズで、ガリガリに痩せてるヒト多数。おクチの悪いゲイからは「ガリキショのジャニは氏ね」とか言われて、やや迫害され気味。僕は嫌いではないが。
筋肉質~マッチョな男達が主流のモテ筋ですが、一方で根強い人気を誇るのが「デブ」。BLの世界とはほど遠い世界が展開されます。

カミングアウトします!
知り合いに誘われて、一度デブ専ナイトに潜入したことがあるんです。
はぁ~すごい世界だった。
そこは肉弾が飛び交うパレスチナ。トランスにあわせてゆうらり、ゆうらり揺れる贅肉から、意外に俊敏な動きを見せる堅太りな肉まで、とにかく! 肉だらけでした。
泣き崩れそうになりました。もう二度と行きません。

で、本日のお題。
神鏡智『アクマでも愛してくれる?』

恋すれば悪魔も臆病になる!?
日曜日の朝7時。お茶の間の話題を独占する、特撮戦隊シリーズ。主役ヒーローを演じる耀と、敵役の玲士…。互いの役柄さながらの、いじめまがいのSEXライフの行方は果たして!?

ふむ……不思議な作家。
まずストーリーがわけわかんない。
たとえばセリフを使って登場人物を互いに説明させるのは小説でよく使われる手法ですが、この作家セリフが多すぎ(苦笑)。高河 ゆんが登場した時、手抜きじゃないの?ってくらいスカスカの背景に衝撃を受けたものですが、神鏡作品の場合、コマの半分以上をセリフの吹き出しで埋められていて、余ったスペースに登場人物の顔があるという感じ。これはマンガというよりも、ドラマの脚本に挿入画がくっついていると言った方が良いのかも。

1.絵柄
いわゆるジャニ系。細身、セミロン、金髪、体脂肪10%未満のスジ筋、妙な手足の長さはモディリアーニ?とか言ったら誉めすぎ。腐女子の脳内にある肉体派青年の身体って、こんな感じなのかな?って思わせます。

2.ストーリー
全編「山なし、意味なし、落ちなし」。ストーリー性になんら期待を持っちゃいけません。身体を描くための添え物です。ある意味BL的には正しいのかもしれませんが。

3.エロ度
んー、 ウケの男の子は縛られたり、目隠しされたり、吊されたり、ボディピアスされていたり、乱交好きだったりと、なんというか「服を脱ぐと、ヒトってなにしてるかわかんないもんだよなー」という素朴な疑問というか、興味本位な部分をクローズアップしてるような気がします。1作品のうちSex描写が60%以上を占めている、やりっ放し作品。ポルノやね。

4.まとめ
デートの時でもそうですが、無理に喋り続ける(やたらに言葉が多い)人って自信のなさの裏返しって言うじゃないですか?これだけセリフが多いというのは、登場人物が自信を持って動けていない?(作品の趣旨として言葉責めというわけではないから)。それって作家の自信のなさが露呈しているんじゃないのかな?って感じてしまう。そしてこの作家は妙に乳首と性器の描写に執着しているようだし。そこに潜む深層心理はなんだろうと、妙な裏意味を読み取りたくなるのでした。

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
エロ度 :★★★★★
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

空の王者(20) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


漁船の出帆
L'appareillage des bateaux de pêche
1880-85年頃
51×74cm


ドーヴィル街道
La route de Deauville
1881年
48.5×58cm

注)素人スキャニングなので、色彩が原画と相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

安倍政権総辞職におもうこと

少し前の話になりますが、安倍前首相の辞任を呆然とした気持ちで見ていました。

辞任直後、毎日新聞が実施した世論調査ではこんな状況だったとか。

毎日新聞が7~9日に実施した全国世論調査(面接方式)で、過去1年間の安倍政権を「評価しない」と答えた人は74%に上り、「評価する」は22%にとど まった。首相のやったことのうち、間違っていたと思うものは「政治とカネ問題や閣僚の失言への対応」が44%で最も多く、次いで「参院選後の続投」の 20%。内閣支持率が30%台に低迷していることに加え、政権の実績への評価が低い点も早期辞任を促したとみられる。

小泉元首相のワンフレーズ政治の後は、いろいろつらかったんだろうなって思う。
東京ミッドタウンのオープニングセレモニーのスピーチ第一声が「東京は楽しい街!」。そりゃ出席者のハートは鷲づかみでしょうが、誰にとっても耳障りのいい言葉は最大公約数的な空虚なものだってことを、聞き手側の国民が忘れてしまってますね。

実績への評価って、そもそもなんだったんでしょう。
小泉内閣の最大の政治的実績は郵政民営化と道路公団の民営化につきると思います。実現の程度はともかく。国富を役人が勝手に無駄遣いするのを止めるってことでしょう。

安倍政権のそれはなんだったのか? 下記を挙げているサイトがありました。

■成立した法案
・教育基本法改正
・防衛省昇格
・海洋基本法による海洋権益確保の根拠法樹立
・教育三法成立
・国民投票法成立
・少年法改正による厳罰化

■外交
・北朝鮮経済制裁・朝鮮総連圧力
・集団的自衛権の解釈変更見直し
・日米豪印4ヶ国同盟、「自由と繁栄の弧」確立による中国包囲網の形成
・中国サミット正式参加を拒否
・アメリカ連邦下院での「慰安婦」決議対策

■内政
・皇室典範改悪の見直し言明
・靖国神社に代わる国立追悼施設 ⇒ 調査費計上を否定
・夫婦別姓  ⇒ 棚上げに 
・社保庁解体・非公務員化による自治労つぶし
・公務員削減・給与削減・天下り制限
・在日参政権 ⇒ 棚上げに

