2013年バンコク紀行 (7)

バンコクを去る朝。
スワンナプーム国際空港を7:35に離陸するタイ航空機に搭乗するため、僕たちは4:00に起床して、交代でシャワーを浴びた。5:00にはチェックアウト手続きをしてタクシーで空港へ向かう。オレンジ色の街灯に縁取られた高速道路を突っ走る。バンコク市内からスワンナプーム国際空港までは定額料金だったので、金額を気にすることなく窓の外を流れて行く景色を眺めていれば良かった。車窓を眺めながら、僕はシンガポールを旅していたときのことを思い出していた。

渋滞に巻き込まれることもなく、スワンナプーム国際空港に到着。

今回は僕も彼氏もタイ航空利用だったので、一緒にチェックイン。僕はインターネットチェックインカウンターで預け入れ荷物を渡しただけ。彼氏はIDチケットでチェックインするので、一般のチェックインカウンターとは別のところでチェックイン。




イミグレーションを通過し、免税品店でばらまき用のチョコレートを買い込む。ボーディングまで少し時間があったので、スターバックスで休憩しながらおしゃべりに興じる。

前回シンガポールでは彼氏が先に出発。ボーディングゲートへ消えて行く彼氏の姿を見送った。今回は僕の方が1時間早く出発する。ゲートまで見送ってもらって、手を振って別れた。離陸は僕の方が1時間早いが、彼氏の方は飛行時間が1時間短いので、ほぼ同時刻にそれぞれ目的地に到着するはずだ。

そして、今回の旅の最後のお楽しみ、ボーディングゲートの先で翼を休めているA380を見つけて気分が浮き立つ。SQで搭乗して以来、とても気に入ってしまったのだ。



やっぱりこの飛行機は好きだな。
3-4-3シートの4通路側に座った。隣は2座席が空いていて、相客のインド人は頭からブランケットを被ってずっと眠っている。僕は尾翼に取り付けられたカメラからの映像を楽しんでいるうちに成田空港へ到着した。




成田空港での入国審査を終えて、ターンテーブルへ向かう途中でケータイの呼び出し音が鳴った。「もしもし?もう成田着いた??」彼氏からの電話だった。

バンコク紀行終了。

2013年バンコク紀行 (6)

子供の頃に、「秋高気爽」という言葉を知った。
むかしむかし、北京の秋は、美しい青空が広がり、爽やかな風が吹いていたそうだ。
いまではスモックで、この世の地獄みたいな街になっているそうだけど。

バンコクもけっこう自動車の排ガスが問題だという。しかも雨期のバンコクに来たもんだから、空はいつもどんよりしているか、白い天幕に覆われたような雲に覆われていて、抜けるような青空にはお目にかかれなかった。

最終日。
今日は帰国前に買い物をしようと決めていた。

朝、目覚めてカーテンを開けると、すっきりと美しい青空が広がっていた。




朝食を食べにビュフェに降りる。
クラブルームにも食事は用意されているのだけれど、対象のゲストが少ない分、メニューも限られたものになる。朝食は皆と同じビュフェで取るのが正解であることを知っている。最終日は麺ものを取ってみた。あとはたっぷりのヨーグルトでしめる。


彼氏がアロマ系のお土産を買いたいというので、サラディーン駅周辺で探してみるが見つからない。仕方なくサイアム駅のショッピングモールをうろつく羽目になった。結論として見つかったんだけれど、タイで手っ取り早くアロマグッズを買いたいならば、スワンナプーム国際空港の免税コーナーで買った方が楽なことが分かった。市内の方が安いかもしれないけれど、そもそもアロマグッズって安くはないんだよな。

サイアムのショッピングモール内でランチ。
僕はグリーンカレーを食べる。
昔はエスニック系苦手だったけれど、いまはそれなりに美味しいと思うようになった。


サイアムからサラディーンへ移動。
シーロムコンプレックスの地下にあるBlack Canyon Coffeeで一休み。
となりのテーブルで、男の子とファランがいちゃついているのを横目で見ながら、僕たちも予約していたマッサージの時間が来るまでおしゃべりに興じている。シーロムコンプレックスの地下は和食、または日系のレストランが入りすぎている。ここはいったいどこなのよ、という感じ。

