iPadでマインドマップはすごくイケてる

晴れ。14.1℃/6.0℃/36%

コミックビューア、2ちゃんビューアとして相性抜群なiPad。
iPadをお仕事に使っている人もたくさんいます。
会社で専用アプリを提供されている人もいるでしょうし、AppStoreで色々アプリを買って試している人もたくさんいますし。僕もiPadは遊びに仕事に使い倒したいと思ってます。

僕はMetaMojiの7notes、NoteAnytimeをしばらく使ってみましたがイマイチでした。僕の使い方にイマイチフィットしなかった。ノートアプリではNoteshelfの方が断然楽しかった。ペンの種類も色も色々あるし、使い勝手もよく考えられていて。

PCではMindMapを使うことが好きです。
とりとめもなく思考を広げたり、プロジェクターを使ってブレストする時に重宝。会社ではFree Mindを使います。自宅ではiMindMapを使っています。ブザンのテキスト通り枝がうねうね曲がるiMindMapは美しいんですが、一点不満がありました。テキスト入力で好きな場所で改行できない。これは美しくない仕様。

で、iPadなら場所を選ばず通勤電車の中、カフェ、会議室どこでも手軽に持ち運べるじゃないですか。iPadでマインドマップができたらいいのにな~。ということで、AppStoreで色々検討してみた結果、僕にとって iThoughtsHD は決定版でした。

・日本語入力(漢字、ひらがな、カタカナ)問題なし
・テキストの任意の場所で途中改行可能
・iMindMapほどのうねりはないけれど、シンプルな曲線は十分美しい
・ブランチの移動や、順番入れ替えも指先でさっと実現
・フォトアルバムからイメージを簡単に挿入できる

ということで、iPadとマインドマップはめちゃめちゃ相性が良いですよ。

かぐや姫の物語の感想でも。

晴れ。14.1℃/5.9℃/33%

ネット界隈の一部で盛り上がっている"かぐや姫の物語"を観てきました。
「姫の犯した罪と罰。」というコピーライトが印象的だったので、なんか新解釈があるのかな?と期待して行ったら見事に肩すかしを食らいましたよ。

竹取物語なんて子供の時に読んで以来だから、あらすじもはっきりとは覚えていません。念のためWikiで調べてみたが、原作でもかぐや姫は何らかの罪を犯して地球に堕とされ、刑期明けて月に戻る……としか書いていない。だからかぐや姫が月から来たことは皆が知っているが、なぜ地球に堕とされたのかは誰も知らないわけです。

映画の原作となった小説では、月の世界は穢れなき世界、地球は穢れた世界。地球に憧れることは罪であり、だからかぐや姫は地球に堕とされた、となっているらしい。映画の中ではサラッと語るだけなので、よほど注意しないと聞き流してしまう。

月からのお迎えは、穢れなき世界の人たち。穢れない故に、感情すらない世界のようだ。それに対して地上は様々な感情や欲が渦巻き、それは美しいことだったり、醜いことだったり、色々悩まされるのだけど、少なくとも美しい自然と生命力の溢れる場所として描写されている。「様々な感情を持つこと」が罰なのだとしたら、それはちょっとおもしろい解釈なのかもしれない。

で、"かぐや姫の物語"をどう評価するか。

正直、高畑勲監督は苦手だ。
"火垂るの墓"を除けば、大体説教臭いつまらん映画を作る人だと僕は思っている。
"かぐや姫の物語"は、表現方法の点は驚かされたよ。
ディズニー映画がクレイアニメ、古くは人形劇にルーツがある。アニメは漫画をベースにした動く線画である。"かぐや姫の物語"は、色鉛筆か淡い水彩画で描かれた童話の手書きの挿絵が、そのまま動いている感じ。やわらかい動きと、思い切った省略、大胆なデフォルメ。そのやわらかさはディズニーの伸びたり縮んだりの柔らかさではなく、幼女の髪がふぁっさーと解ける自在さ。その表現方法は高く評価されると思う。でも、あまりに実験的、アート的すぎて、他に追随できる作家も少なかろうと思う。

一方で、上映中に「長いわぁ~」とも思った。
オリジナルストーリー部分が冗長で、30%程度は短く出来るんじゃないか。
僕の好みだとあのキャラクターデザインは苦手だったな。
それから月からの迎えが来るときの怪しいニューエイジ系BGM、あれはないよなぁ。