・人権擁護法案 ⇒ 法務省官僚が推進中だが、阻止中
・「従軍」慰安婦捏造 ⇒ 国会で国家による強制を否定


2年ほど前ですが、若手ベンチャー企業経営者を交えた夕食会に参加したことがあります。特にアジェンダのない食事の席で、みんなが熱く語り合った話題はなんだと思います?会社経営の自慢話でも、業界の未来の話でも、IPOの目論見でもなくて、劣化する日本の教育問題、とりわけ「ゆとり教育世代」の学力低下問題とその原因についてだったんですよ。僕ら普段は「普通の国民」やっていますが、みんな「やべぇよ」って意識は共有しているんだなって驚いたもんです。そのとき語り合われた諸々の原因は複雑広範囲にまたがっていました。そして、上記の安倍政権がやった仕事の多くがその対策に関わっていたことが、いまになってわかります。即効性のある仕事じゃなかったかもしれませんが、後世きっと評価されるんじゃないかと僕は思ってます。


安倍内閣が総辞職した日(9月25日)の朝日新聞社説はこんな事を書いています。

「この1年、私たちは安倍政権に批判的な主張をすることが多かったが、評価すべき点がなかったとは思わない。

最大の功績は、小泉政権時代に極端にささくれだった中国、韓国との関係修復に果敢に動いたことだ」

僕は日本を憎んでいる隣国と別に仲良くなる必要はないと思うんだ。
いよいよ脅威が顕在化している北朝鮮。それをバックアップしている2国は、日本から見たら北朝鮮の脅威と同一視されても不思議じゃないと思う。アメリカだったらそう考える。いや、日本以外の国の住民はそう考えるのが自然。
中国、韓国が北朝鮮をバックアップしている限り、顕在化する脅威は北朝鮮であったとしても脅威の元は中、韓両国にあり、関係改善をしても彼らが「それ」をやめるつもりが毛頭ないという事実を僕らは認識する必要がある。だったら、ほんとに頼れるのは「近くの親戚より、遠くの他人」じゃないですかね?

「靖国参拝の見送りに対し、右翼論壇や首相のブレーンら身内から激しい批判を浴びせられたのはつらかったに違いない。従軍慰安婦やA級戦犯などをめぐる主張も、以前のように歯切れ良くはいかなくなった。国を背負う首相の立場の重さを思い知ったのではないか。」

僕も以前メディアの端っこで仕事させてもらった経験があるからわかる。
歯切れがいいのは、実行力を必要としない「紙つぶて」を投げている人たちだけだよ。
実行する立場の人は、一歩一歩牛歩のような歩みと苦労を背負う。
紙つぶてをばらまいて仕事はおわり、というわけにはいくまいて。


「われわれは安倍さんを単騎突撃させ、討ち死にさせてしまった」という感想を漏らしたのは、参議院の衛藤議員だったらしい。首相を護りきれなかった責任は、本来ならば保守本流政党であるはずだった自民党と、保守を支持する人間たち全員にある。

空の王者(19) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ロッテルダムの港
Rotterdam. Le port(The Port of Rotterdam)
1880年
78.2×110.2cm


ドルドレヒト、教会を背景にした湖とヨット
Dordrecht,bassin et voiliers, au fond, la cathèdrale
1880年
41.5×55cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

BL漫画レビュー:しおべり由生『本恋(HON-KOI)』

ここ数日、急に朝晩冷え込んで、ベッドの中では布団を身体に巻き付けてミイラ男みたいになって転がってます。このまま放置してると絶対に風邪を引きそう。
僕の場合、隣で他人が眠っていると温かくていいんだけど、ベッドが狭くて眠れないという因果な体質を抱えていて、外資系ホテルのキングサイズベッドくらいの広さがないと二人で寝るなんてまっぴらです。

しおべり由生『本恋(HON-KOI)』

カフェの店長・錦は、想い人を失った哀しみを癒すため、行きずりの男・薫と一夜を過ごしてしまう。だが、かりそめの相手にすぎなかった薫が、次第に気になりはじめて……。

で、お約束通り主人公は風邪を引いた行きずりの男を自宅に連れ帰るわけです。

年下男の薫クンがなかなか一途で、読み手のハートを鷲づかみなわけですが、錦に声をかけたのは実は裏があって……という裏話が続編で明かされます。
純情年下男なんて……すっごくうらやましーぞ。それにくらべて僕が2丁目で知り合ったオトコどもは、どいつもこいつも腹黒いヤツばっかで……と己の人徳のなさを披露したところで、以下まとめ。(^ω^;)

1.絵柄
しおべり由生っていう作家は、けっこう絵達者な人なんだと思う。奥付を確認すると、ほぼ同時期にジャニ系の甘あま高校生を描いていたかと思えば、"本恋"みたいなアダルティな顔立ちの男も描くことができる。BL作家って、わりと決まったパターンのキャラしか描けない人が多いように思う。その中ではなかなか貴重なお人かと。

2.ストーリー
セミロンのおミズ系男、カフェ、食い物屋、渋めの年上男、ちょっと天然はいっている年下男、けっこう一途で純情、行きずりの男との一夜……BLの王道ですな。
ワンパターンと言われようが、マンネリと言われようが、おいしいネタはいつまでもおいしいのだ。

3.エロ度
薫「俺の体 好き?」
錦「ああ」
薫「……そう よかった」
 「……何?」
錦「それだけじゃないぞ」
 「薫?」
薫「いいよそれだけで! 動けよ!」

GoodJob! (o>∪<)b

4.まとめ
お水系の年下男って好きです。

絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

永遠に時間があるわけでもなく

雨→曇り。25.2℃/19.3℃/71%/660day/14320(+0)