激甘のカフェモカ。
 
オイルマッサージを2時間受けて、ヘロヘロに解された僕らはホテルに戻った。
そしていつものように酒を飲んでグダグダになり、そのままベッドに突入だった。

海外旅行最後の夜は、なんとなく感傷に包まれるものだ。
渋滞のテールランプの赤い川を見下ろし、旅行の反省とこれまで旅してきた場所の思い出を語り合う。だけど、彼とはまた旅行に出るのだろうし、きっとまたバンコクにやってくるのだろう。そんな確信めいたものはあった。

2013年バンコク紀行 (5)

Eastin Grand Hotel Sathorn のクラブルームで、僕たちはワインとカクテルを楽しんでいた。壁に掛けられた液晶TVには、BBC放送のニュースがずっと流れている。欧州の、どこかの王室について、リポーターがしゃべり続けている。

タイは立憲君主制の国だ。
スワンナプーム国際空港からエアポート・レール・リンクに揺られて、バンコク市内中心部に入る。その道すがらも、王族の巨大な写真が掲げられている。僕らは目撃しなかったが、8時と18時に国歌が流れると、街を歩いている人たちは立ち止まらなくてはならない。立ち止まらないと、場合によっては不敬罪になるんだとか。

こういう話を聞いていると、日本の皇室に思いを馳せずにはいられなくなる。
外国に滞在していると、誰もが祖国のことをいろいろと考えるのではないだろうか。

BBCやCNNは、天皇陛下を"Emperor"と呼ぶ。

僕は常々、天皇陛下が"Emperor"と紹介されると違和感を感じていた。
"Emperor"とは皇帝。世界史を眺めてみても、皇帝と呼ばれた権力者の一族はそれほど多くはない。だけど、皇帝の多くは「権威」と「権力」が同居した存在であったと思う。天皇家は摂関政治以降は権威と権力とが分離した世界に存在していて、武家政治の世界以降はごくわずかな時期を除いて直接的な権力は持っていなかった。

現在の天皇陛下の立ち位置は、立憲君主制の下、一定の政治機関として国政にコミットしていらっしゃることは周知の事実だが、直接的な権力はお持ちではない。だが、大東亜戦争敗戦の時は最終決定者として、敗戦の後復興期に当たっては国民統合のシンボルとして、そして最大級の国難であった東日本大震災の時は、無能な菅直人政権に代わり、国民を精神的に支える中心的な役割を担っていらした。これだけなら、並の諸王家と大して変わらない。

大東亜戦争の頃、国粋主義者や軍人がしきりに「国体」という言葉を使っていたことを思い出す。彼らがこね回す難解な思想は、正直僕は消化不良を起こす。だけど、天皇家の様々な祭祀の様子をうかがっていると、本質的に伊勢神宮などと同じで、首都のど真ん中で「古代日本から続く文化の動態保存」が行われていることにちょっと驚かされる。これってナショナルアーカイブみたいなことで、もし何か大事件が起こって、日本が1000年くらい時間が逆転しても、皇室に伝わっている知恵を紐解けば、日本人はなんとかやっていけるんじゃないかとすら思う。田植えの仕方と、蚕の飼い方は天皇皇后両陛下に教えてもらおう……やたら実用的。それから、ほとんど公開されていない各種神事。古代から伝わる「祈り」が、ひっそりと1000年以上続けられているのもすごいことだと思う。

そういう意味で、リーダーシップとか、国民の象徴、強大な権力ではなくて、古代からの文化を動態保存している日本の記憶であり現存する世界一長い王朝は、やっぱり"Emperor"ではなく、むしろ"Archive"の方が、僕にはしっくりと腑に落ちる。

バンコクでワインを飲みながら、とりとめもなくこんなことを考えていた。

2013年バンコク紀行 (4)

GEDHAWA THAI RESTAURANT を出て、駅前のショッピングモールにあるフードコートで僕たちはしばらくおしゃべりに興じた。僕たちトラベラーにとって、バンコクに根を下ろした人の苦労話はリアリティがあっておもしろい。彼氏の同僚さん視点では、バンコクには風俗以外の娯楽が少ないことがやや不満らしい。まあ日本みたいに四季がはっきりしているわけでもないし、季節感を楽しむとかってのは難しいんだろうな。

窓の外は黒雲が広がり始めた。ダウンバーストとまでは言わないが、気温もやや下がってきた。スコールが近いのかもしれない。駅で彼女と別れ、僕らはスカイトレインに乗ってサラディーンに移動した。シーロム通りに面してタイ式マッサージの店が軒を連ねている一角。タイ古式マッサージが1時間250バーツ。2時間500バーツで施術を受けられる。チップを入れてもHEALTH LAND よりも安い。

