いい女よりもいい男の数は少ない。

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いい女よりもいい男の数は少ない。

昔よく通っていたブログがアクセスできなくなって、僕は少し寂しかった。
同じ名前のブログがいくつかヒットするけれど、オリジナルはゲイの男性が書き綴っていたもの。たぶん、筆者さんはいい男なんだろうと思うが、彼が書き綴る悲しみを含んだ独特の文体が大好きだった。

"いい女よりもいい男の数は少ない"のブログ主さんの定義するいい男は、ゲイ目線でのいい男だった。もちろんノンケ男性だって彼が定義したいい男を目指せば、それはもう魅力的な男ができあがるだろう。即席でいい男はできあがらない。

それはさておき、二丁目でもいい男の数は減ったと思う。
いわゆるハンサムな男、ゲイの好みが多様化していても最大公約数的に「アイツはいい男」と言えるような人は減ったと思う。個性的な男はいくらでも転がっている。個性が無駄に強調されて20年以上経ったかな。「ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン」はある意味正論なんだけど、手を抜く理由としてこれほど重宝な理屈もないわけで。競争から降りて、自分の価値観に籠もってしまえばプライドは傷つかないしね。

とまあ、ここまでが長い前振りで。。。。

よく晴れた日曜日の午後、僕は原宿駅表参道口にいた。
原宿駅に降り立つのは、たぶん、10年以上ぶりのことだった。
東京メトロで表参道に行くことは、時々あるのだけれど。
都内でもハイセンスな人たちが集まる独特の空気感でキラキラしている、そんな場所だ。
おっさんはコソコソと表参道を歩き、ナイキストアに向かった。
店内でため息が出た、昔、僕が目の保養だと喜んでいたいい男たちは、いまここに集結していたのか。ショップスタッフよりも、来店している男たちのまぶしさに後ずさりしそうになった。自分の肉体に時間とお金を投資して磨いている人たちだから、まぶしくないはずがない。ちなみに、僕が現役で新宿二丁目で遊んでいた頃、イケてる店子ってのはそういう男たちだった。

で、そんなまぶしい場所にコソコソ潜入してなにを買ったのかと言えば……。
今日はNike FuelBand SE ローズゴールドの発売日だったらしい。
そんなことは全然知らず行列に並び、僕の10人前でMLサイズが売り切れたことを知ってがっかり。
どちらにしてもフィッティングはしてみようと思ったので、ローズゴールドのための特設コーナーで、感じのいい若い男性に対応してもらった。やっぱりMLが一番フィットするので、売り切れをすまながる彼に「他の色を買いますからイイですよ」と言い、僕はその場を離れた。

通常色のコーナーはちょっと離れた場所にあり、そこはそこで人だかりができている。
張り付きスタッフも接客に追われていて、とりあえず僕は順番待ちをしていた。
すると脇から「お色は決まりましたか?」と声がけされたので振り向くと、さきほどの感じの良いスタッフが立っていた。彼にナビゲートされながら、僕はマンダリンオレンジのFuelBandを買った。

いい男がたくさんいるNikeストアは、いい男を目指すモチベーションアップには最適な場所かもしれない。Gold GYMなんかも良いのだろうけれど、敷居はずっと高いしね。

なぜこんなガジェットに手を出したのかは、また別の機会に書こうと思う。

7 件のコメント:

  1. ちょっと前のエントリーですが,コメントさせてください。

    "いい女よりもいい男の数は少ない"というブログ,無くなってしまったようですね。
    今,ブラウザーのリンクを整理していたのですが,リンクが切れてしまっていました。
    あの愁いを帯びた文体,僕も好きでした。

    きっとゲイの集まる場所ではきらりと光る容姿の方だったんでしょうね。
    世の中の「いい男」も,何かしらああいう悲しみを通り過ぎて,目の前で輝いて見せているのかしら,なんて思ったりしました。もっとああいうのを,ネットのこちら側から見ていたかった。

    でも,今やいろんなデバイスやサービスが出来てしまって,ブログって下火なんでしょうかね。

    光と陰はゲイの世界からは無くならないのでしょう。
    だからドラマがあちこちで生まれるのでしょうね。

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    1. こんばんは!>匿名さん
      コメントしてくださってありがとうございます。

      彼はいまどうしているんでしょうかね?
      幸せになって欲しいなあと、遠くの空から祈ってたんですけど。
      古い時代の話をアップしました。
      良かったら読んでやってくださいね。

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    2. cool.october2007さん
      コメントへのお返事ありがとうございました!
      嬉しいです。こちらのお返事が遅れてすみませんでした。

      どうしているんでしょうね…。
      あのブログを見つける少し前にも,すごく興味深いブログを見つけたんですが,
      やっぱり閉じてしまったんですね。

      そのページも,作者さんの男遍歴のようなことが書かれていました。
      内容ははっきり覚えていないんですが,
      リアルで会う友達なんかにも語れない自分の経験を書いていく,と宣言していたブログでした。

      どちらのブログも人間の業の深さというか,それでも人間臭さが出ていて好きだったんですね。

      普段は仮面をかぶって,いろんなものを隠して社会人をやっている。
      そんな人も,一旦仮面を脱げば…。すぐ隣に住む人があのブログの作者さんなのかも。

      もう一つのエントリーも拝見いたしますね。

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    3. 匿名さん、コメントありがとうございます。

      ブログを書き続ける人は、なにか欠けた部分を抱えていて(日本語的には矛盾しますね)、
      それを埋めるかのように文章を紡ぎ続けている。
      ブログ読者は欠けた部分に共感して読み続ける。
      書き手が幸せになるとブログの更新は止まってしまう。
      そんなことをつぶやいている人がいました。

      「いい女よりもいい男の数は少ない」も作者さんも、幸せになってブログ更新を
      やめることができたのなら良いなと思ってました。

      僕ですか?
      欠けているものはなんでしょうね??

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  2. お久しぶりです。匿名です。
    お返事を頂いていたのに,お返事せず,申し訳ありませんでした。

    コメントさせていただいてから,1年ちょっと経ちましたが,なんと,ブログが再開されたようです!

    http://blog.goo.ne.jp/iionna_iiotoko

    ちょっと乾いた感じの文体。きっとあの時のブロガーさんだと思うんですが…。
    更新が楽しみです。

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    1. こんばんは>匿名さん

      あの方のブログが再開されたことは、実はわりと早い時期に知ってました。
      更新が始まって二日目くらいかな。

      あの方は不幸な状況じゃないとブログが書けないと仰ってたので、ふたたび更新が止まった最近は、ハッピーな状態なのかも!?とか勝手に想像してましたよ。(w

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    2. cool.october2007さん

      ご存知だったんですね。
      前のエントリーと新しいエントリーが混ざっているような気がしますね?
      mixiをTwitterやFacebookに書き換えたりしているんでしょうか。

      短期のうちにまたハッピーな状況だなんて,羨ましい限りです。笑

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