それでも、入場料金の価値はあります。


今年初めてのクリスマス・イブ

晴れ。18.0℃/11.9℃/29%

今年最初の"クリスマス・イブ(by山下達郎)"を吉牛で聞きました。
ひとりで牛丼喰いながら……しょっぺぇ~ orz
いや、とっても漢らしい晩飯か。

イベントが終わった後の打ち上げに参加するの、苦手です。
ガランとなった会場をあとにして、一人か、苦労を共にした仲間1~2人とご飯を食べて帰る。未来にマーティを送り出したBack to the Furture のドクのように、一人で成功を小躍りするのが好きだ。自分なりの余韻の楽しみ方。

今夜は恋するフォーチュンクッキーで〆ますか。

BL漫画レビュー:桜井レイコ『夢ごこちも恋のうち』

まあ、アレですわ。職業BLシリーズ。

会社員の加納は疲れから電車で立ったまま居眠りし、隣りにいた越智の足の上に鞄を落としてしまう。ハッとして謝る加納を快く許した越智は、彼が働いているというマッサージ店の割引券をくれる。悪いことをした…と、後日店を訪れた加納が越智の施術にうっとりしていると、手が際どいところに触れ、別の意味でも気持ちよくなってしまう。誤魔化しきれずあっさりバレて焦る加納をよそに、越智は平然とそこに手を伸ばしてきて――!?

自分も長年のデスクワークに身体が悲鳴を上げていまして、時々マッサージ屋さんのお世話になります。「お客さん、骨盤がずれてますね!!」って出産後の妊婦じゃあるまいし、でも矯正してもらうと身体が軽くなる。

そういうマッサージ師とリーマンの物語なわけですが、絵柄はオールドファッション。今風のスタイリッシュ???というのかよく分からないが、例えば中村明日美子「空と原」系ではない。あえて言うなら不破慎理系。僕は好きです。最近のBLって、女の子っぽい中性的どころか「おまえ、人間か?」みたいな、抽象化が進んじゃってる作品が割とある。それも時代の趨勢なんだろうけれど、腐男子的にはオイシクナイ。

無駄にマッチョなイケメンマッサージ師…いねーよ、こんなヤツ。
でも、実際いたら通っちゃうかも。

マッサージって相手との距離を詰めるのに重要アイテム。
僕らも腰や肩をギュッと押し合ってヒーヒー叫くのがお楽しみになっている。

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★☆☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

リンゴを買ってきました

東京メトロからの乗換駅で、東北復興応援物産展が開かれていて、帰宅途中の人たちで人だかりが出来ていた。僕もリンゴを買ってきた。

天皇陛下が福島のお米をお召し上がりになられるとか。

「ベクレてる(放射能汚染されている)んやろなぁ、国会議員に出すお弁当は」とか言ってたバカ代議士は、ほんと国民の代表の席に座ってる価値のない男だよなーと思ったり。

キビシイ冬が迫ってきてますけれど、東北のみなさん、遠くから応援してます。

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福島産の米を御所に=天皇陛下の意向受け-宮内庁

 宮内庁は27日、東京電力福島第1原発事故の影響で作付けを中断していた福島県広野町で3年ぶりに収穫された新米を、天皇陛下の意向により皇居・御所に届けたと発表した。
 同庁によると、広野町から届けられた新米を27日から職員食堂で提供すると風岡典之長官が説明したところ、陛下が「苦労されて作ったお米であろうから、自分たちも少しいただこうか」と希望されたため、26日に御所に届けたという。(2013/11/27-19:14)

出典:時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013112700820

「納得できない」が納得できない

お花畑サヨクと呼ばれるアホ共は、いよいよ日中で武力衝突が近いのかもしれんという事態にもかかわらず「国会審議は拙速です」などという紙を振り回しているのね。

外国のエージェントが入りまくりの現状に歯止めを掛けることは必要だろう。
サヨクの連中は集団的自衛権の発動=徴兵制、秘密保護法案=軍機保護法で半狂乱なのね。めんどうな法律がない方がラクだろうけれど、自衛官に対し支那工作員がハニートラップを仕掛けていたりする例が多々あったりもするわけで。