タイ古式マッサージは、整体に近い。上下パジャマのような服に着替えて、あとは揉まれたり、押されたり、捻られたりといろいろ。僕は腕を頭の後ろに組まされてバックドロップというか、エビ反りみたいにされるのが結構苦手。いまは亡きレスリー・チェンのようなマッサージ師に2時間黙々とマッサージされる。やっぱり指の力が強いから、マッサージ師は女性よりは男性の方が効いているような気がする。SPAだったら、繊細な女性の技に期待したいところだが。

パーティションで区切られた薄暗い小部屋で身体を揉まれていると、激しい爆音が頭上から響いてくる。それはスレート葺きの店舗を叩く激しいスコールだった。マッサージを終えて彼氏と店を出ると、街は雨に洗われている。幸いサラディーン駅への階段は目の前だった。傘を広げず階段に駆け込んだ。

Eastin Grand Hotel Sathorn の部屋に戻り、しばらくベッドにひっくり返って昼寝する。窓の外はスコールの余韻に包まれている。





Eastin Grand Hotel Sathorn のクラブルームのカルテルタイムは、17:00からスタートする。その時間に合わせて僕らは移動。白ワインを注文してから、スナックカウンターへ向かう。軽食とはいえ、アルコールを飲みながら何皿か楽しんでいると、もう晩ご飯を食べるお腹の余裕などなくなってしまう。スナックカウンターの盛りつけにはセンスを感じた。












下界を見下ろすと、バンコク名物の帰宅ラッシュで、大渋滞が長い帯になって続いている。市内中心部から郊外へ、そして郊外から市内中心部へ向かうクルマのいずれも。バンコク中心部の移動は、やっぱりスカイトレインが一番確実だ。

カクテルタイムを楽しんだあと、僕らはソイ・トワイライトへ繰り出した。サラディーン駅からパッポン通りを抜けると、怪しいネオンサインの煌めく退廃の小路が口を開けている。

まずは Jupoter2002 でキレイな男たちを眺めようと思った……うーん、すでに21時を廻っているのにいまだショーのリハーサルをやっているってどうなの?? 店内はガラガラで、冷やかしに来たファラン共もさっさと帰って行ってしまう。この店ってどうなんだろう……僕らも一杯飲んで退散した。もっと楽しみたかったのにな。

そして、禁断の Dream Boys ……えげつないショーが見られることを期待して入店。こちらはそこそこ客がいて、ショー開始時間が近づくとどんどん客が入ってきた。ステージの上には白いビキニを着けた青年たちが、音楽に合わせてゆらゆらと身体を揺すっている。気に入った子がいたら指名して、店外にお持ち出し可能。GOGO BAR ってのはそういう場所なのだ。ただまあ、あまりアピってる子はいなくて、割と静かな雰囲気。

「写真は撮るな!」というしつこいアナウンスのあと、ショーの幕が上がる。ムキムキマッチョの三連結でも見れるのかしらんと期待していたら、なんか、ドラァグクイーンというか女装がぞろぞろ出てきたぞ、おい。しかもピロッとスカートをたくし上げると、ラテックスを被せられてテカテカにひかる作り物…肉屋の店先にぶら下がっているドライソーセージのような一物がでろーんとご開帳。うーむ、、、、激しく萎える二人。僕らは女装には興味ないんだってば。

そんなこんなで、激しく脱力して、僕らはソイ・トワイライトをあとにしたのだった。

彼氏がトイレに席を立っている間、Dream Boys のスタッフがBoyの売り込みに来た。「気に入った子いた? 連れ出しできるからね」と言う。彼氏と来ているから断ったら、「えっ?気に入った子いないの?こんなにたくさん男の子がいるのに??」「うん」と僕が肩をすくめると、スタッフは天井を仰いで「本当に誰もいないっての!?」と叫んだ。口調はもちろん超オネエ。自称"No. 1 go-go bar in the wolrd"の店で、タイプの子が誰もいないと言うのはちょっと失礼だったかもしれない。ごめん、飲みだけの冷やかしで。

2013年バンコク紀行 (3)

今回のバンコク滞在は、観光なしという乱暴な旅行だった。

いや、ローズガーデンくらい行っておけば良かったような気もしていたけれど、結局いいアイディアが出なかった。そんなわけでチャオプラヤ川でボートに乗らず、罰当たりなことに寺院参拝もせず。グダグダと街をうろつき、マッサージで凝ったカラダを解してもらっていた。