今週は、日曜日を除いて晴れの天気予報だったのに、今日はいきなり雨。
明け方、ベッドの中で寝返りを打っていると、カーテン越しに雨音が忍び込んできた。よく晴れた秋の空が大好きだから、あららーと残念に思った。

朝の通勤電車の中で「来週、固いスケジュールを教えて。次流れたら、オレあきらめるから」と元カレにメールを送った。いまだに返事は返ってきていないけど。 僕には永遠の時間があるわけでもないから、あてにならない事案にいつまでも振り回されているわけにいかないんだ。相手の気まぐれや暇つぶしの道具にされる のはイヤだし……なんか、このまま渡英までノーリアクションな感じがするよ。僕が海外へ出るときには、いくつか人間関係が清算されるのがジンクスみたい。

イギリスのガイドブックをいくつか立ち読みしてみました。
カンタベリーとケンブリッジに興味が出てきた。写真はとても美しいんだけど、高緯度地帯だからね、きっと初夏から盛夏にかけて撮影されたものなんだろうと思う。10月はどうなっているんだろう?どちらもロンドンから1時間ほどの場所にあるようなので、後半、最低どちらか1つは行ってみたいなって思ってます。

空の王者(18) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ボルドー、ロルモン村付近のガロンヌ河
Bordeaux, la Garonne à Lormont
1876年
54.4×81.9cm


トゥルーヴィル
Trouville
1879年
25×36.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

BL漫画レビュー:富士山ひょうた『屋上風景』

すっかり書き方も忘れてしまったBL書評。(^ω^;)
前のブログで読んでいてくれた方もいたみたいで、書くことがない時のネタに復活させてもいいかなぁと思ったんだ。ほら、デートがリスケ続きで腐ってっから。
で、リハビリの1作目。

 富士山ひょうた『屋上風景』

元クラスメイトの安藤が気になる皆口は、昼休みを彼と屋上で過ごすようになる。自分をノーマルだと思っていた皆口だが、普段無愛想な安藤が見せる、無防備な笑顔に恋心を自覚。口では文句を言いつつも、携帯電話で写真を撮らせてくれる安藤に淡い期待を抱くようになるが、写真よりも生身の安藤に触れたい欲が出てきてしまい……。

はぁ~屋上ですか。
僕にとっては近くて遠い存在でした。
ほら、月9とかでロケ地に使われる学校の屋上って、新宿の高層ビル街が見えてたり、ベイサイドで飛行機が空に浮かんでいたりするじゃないですか。そういうのって憧れがありますね。僕の中高校は、どういうわけだかご近所に火葬場があるという不吉な場所にありまして、友達と屋上でだべっていると、急に煙突から煙がたなびいて「うわぁ~逃げろ!」でしたから。色気のない話で申し訳ないッス。

1.絵柄
足かけ4年の不定期連載だったそうで、その間に微妙に作風が変わっています。そんなに間が空いちゃう連載っていうのも、読者にとっては生殺しでつらいだろうな。しかも一話完結じゃないし。絵柄は表紙カバーから察せられるように、やわらかい今風の男子二人です。

2.ストーリー
最終的にはハッピーエンドですが、想いをぶつける皆口に対して、安藤が徐々に心を開いてゆくという筋立て。あまり大きな動きはないんですが、リアル高校生の生活ってこんな感じなのかもしれませんね。

3.エロ度
「屋上風景」シリーズの中ではほとんどそれっぽい描写はありません。同時収録の「夏満天」と「恋は夢でも花でもなく」ではけっこうハードに絡んでます。もともと富士山ひょうた作品は性描写が少なく、心理描写の方が重点が置かれています。ゲイの自分も、友達と恋人の境界線ってなんだろう?とあらためて考えさせら れます。

4.まとめ
「ヒリヒリするような痛みとは無縁のBL」っていう典型的パターンでは?

絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★☆☆☆
エロ度 :★★☆☆☆ (同時収録2作品に対して)
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

リスケ続き (´・ω・`)ガッカリ…

晴れ。25.8℃/21.2℃/47%/661day/14320(+0)

「え、またかよ?」
今朝、元カレからのメールを読んで、ため息ついた。
前回会ってから約4週間の時間があった。
会った翌週は、ヤツの予定がいっぱいでNG。
その翌週は、約束していた日の夜に、台風が東京を直撃してお流れ。
その翌週は、僕らの親会社の大規模な人事異動に巻き込まれ、歓送迎会続きでNG。
さらに翌週は、ヤツが海外旅行で不在。
そして今週。あらかじめ2週間前にアポ入れておいたのに仕事で流れた。

彼は僕の予定を聞いた上で「じゃ、来週にでも」というメールを投げてきた。
僕の直感だけど「来週にでも」ってのは実現しないような気がするんだ。
ちなみに、再来週からは僕の方が身体が空かなくなる。

営業職だった時からの経験だけど、お百度踏んで取れる契約ってのはある。
でも、途中どんなに苦労しても成約する商談って、とにかく相手担当者とのアポスケジュールだけはスムーズだった。逆に失注する商談は、どうにもスケジュールがあわなかったり、電話をかけてもお互い不在でコールバック待ちが続いたりする。

これも「ご縁」ってヤツだと思うんだ。
で、ご縁がないものを深追いしても無駄ってのも自分が憶えたことだ。
来週が流れたら、この話はなかったことにしようと思うんだ。
いろいろと理由はあっても、地理的に遠距離じゃない二人が再会するのに6週間もかかるのは、やっぱご縁がないんだなって僕は思う(とタロットカードも言っていた(^^;)。