隣国とは無条件でベタベタした付き合いを志向するのがサヨクの不思議なところ。たまたま地理的に近かったという理由だけで、ヤクザとなれ合う理由はなかろう。最悪、流血に到らなければ、お互いに嫌い合っていても良い。その緊張感に耐えられなくてなれ合うんだったら、それはただのヘタレだろう。

「国会審議が拙速」という主張は、要は「納得がいかない」と言いたいのだろう。
これは「自分が良く理解できなかったので、済みませんがもう一度説明してください」というお願いなどではなくて、ほとんどの場合、その真意は「オレの言い分を飲め」「オレのメンツを立てろ」など、要は「オレを気分良くさせろ」と言ってるに過ぎないのよね。こういう連中の相手は、ほんと、時間の無駄だと思う。

以前"レパントの海戦"から引用した文章。
トルコを支那に、ヴェネツィアを日本に置き換えて読むと、戦後の日本外交の失政を端的に理解できる。

「国家の安定と永続は、軍事力によるものばかりではない。
他国がわれわれをどう思っているかの評価と、他国に対する毅然とした態度によることが多いものである。ここ数年、トルコ人は、われわれヴェネツィアが、結局は妥協に逃げるということを察知していた。それは、われわれの彼らへの態度が、礼をつくすという外交上の必要以上に、卑屈であったからである。
ヴェネツィアは、トルコの弱点を指摘することをひかえ、ヴェネツィアの有利を明示することを怠った。結果として、トルコ人本来の傲慢と尊大と横柄にとどめをかけることができなくなり、彼らを、不条理な情熱に駆ることになってしまったのである。被征服民であり、下級の役人でしかないギリシア人にもたせてよこした一片の通知だけでキプロスを獲得できると思わせた一事にいたっては、ヴェネツィア外交の恥を示すものでしかない。」

ヴェネツィア共和国駐コンスタンティノープル大使 マーカントニオ・バルバロの帰国演説から

日本、いきなりキレるからね

いや~支那と戦がおっぱじまるのかねぇ。
支那の横暴に共同して対抗せにゃならないときに、朝鮮と来たら反日BBAを大統領に就けるとはね。。。。朝鮮人は最悪のタイミングで最悪の選択をするっていう諺があるけれど、今回も支那と対立する日本の足を引っ張るんだろうな。

平和、平和とさけぶサヨクの世論工作がこれから激しくなることは予想できるが、なんというか、衝突は避けられないという覚悟は日本国内に醸成されつつある気がする。習近平は日本を恫喝して交渉のテーブルに着かせ、まずは尖閣を奪取、沖縄を解放、場合によっては九州侵攻とコマを進めるつもりだろう。サムライの末裔が泣き寝入りすると思わない方がいい。義和団事件では8カ国連合が集結したように、天津の沖、黄海に大艦隊が展開することだってないわけじゃない。

衝突はないに越したことはないが、腰砕けになって支那に好き勝手されたら祖廟に申し訳が立たないし、未来の日本人に顔向けできなくなる結果を招く。僕らは侵略され、漢人の民族浄化の犯罪に巻き込まれているチベットになってはならないぜ。

チャーチルが嘆いていたけど、日本、いきなりキレるからね。


BL漫画レビュー:山中ヒコ『500年の営み』

『このBLがやばい!2013年度版』で第7位にランクインした珠玉の作品。
"500年の営み"っていうタイトルからして、時空を超えるSF系作品だということは分かるだろうと思う。これがねぇ……えらく泣かされるんだわ。

「あんまり似てなくてごめんね
ーーーーー好きだよ」

亡くした恋人を追って自殺したはずが
250年の冷凍保存の末、
未来世界で目覚めた山田寅雄。      
世話係として起動したアンドロイドは
優しく親身になってくれるものの、
亡くした恋人の〝3割減〟の残念ロボットでーーー?
いじっぱりな青年が愛を受け入れ、
希望を求めて歩き出す、痛切な未来ラブストーリー。
"500年の営み"については、もうすでにたくさんの人が感想を書いているから、ゲイ腐男子が感じたことを書き残してみようか。あんまり参考にはならないかもしれないけれど。