そんなグダグダな旅行で、バンコクで生活している彼氏の同僚さんと食事するのが、唯一イベントらしいイベントだった。スラサック駅からスカイトレインに乗り、サイアムで乗り換えて数駅。彼女の指定した駅は日本人が多く住む街にあるそうで、プラットホームに降り立つとやたら日本語の看板が目に付いた。

僕が彼女にお目に掛かるのは半年ぶりくらいになるのか。じっとりと湿気を含んだバンコクの大気の中に立つ色白の彼女の姿が、不思議と非現実的な感じがした。この方は、にっこりと微笑んだ写真が雑誌エアステージに掲載されていても不思議でないような美人CAさん。しかも仕事を持っている女性特有のパワフルさは、彼氏も一目置いている。

せっかくバンコクにいるのだから、おいしいローカルフードが食べたいという僕らのリクエストに、駐在員妻たちの口コミをリサーチして案内してくれた店は、駅から数分歩いた住宅街の一角にあった。GEDHAWA THAI RESTAURANT はタイ北部の料理を提供している。帰国してからトリップアドバイザーで調べたら高評価の人気店だった。日本で言えば住宅街にあるこぢんまりとした隠れた名店というヤツだと思う。

何皿かオーダーを出したあと、まずはビールで乾杯。この暑い国では、辛い食べ物とシンハービールがとても良くあう。その喉ごしを楽しんでいるうちに、料理が次々と運ばれてくる。彼女が言うには、タイにしてはスモールポーションだという。他の店ではもっとたっぷりと盛られてくるのだそうだ。日本のタイ料理屋のボリュームとあまり変わらないなあというのが僕の感想。味はとても繊細、そして深みを感じて美味かった。

彼氏と彼女の話を、僕は飽かずに耳を傾ける。僕の知らない異国での生活、特殊な仕事場の四方山話、彼女のお子さんの話…それは、僕にはアラビアンナイトのおとぎ話が語られているような非現実感がありながら、一方で目の前にいる二人が実際に経験してきた事実でもあって……グラスの中を泳ぐビールの泡のように頼りなく、でも現実だった。マシンガントークに耳に傾けながら、バンコク時間はゆっくりと流れて行く。

GEDHAWA THAI RESTAURANT は本当にオススメのレストラン。




















あらためて写真を見直すと、めちゃめちゃ美味しそうに撮れているじゃないか。

2013年バンコク紀行 (2)

スワンナプーム国際空港の税関を出て、僕たちはバンコクの中心部へ向かうエアポート・レール・リンク乗り場へ向かう。彼氏がすごくナチュラルにタイバーツを取り出して自販機で切符を買っているので、「いつ両替したの??」と思わず尋ねた。なんでも僕より少し前にスワンナプーム国際空港に到着した際に、両替しておいたんだという。なんて手回しの良い人!! お母さんに切符を買ってもらった子供の気持ちになって、まずはパヤータイ駅まで移動。そこからスカイトレインに乗る。サイアムで乗り換えて、目的地のスラサック駅で下車。帰宅ラッシュ前にホテルに到着したので、スカイトレイン車内は空いていた。

今回の宿泊は、スラサック駅直結の Eastin Grand Hotel Sathorn (イーストイン グランドホテル サトーン)。開業してから日の浅い、まだ真新しいホテルだった。


このホテルは評価がすごく難しい。
トリップアドバイザーでも評価が分かれていて、何故なのだろうとすごく疑問だった。行ってみて分かった。なるほど。いろいろとアンバランスなのね。

今回は、クラブラウンジ利用付きのエグゼクティブフロアに予約を入れていた。ホテルに到着したのは16:30過ぎ。エグゼクティブフロアなので、当然ラウンジでのチェックインだと思っていたら、一般フロントへ行けと言われ。16:30過ぎているのに、部屋の準備ができていないと言われ。チェックインのあれやこれやで20分以上掛かり……その間、ドリンクのサービスは受けていたけど。無料スカイトレインチケットの提供はなしと言われ……。

うーむ。
正直、ブチ切れそうになった。

でもって、クラブフロアの部屋なのにバスタブなしとか……はまあ許す。彼氏と交互にシャワーを使うので、あまりバスタブはなくても良い。ジャグジーならば歓迎だが。

なんというか、ファシリティーとスタッフ教育がアンバランスのような印象。まあ、ホテル自身、リゾートホテルやラグジュアリーホテルというよりも、高級ビジネスホテルという感じなので、期待しすぎるのが間違いなのだが。