帰り道、7-11で"プリングルズグルメ 『グリルドシュリンプ&ガーリック』"ってヤツを買ったんです。これがねえ……ひたすら「まずい!!」の。
味はなんというか……アメリカでシュリンプのグリルを頼んで「やっべー、失敗したー!」って後悔したことが何回かあるんですが、まさにその味の再現。

勇気のある人はぜひお試しを。
僕は二度と買いませんけど。

空の王者(17) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


満潮時のトゥルーヴィル
Marée haute à Trouville
1875年
17.2×27cm


『ロッテルダム橋』制作の為の漁船の習作
Etudes pour bateaux de pêche pour Le Pont de Rotterdam
1876年
24×30.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

中秋の名月

雨→曇り→晴れ。29.3℃/20.3℃/56%/662day/14320(+0)

今夜は中秋の名月。雨が降っていた朝とはうってかわって、きれいな月が出た。
日本だとお団子でお月見。中華圏だと月餅でお月見ですねー。

週末丸善で調べていた件を同僚に話してみたら、実装してみようということになって、とりあえず仕様書を仕上げなくちゃならなくなった。それは楽しみなんだけど。

仕事が終わってから、タリーズでいろいろ構想を練っていた。
夕飯代わりにプレッツェルを囓って、アイスカフェモカを啜りながら。

空の王者(16) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ボルドー、港
Bordeaux. Le port
1874年
40×65cm


トゥルーヴィルの海岸風景
Scène de plage à Trouville
1874年
18.5×35.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

ただいまメール

曇り。24.1℃/20.8℃/71%/663day/14320(+0)

休日の朝7:30。
ケータイのバイブレーションが呼んでいることに気づいていたけれど、僕はベッドの中で寝返りを打っていた。きっと毎日のモーニングコールメールだろうと。

8:00過ぎにベッドから抜け出してきて、ケータイを確認した。
好きな男からのメールだった。
「帰国1日早めて今成田。スカイライナー待ってるとこ……」

ちょっと不意打ちされた気分だった。
甘さのかけらもない、素っ気ない文章だけど、帰ってきたことを報告したかったらしい。

そういえば、彼は成田空港を出入りするたびにメールをよこす。
仕事柄しょっちゅう海外出張がある男なので、夕方「いまスカイライナーの中。隣は上司でうざいんだけどさ」なんてメールが届く。

実際、成田から出国する時、出国審査を終えて、免税店でSHISEIDOあたりを冷やかすのもすっかり飽きたし、ボーディングゲートで時間を潰している間はヒマだから、僕も知り合いたちにメールを送りまくっている。ヤツもそんな感じなんだろう。

帰国する時は、飛行機が着陸してタキシングが終わったところでケータイの電源を入れる。メールが着信している時もあるし、なにもない時もある。入国審査を終えて、ターンテーブルの前でスーツケースが出てくるのを待っている間に「ただいま」メールを送る。僕の場合はそんな感じかな。成田空港にはクルマで入るの で、税関を出た後にはメールするチャンスがないからな。

スカイライナーの中で寝こけているだろうから、返信はシンプルに。
「よ、おかえり。疲れているっぽいけど、無事でなにより (^^)」

自分が気にしている人にメールを送ることは楽しいし、
気にしている人からメールが届くことはうれしい。
たとえそっけない文章でもね。

空の王者(15) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


バカラン、ボルドー近郊
Bacalan, environs Bordeaux(bacalan,near Bordeaux)
1874年
40.5×66.8cm


ボルドー風景
Paysage à Bordeaux
1874年
48.5×74cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

僕を悩ます y=f(x)

曇り→雨。26.0℃/23.0℃/70%/664day/14320(+50)

3連休の中日。
先週思いついたサービスが技術的に実装可能なのか?ってことを調べるために、丸善まで出張ってきました。結論から言うと実装可能でした。ちょっとうれしい。休み明けに同僚に相談することができます。

日本橋→大手町→丸の内→日比谷→銀座→八重洲と、四角形を描くように散歩しながらウィンドショッピングしたり、お茶したり、デジカメを買うかどうか悩んだりして時間が過ぎてゆきます。

"ブリヂストン美術館"で開催されている"青木繁"特別展が会期終了間近だったんで、立ち寄ってみました。普段は久留米で展示されている"海の幸""わだつみのいろこの宮"が展示されていて「ああ、日本史の教科書で見たっけ」ってなつかしく感じました。

青木繁という画家は21歳で画壇デビューを果たし、28歳で生涯を閉じました。充実した制作活動は21歳から25歳までのたった4年間で、残された作品も多くはないとのこと。そんな解説を読みながら、ほどよく混んだ会場をゆっくりと漂います。


この風車の絵の作家は誰だと思いますか?
ちょっと連想するのは難しいと思いますが、これはゴッホの"モンマルトルの風車"です。印象派の影響がものすごく出ているような感じがします。印象派的であり、そして写実的でもあります。きっとゴッホが彼の作風を確立する前の作品なのでしょう。

僕はまったく絵の描けない人間なので、正しい理解はとうてい無理なのですが、たとえばピカソも修業時代はとても写実的なスケッチを残しています。それがやがてキュビスムへ変わってゆくわけですが、彼が美術修行中にキュビスムの絵を教師に提出し続けていたら、天才と賞賛されるか、キチガイとののしられるかのどちらかだったでしょう。でもいずれの画家も「独自の作風」ってヤツを確立しようと試行錯誤しますね。

数学の関数で言うと y=f(x) (xはモデル。yは作品。fが"独自の作風")

石膏像やモデルをデッサンしている美大生の作品の多くは、fの揺らぎが少ない分、y≒xなんだと思います。それがやがてfの揺らぎが大きくなってきて、どんどんyとxが乖離してゆく。モデルとは似ても似つかぬものに変貌してゆく。その変化の過程は、画家の作品の変遷を追いかけてゆけばある程度理解できます。
僕が知りたいのは、fが大きく乖離してしまった画家という人間は、僕らと同じ対象物を前にして、同じ認識を共有できるところに立っているのかどうかってことなんだ。それとも絵を描くことは仕事であり、一種の芸風であるから、一人間の生活にはまったく影響を及ぼさないものなんでしょうか?