この作品で僕がうるっとさせられたのは2箇所。
そのひとつは、山田寅雄の両親が登場するシーン。
寅雄の父親が勝手だと思うという感想があったけれど、うーん、、、どうかな。現実の世界でも、少なくない数のゲイが両親の期待に応えられなかったという負い目に傷ついている。ごめんね、父さんの期待に応えられなくて。ごめんね、母さんを困らせてしまって。普通じゃなくて、ごめんね。
カミングアウトして受け入れてもらえた!という人生を送っている人たちは、それはそれで幸せなんだと思うけれど、現実はそんなに簡単じゃないからね。





しかも、寅雄は恋人の後追い自殺をして二重の親不孝をしたわけで。
恋人を失い、そして失ってから両親の愛に気づかされたわけで。
両親もいろいろと苦しんでいたわけで、一人息子に先立たれて悲しんでいたわけで。
でも200年前に両親は亡くなっているわけで。
うん。。。。せつない。
泣けてくるわ。

寅雄の前に現れたヒカルB。
死んだ恋人に似せて造られたアンドロイド。
これがさあ、もうあざとい設定でね。
なんでもできるスーパーマンだった元恋人太田光に似せて造られたはずなのに、不器用なアンドロイド。オリジナル3割減のアンドロイド。リンゴの皮むきすら満足に出来ない。いつもごめんねって謝ってばかりいる。




こんな健気なアンドロイドがいたら泣けちゃうでしょう。

「オレ、 太田光にあんまり似てなくて、ごめんね」

太田光に似せて造られたアンドロイドだから、本来オリジナリティはないはずなんだ。だけど、オリジナル3割減のアンドロイドだったから、寅雄はヒカルと向き合えたんでしょう。オリジナルの光は憧れの対象で、コンプレックスをかき立てる対象で、なかなか素直になれない対象で。そして光は「オレの全て」であって、寅雄の立場では与えるよりも、与えられる関係のままで……。ヒカルBはオリジナルの3割減だったけれど、ヒカルBと過ごした時間は「オリジナル」だった。

光が死んで、ヒカルが現れてからはじめて、寅雄は切ないとか、いとおしいとか、もどかしいとか、思いやりを知り、そしてヒカルを探しに旅に出る決心をするまでに成長する。ヒカルBが掛け替えのない存在だと確信できたから。物語は500年掛けた一人の青年の成長物語として完結する。

別にBLじゃなくても、SF作品として描けばいいのにと言う声もあるのだけど、うん、これはBLで良かったと思うよ。女性型アンドロイド「ヒカル」じゃここまでピュアに描けないし、アンドロイドじゃなかったらああいう別れ方はできないから。

ああ、それからD-4QPがめちゃくちゃかわいいです。
ペシミストなロボットなんて、愛さずにはいられないじゃないですか。

とにかくすばらしい作品です。
泣きたい方は、ぜひどうぞ。

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★★★
エロ度 :☆☆☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

ビジュアル系イケメン の秘密

これも長くお蔵入りしていたネタ。
ゴールデンボンバーの素顔ってのがネットに流出していて、樽美酒研二なんかは角度によってはガクト並の格好良さだったりする。

それはさておき、どこの素人さんか知りませんが、これはちょっと衝撃的っしょ。
こんなに変身するなら、僕も挑戦してみたいですわ。


娘がK-POPファンという母親

昨日、会議に参加していた外出先から戻ってくる途中にカフェに立ち寄った。
たまたま隣に40~50代の女性が二人居て、ずいぶん熱心に話し込んでいた。
「うちの娘がK-POPにはまっていて…悪い男に引っかかるよりは全然いいと思うのだけど……」なんて事を言い出したので、(゜゜;)エエッ!と耳ダンボでした。あなた……悪い男よかよっぽど悪質なものに引っかかっているではありませんか。

チョコクロを囓りながら、あらためて考えずにはいられなかったよ。
フジテレビデモから始まって、反韓デモ、あるいはヘイトスピーチと言われているものはいったい何だったんだろうって。

反韓デモに参加している人たちを「低所得の経済弱者がやってる鬱憤晴らし。日本経済が衰退し始めたから社会に余裕がなくなり、日本が右傾化した。その結果、外国人排斥運動が起こり、弱い立場の在日韓国人たちが苦しんでいる」という見立てをするのは、大体サヨク系ジャーナリスト、評論家、政治家、弁護士だったりする。