部屋からはチャオプラヤ川が見えた。













クラブラウンジスタッフは総じて良い印象。
種類は多くないけれど、オードブルは一通り揃っていて結構満足。
夜食いらず。
オードブルの盛りつけなどにはセンスが感じられた。
スタッフがワインをどんどん注いでくれるので、二人ともグダグダに酔っ払った。

バンコク到着の初日の晩、二人とも酔いつぶれてそのまま寝てしまった。

2013年バンコク紀行 (1)

「じゃ、次はスワンナプームで逢おうね」

そう言って、関空に向かう彼氏との電話を終えた。

2013年5月29日、僕たちはそれぞれバンコク行きの飛行機が待つ空港へ向かっていた。彼氏は関空へ、そして僕は成田空港へ。5月29日は全国的に悪天候に向かっていて、成田アクセス特急の車窓に映る田園風景は、どんよりとした雲の重さに喘いでいるようだった。

彼氏と一緒に旅をするようになって、合流から先はすっかり彼のコーディネーションに頼る癖が付いてしまった。楽させてもらっていて申し訳ないのだけれど、やっぱり自分である程度のことができないのは情けない。今回みたいな現地集合は、少なくともイミグレーションを超えて行くところは自力なので、多少はがんばらなきゃという気分になる。

9時前に成田国際空港第一旅客ターミナルに到着。タイ人、インド人らが長い行列を作っているチェックインカウンターの列を横目に、オンラインチェックイン済みのカウンターで荷物を引き渡して楽になる。




朝ご飯は、お茶漬け屋さんで、軽く親子茶漬けを楽しんだ。このあとヘヴィな機内食が待っているのだから、いまからずっしりと胃もたれ状態でいる必要はないから。午前便で出発するとき、このお茶漬け屋さんは重宝している。

イミグレーションを超え、初めて成田空港の免税店で手土産を購入。ゲートへ向かう長い長いコンコースをCAたちが足早に移動して行く姿を眺める。彼氏もこうやって背筋を伸ばして歩いているんだろうなあと想像していたら、関空の彼氏から着信。IDで移動する彼氏も問題なくシートを確保できたそうだ。

成田空港の光は青い。その青い光の中にモノトーンのインテリアがおかれている。その少し無機質な感じが僕は好きで、遮光フィルムの貼られた大きな窓の向こうを移動して行く旅客機を飽かずに眺めた。


今回は初めてタイ国際航空を利用してみた。ただ単に安かったから選んだのだけど、往きは747-400で、復りはA380といううれしい組み合わせ。去年シンガポール航空でA380に搭乗して以来、すっかりあの機体が気に入ってしまっている。その秘密はのちほど。

定刻11:00に離陸した747-400は、ほとんど揺れることなく南下を続けた。約6時間30分の間、絶望的に反応の悪いパーソナルエンタテインメントシステムを放り出して、持ち込んだiPad Miniでドラマを見ていた。イタリア旅行中、ナポリからフランクフルトへ向かう飛行機の中で、iPadの蓋を前席の物入れに引っかけて映画を見ている女性がいた。あのマネをしてみるか……3つに折れるiPad Miniの蓋を、前席の液晶の隙間に差し込んで引っかけると、ちょうどいい感じで目の高さにiPad Miniの液晶が来る。「戻るぜよ、あん世界へ」……いやあ、ほんとにおもしろかった。

ほぼ定刻にスワンナプーム国際空港に着陸した。

イミグレーションすぐ近くのゲートで降ろされたので、降機してからイミグレーションを抜けるまでに15分もかからなかった。ターンテーブルでスーツケースが流れてくるのを待っていると「おつかれさま!」と声が掛かる。振り向くと彼氏がひらひらと手を振っている。

スワンナプームで僕たちは再会した。
短い休暇が始まる。

為替って本当に怖いですね。(>_<)

晴れ。25.4℃/20.5℃/46%

いや~株式市場と為替相場がえらいことになってますなあ。
今週の頭から死人、退場者が続出する中、今夜は米国の雇用統計が出る日です。月に一度の大ウエーブ。上に行っても、下に行っても大騒ぎとなるこの重要指標が、今夜は市場をどちらに導いて行くのでしょうか。