どうなんでしょう??
こればかりは実際に絵を描いている人に尋ねるしかないんですけど。


レオナール・藤田"猫のいる静物"もありました。
藤田の描く人物画には相変わらず興味がわきませんが、とにかく猫は愛らしい。
静物というとまったく動かないものを描いているものだと思っていましたが、小鳥は飛んでるし、猫はいまにも前足を伸ばそうとしているし……静物なん? (^ω^;)

空の王者(14) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ケルオールの釣船
Bateaux de pêche à Kerhor(Fishing Boats at Kerhor)
1872年
40.2×65.4cm


ロピタル=カンフルーの海峡
Le bras de mer de l'Hôpital-Camfrout
1872年
36×58cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

シビアな視聴者

晴れ。31.5℃/24.1℃/54%/666day/14270(+50)

今日は取材同行で午後まるまる外出していました。
彼岸だってのにどうしたことでしょう!? ってほどの暑さでめげます。
帰社途中に有楽町ビックカメラに立ち寄って、デジカメを眺めてました。キャノンか、パナソニックか、富士フィルムかで迷いまくったあげく結論出ず……。広角 28mmで、夜景がきれいに撮れるコンパクトデジタルカメラが欲しいんですが、価格comのレビューを読んでいると、いったいどれを買ったらよいのかまったくわからなくなってしまう。カメラって奥が深いんですね。

自宅に帰ってから、1時間エクササイズします。
Tシャツを搾ると汗が ぽたぽた落ちるくらいの運動量はあって、正直言えばめんどくさくてやりたくないんです。でもまぁ、やればやるで効果はあるし、、、ってことでドラマを見ながらがんばってる。ドラマは今クールのものと、再放送枠でやってるものをHDDレコーダーで撮りだめて観てます。
というわけで、ドラマはキッツイ運動の苦しみを緩和させるための「おやつ」なわけで、まずいとすぐにエクササイズを続ける気力が失せるから、最近の僕はシビアな視聴者かもしれません。

今 クールの状況で言えばもともと良作は少なくて、最後まで観たのは「ファースト・キス」、「花ざかりの君たちへ」、「肩ごしの恋人」だけ。その他はすべて脱落。伊東美咲の貧乳オンナネタは、すでに仲間由紀恵でやり尽くしているからいまさら感丸だしですし。「肩ごしの恋人」も中盤以降は全然おもしろくなかっ た。「花ざかりの君たちへ」がそれなりに楽しめたかな。

再放送枠だと、「HERO」が全然だめ。アレだと15分くらいでエクササイズがイヤになります。展開がたるいというか。型破りな検事の描き方がステレオタイプ。ダメじゃん。「HERO」からは脱落です。

「オレンジ・デイズ」はいいですねー。ストーリーにはまりこんでいるウチに1時間経っちゃって「あ、今日のノルマ終了ー。シャワー浴びよ」って感じで助かる。 初オン・エアーの時は妻夫木聡と柴崎コウばかりに目がいっていたけれど、脇役に瑛太と成宮寛貴が出ていたんですね。これってかなりおいしいじゃん。
瑛太はとりあえず置いておいて、あらためて犬型の妻夫木聡と、猫型の成宮寛貴を比べてみると、成宮の方が魅力的だな。妻夫木は「いい子いい子」と頭をなでてみたくなりますが、懐きにくそうな成宮は「絶対懐かせてみたい」って思わせますから。

ってわけで、今日から11日間はオレンジ・デイズにはまれそうです。

空の王者(13) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ポルトリューの眺め
Vue de Portrieux
1871-73年頃
53.5×84cm


カマレのル・トゥーランゲにて
Camaret.Le Tourlinguet
1872年
54.6×89.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

空の王者(12) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


アントワープ、港
Anvers.Le port
1871年
32×46cm


ダンケルク、雪の橋
Dunkerque.Le pont sous la neige
1871年
36.5×58.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

ユーロスターを予約しました

曇り。27.3℃/20.1℃/63%/668day/14220(+0)

既報の通り、今朝はトイレで悶絶しておりました。
はぁ~しんどかった。
だからお昼ご飯は軽めに。
午後は頭痛に襲われて鎮痛剤を服用しながら仕事をしていました。
季節の変わり目のせいでしょうか??

さて、ロンドン→ブリュッセルのユーロスターの予約に挑戦しておりました。
ユーロスターはWebから予約できるのですが、コイツがくせ者でした。
http://www.eurostar.com/


一見問題なく予約作業は進んでいくのですが、最後の決済のところでコケます。
あらかじめ入力したメールアドレスに詫びとともに "Your booking has been cancelled automatically. No money was debited from your account." って連絡が来るのですが、これじゃ話にならんわけです。
ネットで情報を調べたところ、海外(?)で発行されたクレジットカードが通らないケースが多々あるとのこと。むー、、これは困りますよね。

なぜ海外のWebを叩くのかといえば、安いから。
でもカードが通らないんじゃねぇ。。。。

で、仕方なく去年予約に成功したSNCF(フランス国鉄)のWebサイトから予約をかけてみて、見事に成功しました!要領は去年のTGV予約とほとんど一緒でした。

※この方法で現地でトラブりました。フランス国内滞在者でないと大変なことに。(追記)