でも、この説明ってピンとこない。
少なくとも嫌韓デモとフジテレビデモ(反マスコミデモ)は繋がっていて、それはネットのせいで親朝鮮半島、親支那勢力がなにを隠蔽しているのかばれてきたことと深く関係してきているんだと思う。

例えばネットが発達するまでは、こういう事は分からなかった。


この写真が示唆するのは、韓流ファンという者の中に反日運動に荷担している者がいる。そしてプラカードの右下に書かれている文字から推察するに、在日韓国人の可能性が考えられる。そして同じ反政府運動参加者が「日本人観光客」として韓国人を肯定的に評価するインタビューを受けている。偶然にしては出来すぎだと普通思うだろう。いったい誰がアレンジしたらこんな偶然が発生するのだろうか??

戦前の歴史なんかを読むと出てくるが、共産主義者・社会主義者という反政府運動家と朝鮮人はつるんでいることが多かったことが分かる。いまも変わっていないんだなと。となると、韓流ブームというのも韓国政府の外交戦略、日本国内のサヨクが絡まっているわけで、あれを単なる商売と考えるのは甘すぎるだろう。


あのフジテレビデモに対してテレビ局、タレントたちは「嫌なら見なければいい」と対応した結果、フジテレビの視聴率はがた落ちになった。不思議なもので、そういう対応をされたら黙って引いて二度と戻って来ない日本人の性格を分かっていなかったんだろうかね。

和風(WAFU)とは、外国人に説明するとこんな感じ? <ナン撃の印度人>

さて、やっと現代に戻ってきた感じがするな。
ずいぶん前から溜め込んでいたネタを書き込めるわ~。

まずはこちらから。

Shakthi ﹣ Thaliya Thaliya

インド映画の絵作りって、鮮やかでいいですね。
すごくエキゾチック。
ただまあ、日本人的には一度見れば十分かと。


紅蓮の弓矢

こちらは外国人に言わせると、今後の作品に多大な影響を与えることになるだろうという評価だそうで。
疾走感がすごくいいです。

で、ニッポン人がインド映画を日本風味(和風)に味付けし直したら、これがネットでは世界的にバカウケ動画になったと。


ナン撃の印度人 HD

なにこれ……このシンクロ率!?
テーマソングが「ナン!ナン!ナン!ナン! インド人だ~」にしか聞こえなくなる。

外国人に和風を説明しようとしたら、要は対象に日本文化的フィルターを被せ、対象を再解釈することでオリジナルを超えるクオリティを加えて行く文化行為って感じじゃないでしょうかね。

松岡正剛が「日本という方法」の中で、日本文化を編集学的にとらえると、次の4つの方法論の集積になるのだとか。

・複数の異なるものを会わせて、併せて、合わせる。
・あわせたものを競わせる。
・競わせたものを揃える。
・揃えたものを重ねる。

この編集行為自体が創造性であるわけで、日本人はオリジナリティがないという中傷は的外れなような気がします。ニコニコ動画なんて、まさにこの4つの手法が遺憾なく発揮されているわけで。

広島・松山旅行記(20) 道後 湯築の杜 うめ乃や その参

翌朝、僕たちは6時前に目を覚ました。
出発の準備を整えて、6:30から利用できる温泉で寝汗を濯いだ。
予約時に早めの食事開始をお願いしてあったので、7:00にはお膳が整えられていた。
地場のジャコ天を味わいつつ、湯豆腐が温まるのを待った。




お腹いっぱいなったあと、時間はあまりなかったが、庭に出してもらった。
僕らはすっかりこの宿のことが好きになっていた。
100年、さらに100年ここでお客を迎え続けてくれたらいいなと思った。

スーツケースを引き摺って、うめ乃やを出る。
宿の主人に見送られて、僕らは湯築城を眺めながら緩い坂道を下って行く。

道後温泉駅の小さな広場から空港へ向かうバスが出る。
ハイデッカーバスの車上から眺める城下町は、普段の火曜日の朝。
仕事に向かう通勤客とは逆方向に、松山駅で客を拾ったあと、バスは空港を目指して一直線に走る。チェックインを済ませたあと、彼氏と展望デッキから外を眺めていた。あと30分で彼は関空へ、僕は成田へ。旅の終わりは感傷的になる。次はどこへ行こうか……そんなことをおしゃべりしたあと、僕たちはそれぞれの飛行機が待つボーディングゲートに向かって歩き出した。