そういう僕は……。
一昨日の夜、平河町で仕事を終えたあと麹町までてくてく歩き、めん徳二代目つじ田 でつけ麺を啜っていました。麹町店は席数わずか8のこぢんまりとした店で、僕は二代目つけ麺のチケットを買って行列に並んでいました。

その時もすでに含み損は膨らみつつありました。暇つぶしにネットを見ていて「今すぐ損切りしろ!きっと明日、損切らなかったことを後悔するよ!」という書き込みを発見して、その場でポジションすべてを解消しました。5月頭からのプラスを全部吹っ飛ばしました。メルセデスBクラスの新車買えるくらいの金額。それから原資を少し傷つけました。でも2月も同程度の傷を負ったものの取り返せましたから、これはとりあえず受け止めることにしました。それよりも急速な円高が怖かったんです。



で、美味いつけ麺を食べてお腹いっぱいになって帰宅。
その晩はぐっすりと眠ったのです。

で、翌日、僕が目覚めたとき、僕が損切ってから2円円高に振れていました。

やべ~、ポジション解消しておいてよかった~と心底思いました。
そして、昨夜はのんきにMacBook ProにWindows7をインストールして、日付が変わる頃にベッドに潜り込み、安らかに就寝。

今朝目覚めて「なんじゃあこりゃあ~!!!!」。
深夜に96円を割り込んで、95円台後半まで円高が進んでいたことを知って鳥肌立ちました。仮に含み損を抱えていてもロスカットや、マージンコールはなかったんですが、それにしたって含み損が300万だとか、400万だとかになって心穏やかでいられるはずはありませんよね。

今日は仕事で外出していたので、移動中も相場を眺めていましたよ。瞬きしている間に数十銭レートが瞬間移動する光景を目撃したときは戦慄しました。なにが起こっているんだよって。結局、夕方には95円台中~後半まで円高が進んでいました。怖い、ホント怖いッス。しばらくは最強の様子見です。中国経済が7月崩壊説も出てきましたしね。ポジらないようにしないと。


わしが男塾塾長江田島平八である!! 以上!!

晴れ→曇り。25.3℃/20.7℃/56%

どうも最近はなかなかブログを書く時間がなくて、時間ばかり過ぎて行きます。

今夜はMacBook Proのシステム再インストール中。
OS X Mountain Lion のクリーンインストール作業から始めたので、ただいまコンポーネントダウンロード中で、あと1時間ほどはなにもできません。今回はWindows7マシンにしてしまう予定。VMware Fusionを使ってWindows7を動かしていましたが、やっぱりもっさり感に耐えられなくなりまして……。

そういえば、通勤電車の中で笑える画像を眺めて時々吹き出しています。

たとえば、こういうヤツとか。


たとえば、こういうヤツとか。


ほんと、この写真(↑)は歴史に残る間抜けさだよなあ~。

「この画像で笑ったら寝ろ」系のまとめを見つけると、ほんと、クスクス笑いが止まりません。



ワールドカップ日本代表出場決定おめでとうございます!!

バンコクから帰国して以来、急ぎの仕事が立て込んでいてブログの更新もままならず。コメント返信なんかも放置してしまっていて申し訳ないです。社長と席が近くなると、次々と思いつきが降りかかってくるので、会議ばかり増えてしまってややうんざりしています。

今夜は、帰宅したら日本対オーストラリアの試合が中継されていて、つい見入ってしまいました。僕の目には、オーストラリアの勢いに日本チームが押されていたように見えましたよ。日本チームのシュートも決定力に欠けていたしね。相手チームのハンドによって転がり込んできたPK戦に勝てたわけですけれど、まあ敵失みたいだし。あの選手、帰国したらバッシング受けそうで、ちょっと気の毒な気がしたな。

とはいえ、僕ら(??)のアイドルうっちー、相変わらずラブリーでした。(w

明日くらいからバンコク旅行記が始められたらいいんだけど。



休暇を……

彼氏とバンコクで過ごしていました。
これから雨期に突入するバンコクは、稲光のあと激しいスコール襲ってくる日が続いていました。朝目覚めるとホテルの前のサートーン通りのアスファルトが黒く光っていて、夜半激しい雨が降っていたことを知ったりします。

ほぼ全く観光をしなかったこともあって、あまり報告することもないんですが……ぼちぼちバンコクで過ごした日々を書き残していこうと思っています。