今回は行きは2等車、帰りは夕食を摂りながら帰ってきたかったので1等車。
飛行機のビジネスクラス程度のサービスが受けられるらしいので、帰りはゆったりとロンドンを目指すことができそうです。

さてと、tamaちゃんから安いホテルの探し方について質問があったので、一例を挙げてみます。

1.googleで「ロンドン、ホテル、予約」と入力する。
2.いくつかのオンライン予約サイトが出てきます。そこから1つ任意に選び出します。
 日本語サイトだと条件が読みやすいので、今回は "BOOKING.COM"というサイトを
 選びました。(http://www.booking.com)
 ここはいろいろなホテルを日本語で検索できるからラクです。
 また口コミの評価があるので参考になります。
3.BOOKING.COMでいくつか候補となるホテルを選び出します。
 BOOKING.COMもお得なプライスを提示してくれますが、ホテル名を直接googleで
 検索をかけると、もっと安いプライスを提示してくれるサイトがいくつか出ます。
4.もちろんあやしい業者もいますから、どの業者を選んでオーダーするかはカンで
 決めてます(笑)。あとホテル側が直接格安プランを出しているケースがけっこう
 あるので、それもねらい目です。
 今回はホテルがベストプライスの上、朝食もつけてくれていたので直接予約を
 かけました。

あまりたいした話じゃなくてゴメンね。

空の王者(11) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


トゥルーヴィルの海岸
La plage de Trouville
1869年
34.5×57cm


プルガステル、通路
Plougastel. Le passage
1871年
37×58.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

超腹痛。死にそうやった……

最近朝晩冷え込みますよね。
朝から強烈な腹痛に見舞われて悶絶。
あわてて駆け込んだトイレで気を失いそうになりましたもん。
あまりの痛みに虚血状態に陥って、マジやばかったっす。
目の前に☆が散って、あまりの痛さにペーパーホルダにもたれ掛かったら「バキッ」って音がして壁から取れちゃった。うちのトイレの壁にはバリアフリーの手すりが走っているので、それに身体もたせかけて苦しんでおりました。

というわけで、みなさま体調管理には気をつけましょう!

でもリーマンですからちゃんと定時に出勤しましたよ。
脱水症状になってるんでコンビニでアクエリアス買って、朝飯抜きだった分サンドイッチも買ってデスクでモグモグ。アシスタントは夏休みで沖縄へ遊び行ってるし、周囲のデスクは席外しが多くてガラガラだ。緊張感が……。寝不足なのか、それとも涼しくなって眠りが深くなり、覚醒するタイミングがずれてるのかひたすら眠い。

寝る前にエクササイズすると、本当によく眠れる夜と、覚醒しちゃってぜんぜん眠れない夜とに分かれてる気がする。寝る前に軽く身体を動かすと成長ホルモンが分泌されて身体には良いらしいんですが、眠り損なって翌朝に響くと痛いですね。

そうそう。ロンドン!
昨夜カフェでロンドン市内の地図をじーっと15分ほど眺めてました。
それで大体街の構造とか、交通手段を大まかに捉え、プランニングを開始。

海外旅行に出るときの手順って、まず行き先を決めてエアラインチケットを確保する。これでinとoutが確定する。空港からのアクセスの良い場所をいくつか当たりをつけて、ホテル候補を挙げる。ランク、価格、ファシリティで天秤をかけ、ホテルを絞り込んだらあらゆる方法で安くBookingする方法を探る。 今回も☆☆☆☆クラスホテルを定価の76.5% OFF(さらに朝食付き)で手に入れて満足。宿泊場所が決まったら訪問先の施設の定休日とか大掴みして、期間中1回ないし2回の遠出の日程を決めるんだ。
今回はユーロスターをかっ飛ばしてBrusselsへ行き、グラン=プラスを眺めたあと、ワッフルを食ってくるone day tripを企画中。片道2時間30分ほどでついてしまう。
体力に余力があったら、イギリス郊外にも出て、カンタベリー大聖堂を眺めてくるのもいいかなぁと思ってるけど、これは第二候補。

で、残った日を市内観光に割り振っていくわけ。
到着が出発同日17:00台なので、初日はホテルになだれ込んでおわりだろう。
旅先の朝はいつも早い。5:30には目覚めてシャワーを浴び、TVと新聞で天気予報をチェックし、7:00台前半には食事を摂って、8:00には部屋を飛び出していくからね。基本は歩きと公共交通機関活用なので、地図が頭に入っていることが必須なんだ。

というわけで、体調管理は万全を期さないとなって改めて反省してます。

HERO と マルサの女

曇り。28.7℃/23.7℃/66%/669day/14220(+0)

たしか映画"マルサの女"の中で、宮本信子が肉屋のおかみから税金を巻き上げているシーンがあったように記憶している。店頭で売っている揚げ物の残り物を夕飯のおかずに食べていることは自家消費であり、見なしで売り上げに計上すべきであって現状は脱税状態であると。肉屋の夫婦は激しく抗議していたけれど、なるほどなぁと思ったもんだ。

エクササイズしている時に、テレビをつけている。
ちょうど一時間なので撮り溜めたドラマを流してるんだけど、"HERO"てば、あらためて観るとつまんないね。なんでいまさら映画化するのか、意図がよくわかんなかったりする。で、だ。夕方の再放送時間帯とはいえ、映画版の公開に先だってオリジナルをオンエアするってのは、あからさまな宣伝行為だと思う。途中のCMにも映画の宣伝がバンバン流れているんだから、オリジナルドラマ を含めた形の宣伝企画じゃない?となるとだ。これってのは肉屋の自家消費と同じことになるんじゃないだろうか????