広島・松山旅行記(19) 道後 湯築の杜 うめ乃や その弐

うめ乃やでの夕食は、一階の広間に設えられていた。
部屋食は匂いが部屋に籠もることもあるので、気分展開に宴会場などへ出向くのは全然苦にならない。むしろ期待感が高まってよろしい。

一階有楽の間に向かうと、僕ら二人分の膳の準備が進められていた。
女将が部屋の説明を始めたので、カメラを持って僕らも従う。僕らが食事を摂る部屋には、大日本帝国陸軍 秋山好古大将の揮毫が掲げられている。その隣の部屋には、大日本帝国海軍 秋山真之中将の揮毫がある。真之さんの方が字が上手いかな。お兄さんの木訥な筆遣いは人柄が現れている。まさに歴史が諸君を見下ろしている、といった背筋がスッと伸びる空間だった。





食前酒の梅酒を飲み干したあと、ワインを赤、白それぞれボトルを用意してもらって、食事が始まった。

前菜:いがぐり揚げ 銀杏むかご串 柿玉子 銀杏丸十甘露煮 ピーナッツ豆腐 酢取茗荷

吸物:松茸と鱧 海老土瓶蒸し

造り:平目、縞鰺、障泥烏賊

炊合わせ:伊予美人の揚芋まんじゅう 葛あんかけ

焼物:和牛ロースの朴葉焼

お凌ぎ:シャインマスカットの白和え

揚げ物:瀬戸内鯛の唐揚げ

食事:鯛飯 赤出汁 なめこ 青葱
香物:三種盛

水の物:杏仁豆腐 くこの実

果物:梨 巨峰

大人の隠れ家に相応しい、端正で優しい味付けだった。
僕は最近になって芋饅頭とか、海老真薯などの和食の焚き物の美味さを感じるようになったので、記憶に残る晩ご飯になった。

広島・松山旅行記(18) 道後 湯築の杜 うめ乃や その壱

結論から言おう。
うめ乃やはもっと評価されるべき純和風旅館である。
部屋数8つ。最大収容人数35名。
大正・昭和期に宮大工によって建てられた旅館はリノベーションが施され、日本旅館伝統の美しさを保ちつつ、近代的な設備を備えた宿になっている。道後温泉の宿を決める際にいろいろと検討したのだけれど、ここを選んで正解だった。

美しい庭と、湯築城を借景にして、窓から見える風景は日本旅館の情緒と良くマッチングしている。宮島の岩惣が国際外交に使われる派手さがあるとすれば、うめ乃やは上品な隠れ家。あまり子どもがうろうろしているのは似つかわしくない気がする。まるで上質の絹織物に袖を通し、その肌触りと光沢を楽しんでいるような贅沢な気分が味わえる。






僕らが泊まったのは、6畳に3畳の控えの間が付いた部屋。窓をカラリと開けて、湯築城から流れてくる爽やかな風が楽しめる。広い部屋は開放感があって良いけれど、ちょっと手を伸ばせば彼氏に届く距離感も悪くない。

うめ乃やは割烹旅館と呼ぶべきなのだろうか?
僕らが泊まった日は、一階の大広間で会合が行われていて、長い会議のあとは夕食会となっていた。庭先に半露天風呂があり、そこへは大広間をかすめた廊下を歩いて出て行く。浴衣を着て寛いでいるステイ客と、きっちり服を着込んだビジターが遭遇するのはきまりが悪い。なんというか、プライベートモードの人間と、パブリック空間に居る人間が鉢合わせるのは無粋だ。僕らが温泉に向かおうとすると、宿のスタッフの女性がささっと現れて、大広間の障子を閉め、ビジターの目から僕らの姿を隠した。そういう気遣いはありがたい。廊下の突き当たり、庭へ出る扉の脇には、ハンドタオルが何枚も積み重ねられている。湿り気のないタオルを贅沢に使えるのは本当にありがたい。

道後温泉の繁華街まで、歩いて10分ほど。
にぎやかな場所へ出ようと思えばいくらでも出られるけれど、うめ乃やは思った以上に「お籠もり旅館」だった。いったん部屋に落ち着いてしまうと外へ出たくなくなる。大規模旅館のざわつきとは無縁の静寂な空間。ゆっくりと流れて行く時間の粒子を感じながら、いい時間を過ごしているなあという幸福感にじんわりと包まれる。