ずいぶん昔のことだけど、プライムタイム15秒スポットのCM料金は\750,000/1回だった。ドラマと途中に挟まれる映画の宣伝広告を「すべて宣伝である」と仮定する。
今回ドラマの素の部分を40分、映画の宣伝CMを2分として、合計42分のコマーシャルだと仮定し、15秒あたり¥525,000(プライムタイムの3割引)として費用を試算してみる。

42分×60秒÷15秒×¥525,000=¥88,200,000

ドラマ HEROは11回シリーズだったから、それをかけると……

¥88,2000,000×11回=¥970,200,000

約10億円の宣伝コストがここで発生しているんじゃないかと。
電波資源を独占的に行使しうる立場にあるTV局の自主制作映画の宣伝って、税金的にどんなふうに処理されているのか、ちょっと気になります……気になって夜眠れない。

空の王者(10) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


プルガステルの結婚式
Noces á Plougastel
1868-69年頃
30×46cm


トゥルーヴィルの海岸
La plage de Trouville
1868年
21×35cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

風の強い休日

風の強い日は、外出するには難儀なことこの上ないけれど、幼いころに見た情景に僕を連れて行ってくれる。今日のような、強い南風の吹く9月。海の向こうから夏が便りをよこしてきたような感じがする。

野村史子を知ってるかい?
知ってるよって答えてくれた人は、お互いBL古代種だねと笑いあえるのかもしれない。作家生活わずか3年。彗星のように初期Juneに現れて、いくつかの小説を上梓した後、筆を折った人。古い文庫本が1冊残っている。


……ピカデリー・サーカスの、長い長いエスカレーターを降りながら、俺はそんなことを考えていた。
声をかけようとした時、俺の少し前にいた女の子が、母親からもらった五ペンスを、透さんのヴァイオリン・ケースに投げ入れた。
透さんは、その女の子に微笑みかけた。笑うと、目尻にやさしい小皺ができた。古びたツイードの上着。擦り切れたジーンズ。髪にほんの少し、白いものが混じっている。
俺は顔をそむけ、逃げるように地下鉄にとび乗った。
あの頃、世界で一番きれいだ、と信じていた透さんは、小柄な、やさしい目をした普通の男の人だった。だが、俺にとってショックだったのは、そのことではない。
その普通の男の人を、普通だと知ってなお、息の止まるほど焦がれている俺自身にだった。
『グッバイ・ミスティ・ラブ』より

Juneと呼ばれる小説群は、いまのBoysloveといわれるそれとは少し異なっているような気がする。切実さの度合いがちがったのかな。そのぶんマニアがひっそりと愛読しているような存在だった。この小説を思い出しました。けっこう好きでしたよ。

いまではロンドンの地下鉄のエスカレーターは木製から金属製に変わってしまったそうですが、20数年前にロンドンに滞在していた父親は「あのカタカタカタカタという音がなつかしい」と言います。

来月、1週間ほどロンドンに滞在します。
ホテル代の高さにびっくりしています。うわーって感じ。
定宿のホテルチェーンから見積もりとったら¥350,000だって……さすがにありえん。
そこでロンドンを3日ほどで切り上げて、ユーロスターか飛行機でパリに入ることも考えていますが、大英博物館、テイトギャラリー、テイトモダン、ナショナル ギャラリーだけで4日間は欲しいからな。僕は午前中+午後一位を美術館で過ごして、そのあとに街遊びへ出るパターンなので、、、、むむ、困った。

空の王者(9) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


ル・アーヴルの外港
L'avant-port du Havre
1865-66年頃
42.5×55.5cm


ドーヴィル、1866年の競馬場
Deauville.Le champ de courses en 1866
1866年
40×65.5cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

空の青さ

で、本日2度目の更新になるわけです。
昨日首都高を飛ばしている最中にケータイがブルって、修理に出していた液晶モニターが戻ってきたことを告げた。ランチの帰り、自宅を横目に隣町までクルマを飛ばしてモニターを回収してきたんだ。

やっぱり多めの文章を書きたいとき、イメージ加工をするときは、デスクトップパソコンの方が効率が良くて使っていても気分いいなぁ~とあらためて思いますね。ノートPCの時は文章を書く気になかなかなりませんでしたもの。

さて、Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)の作品掲載もすでに8回におよんでますが、明後日ぐらいにイイ感じの海岸風景が登場する予定です。
ブーダン自身は評判だったトゥルーヴィルの海水浴系の作品制作を1867年頃を境にやめてしまいます。彼が書いた手紙の中にこんな一節があります。「あれほど好きだったトゥルーヴィルの海岸は(旅先から)帰ってみるとおぞましい仮装舞踏会にすぎませんでした。あの気取った遊び人たちの群れから何かを生み出すには天才が必要でしょう。骨の折れるつらい野良仕事で疲労困憊し、黒パンと水だけで生きているこれら(=ブルターニュ)の農民と一ヶ月近くを過ごした後では、金ピカにめかしこんだ、得意満面の居候たちの群れを見ただけで哀れをもよおし、これら怠惰な金満家たちを描くことは恥にさえ思われるのです」ブルジョアの虚栄に満ちた姿を描いているのに嫌気がさしてしまったのかもしれませんね。