窓の外の景色を眺めるも良し。清潔な畳でごろごろしているうちに忍び寄ってくる眠りに身を任せるも良し。宿泊客の数に比べて贅沢すぎる温泉を楽しむも良し。小さなライブラリーでハイソな気分になっても良し。




広島・松山旅行記(17) 道後温泉本館

勝山町のビジネスホテルから荷物を受け出して、タクシーに乗り道後温泉へ移動する。地図を眺めているだけでは、いまいち松山市内の諸々の位置関係は近いんだか遠いんだかよく分からない。スーツケースを引き摺って路面電車に乗るのもめんどうだったので、タクシーで今夜の宿に直接乗り付けたが、結果的には正解だった。チェックインはまだできなかったので、荷物だけ預けて道後温泉本館で一風呂浴びることにする。

宿からふらふらと歩く。
数分歩いたところで、路面電車の道後温泉駅に出た。
思ったよりも頻繁に路面電車が発着し、そのたびに観光客がどっと吐き出される。鄙びたアーケードの中は飲食店とお土産屋がひしめいている。"坊ちゃん団子"とか"一六タルト"とか。そこら辺はさておき、アーケードの突き当たりまで歩くと、そこに道後温泉本館がある。






一風呂浴びる前に、まずは腹ごしらえ。
ホテルパティオ・ドウゴの一階にある"すし丸道後店"でランチを摂った。僕はちらし寿司と、彼氏とシェアしたじゃこ天を味わう。歩き疲れていたせいか、アガリがやけに喉に染み渡った。

そして道後温泉本館。
霊の湯 三階個室のチケットを買う。迷路のような古い階段を上り下りして、部屋に通されてほっとした。浴衣に着替えて"霊の湯"に入ると、僕ら以外は誰も居ない。そのあと何人かが入ってきたが、浴場は終始スカスカだった。そもそも道後温泉の浴槽は結構深くて、浴槽の縁に腰掛けないと湯の中に沈んでしまう。やわらかいお湯は肌にやさしくあたるものの所詮は銭湯なわけで、なんか寛ぐという感じではなかった。

で、ついでに"神の湯"も試しに行ってみた。こちらは結構人が多い。浴槽は同じく深くて、浴槽中心部だったら中腰になって立っていないと溺れるような深さだ。こちらは更に地元銭湯の雰囲気が強い。もちろん、観光客がほとんどなんだろうけれど。




部屋に戻ってくると、お茶と坊ちゃん団子が供される。
湯あたりではないけれど、二人して浴衣を着たままごろりと畳に横になる。身体が温まっているので、すぐに眠気が忍び寄ってくる。外は雨で、軒から伝ってくる雨だれをなんとなく眺めていた。三階の個室に80分という時間制限があるのはケチ臭いと最初は思ったけれど、銭湯に入ったあとはなにもやることがないわけで、むしろ時間を持て余す。彼氏ととりとめのない話に興じて、ひたすらダラダラとしていた。




フルーツ牛乳を追加して飲んだあと、身支度して撤収。
坊ちゃんの間と、皇族がお使いになったという又新殿を見学し、道後温泉本館をあとにした。

広島・松山旅行記(16) 松山城にて

江戸時代以前の面影を残す天守閣がある松山城。
大阪城なんかに比べたら、小ぶりの天守閣。だけど、標高132mの勝山頂上に築城されているので眺望はすばらしい。ロープウェイを降りていくつかの門を潜り、馬具櫓手前から城下を見下ろすと、遠く伊予灘までが一望できる。


本丸を歩く。一ノ門から小天守を見上げる。




親切な下足番の男性に迎えられ、天守閣に上がる。
雨が降っているためなのか、観光客の姿はそれほど多くない。他の城では押し合いへし合いになるのだけど。歴代の松山城主たちが残した遺物の展示を眺め、途中で甲冑を着ける体験をしたりして、やがて大天守に到る。

思った通り、伊予灘がよく見えた。
麓から山の斜面をガスが駆け上って来て、そして空に散ってゆく幻想的な風景をしばらく楽しむ。