逆に僕が好きなのは、ブーダンが嫌ったブルジョアを描いた海岸の絵なのです。
以前にも触れましたが、ブーダンの描く空の青さは、宗教にも、現代人のメランコリックにも汚されていない、幸福感をたたえた青さと僕には感じられるのです。 年表を見るとわかりますが、ブーダンが描いた風景は、王制が打倒された後に共和制が発足し、産業革命のおかげで経済的にブルジョワジーが台頭してきた時代です。宗教、政治、経済から自由になった人々が、真の市民生活を楽しんでいるさまを印象的に切り取ったものがブーダンの絵である、と僕は考えています。市民生活を謳歌している人々の頭上に広がる空……それはサン=テグジュペリが畏れ、愛していたような、まだ人間に汚されていない、見つめていると自然に涙が出るほどに愛おしい青さなのです。映画だとヴィスコンティ作品に出てくる青さはこれに近いのかもしれません。

最近よく空を眺めています。
季節によって、場所によって、雲の形と空の青さがこんなにも変わるものなのか、といい歳をして驚かされています。そしてブーダンが描いた空は、やはりフランス セーヌ川の河口になるノルマンディー地方の空なんだなって思います。去年、レンヌ駅からモン・サン=ミッシェルを目指してひた走るバスの中から見たそれを思い出します。灰白色の干潟の上に広がる空は、限りなく透明感をたたえた幸福感に満ちたものでした。

今週は東京もよく晴れるらしい。
どんな空に会えるんでしょうね。

連休中日

晴れ。32.0℃/26.1℃/59%/671day/14220(+50)

好きな男はピギーバックを抱えて海外逃亡し、3連休なにしてすごそうか悩んでいたこの2日。徳永英明の"Vocalist"シリーズを聴きながら、ひとりアンニュイな週末だわ……ってのはウソですけど。昨日は首都高ぶっ飛ばしてランチ食べにいってたし、今日は今日で旅の計画を練ってたり。

で、"Vocalist" は今まで聴かず嫌いのままでしたが、クルマで流していると半分以上の曲がそらで口ずさめるんですよ。僕は女性ボーカルの曲を歌うことが多かったからな。" オリビアを聴きながら"を絶唱(笑 。意外なところで"ハナミズキ"が収録されていてうれしい。"一青 窈"の歌詞ってアジアン独特の湿り気があって、ハナミズキを聴くと、台北のねっとりと暑い大気と、青空と、中山北路の街路樹を思い出します。スキですね。

で、歌っていると気分はだんだんアンニュイな方向に……そのうち煽ってくる後続車の存在に気づいて「ちょっとアツくなっちゃうよ」ってぶっちぎったり。

来月はうまくすると2回旅に出る。うまくいかなくても1回は旅に出る。
前半の旅は好きな男とショートトリップ。わかんねーけど、このショートトリップでいろんなことが見えてくるんだろうなって感じてます。日帰りだから、気楽に遊んでくるつもりです。

後半はちょっと遠出してきます。

自分ではあまり深く考えていなかったんだけど、10月って行楽シーズンだったんですね。チケットの取れないこと、予約のできないこと。ちょっと焦りまくりで す。世の人はいったいどのくらい前から旅行の計画を立てるのでしょう。僕はいつもバタバタですから、早くて1ヶ月前、遅いと2週間前という慌ただしさ。早期予約特典なんてありついた記憶がありません(^^;

空の王者(8) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


トゥルーヴィルの海水浴
L'heure du bain à Trouville
1864年
41×65cm


ル・アーヴルの港
Le port du Havre
1864年
24×33cm

注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

空の王者(7) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


トゥルーヴィル、海水浴
Trouville.L'heure du bain
1863年
26.5×48cm



ブルターニュのパルドン祭
Le Pardon en Bretagne
1864年
10×54cm

(注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

食べ過ぎないでよかった

晴れ→曇り。27.1℃/19.7℃/53%/674day/14170(+50)

月曜日からダイエットエクササイズをやっているんですが、これがけっこうキツイ。ビリー隊長のところじゃないんですけど、ガシガシやっていると身体が締まってきてうれしい。オトコはやっぱり直腹筋があるとうれしさ倍増ではないかと。自分で触っていても楽しいし。。。( ̄ー ̄)ニヤリ

来月、温泉へプチ旅行しようよって話をしていて、その時脱衣場でまぁまぁの身体をさらせたらちょっといいじゃない。いま「源泉かけ流し。にごり湯でさがしてよ」というオーダーが出ているので、んー、伊香保か奥鬼怒辺りになるのかな!?

しっかし僕のダイエットは数kg以内なので楽じゃないんだけど、まあボディラインがすっきりするくらいだろう。全身の皮がたるんでクリスマスツリーのようってことにはならない。ところが世界にはすさまじい人がいるそうで、外科手術なしに180kgダイエットに成功した男性がいるらしいんですよ(もともと 285kgあったらしい)。

痩せたのはいいとして皮が余っちゃって仕方ないので、外科手術で切り取ってるんだって。詳しくはこちらで。ちょっとびびるぞ。(w
http://fulgerica.com/en/?p=145

ブーダンの作品を毎日2点ずつ載っけてますが、今日まではあまり印象派という感じはしませんね。これから先にいろいろと出てきますから、待っていてくれる人がいるとちょっとうれしいな。あーあ、今週末はアートしに出かけよう。

空の王者(6) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


静物、吊された野兎
Nature morte au lievre pendu
1861年以前
72×50cm


ブルターニュのパルドン祭
Le Pardon en Bretagne
1862-64年頃
17.3×40.8cm

(注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。

空の王者(5) Eugène-Louis Boudin(ウジェーヌ・ブーダン)


オンフルール近くの浜辺
Le rivage environs de Honfleur
1854年
23×32.5cm


サン=タンヌ=ラ=パリュのパルドン祭
Le Pardon de Sainte-Anne-La-Palud
1858年
78×155cm

(注)素人スキャニングなので原画と色彩が相当異なっている場合があります。
   美術館へ直接足を運んで本物の良さを味わってください。