United93

晴れ。31.1℃/23.7℃/46%

8月最終日。よく晴れたけれど、雲の形は秋の気配がするね。

昨夜"United 93"っ ていう映画を見に行っていた。9・11絡みのヤツで、World Trade Centerでの消防士の奮戦を描いたものは、また別にあるらしい。自分的には2000年2月にNYへ渡航していて、2001年9月15日から始まる夏休みはサンディエゴで過ごす予定だった。同時期にNY行きも検討していたんだけれど、同行者が死んでもイヤだと言い張るので、西海岸で手を打ったのだ(苦笑)。


事件が起こって、当然飛行機は飛ばず、予約していたHAYTT HOTELもキャンセルし……で大騒ぎだった。あの日、僕はバカみたいに口を開きっぱなしで、テレビにかじりついていたっけ。飛行機が激突して、ビルがすぐに崩れてしまったら、それこそなにも考えるヒマもなかったと思うが、傷つきながらも両タワーはしばらくの間持ちこたえていた。その傷口から吹き出している煙が、アメリカの象徴が血を流している姿を連想させたよ。

"United93"は実話をベースにしているので、無茶なヒーローは登場しないし、実際にハイジャック犯との戦いのシーンを構成するのは困難な作業だったと思う。地味な映画だけれど、9・11になにか想いを馳せる人は一度見ていても損はないと思うよ。

明日は初出社日です。(^^)/

福岡の飲酒運転追突事故で

雨。29.4℃/25.8℃/72%

夕方のニュースで、福岡で飲酒運転のクルマに追突されて子供3人を喪った両親のインタビューを見てた。声を荒げるわけでもなく、静かに事故同時の状況を話す二人を見て、もらい泣きしちゃったよ。「子供に命をもらったと思う」なんて悲しいことを言わせんなよな。。。。

今朝も酔っぱらいがホームから転落し、電車を止める事故があった。
似たような事件が神戸でも……それも警部補だってさ。

僕は、酔っぱらいが引き起こした事件について100%加害者に同情できないんだ。事件といわず道ばたで吐いているのも含めて。

"飲まなければ100%防げる事故について、なぜ日本はこうも甘いのか?"

酔っぱらっていたから、事故・事件当時は正常な判断ができなかったからというのは、まったくなんのいいわけもできないと思うんだよな。飲まなければ良い。飲んでも良いけれど、ちゃんと自分をコントロールできる範囲で飲む。(特に外で)酒を飲むという行為には社会的な責任が伴うということを、もっとみんなが自覚するべきだと思う。

僕は自発的にお酒を飲みたいと思うことはあまりないのですが、食事やデートの時には人並みには飲みます。でもちゃんと節制して飲んでますよ。もちろんクルマの運転はしませんが、傍目にはお酒を飲んでいるかどうかあまりわからないと言われます。
飲酒のせいで自分が殺人者や傷害加害者になりうる。他人に飲酒を強要することで殺人や傷害の幇助者になりうる。そういう危険性を念頭において、お酒を口にしています。

我ながらつまんないヤツと思うけれど、今日はすこし怒って、悲しかった。

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ホームから男性転落、朝の武蔵野線乱れ2万人に影響
30日午前7時ごろ、千葉県流山市南流山のJR武蔵野線南流山駅で、同市の土木作業員の男性(60)が下りホームから約1・1メートル下の線路脇に転落し、頭に軽いけがを負った。

直後に東所沢発東京行き下り普通電車(8両編成)が進入してきたが、ホーム下の「退避スペース」に避けて無事だった。

流山署の調べによると、男性は酒に酔っていて、「物を拾おうとして落ちた」と話しているという。

JR東日本によると、この事故で、同線は上下12本が最大30分遅れ、約2万人に影響が出た。
(2006年8月30日11時7分 読売新聞)

先週のサプリとか

曇り。28.6℃/24.3℃/58%

今日、初めてガーゼを交換しました。
疵痕は案外きれいで、4週間位したら相当目立たなくなるだろうな。
少なくとも2週間くらいは激しい運動はNGかも。
てか、2週間おあずけかよ、いろいろと……(´;ω;`)ウゥゥ

先週末は24時間テレビの"ユウキ"と、フランスへ行っていて見逃していた"サプリ"を見ていました。ブログの検索ワードを見ていると、"亀梨和也よりも瑛太"で飛んでくる人が多いんですよ。彼、人気なんですね。^^
たしかに社内にいたら絶対もてそうな感じはしますが。

先週のサプリは山梨のワイナリーへ一泊出張、しかも温泉つき……というおいしいシチュエーションのくせに、登場メンバー全員が肩口までしか脱がないというガードの堅さ。所属事務所の意向なんでしょうけれど、ちょっとがっかり(笑)。
瑛太クンを見ていてつくづく自分は年取ったなぁって思う。今から10年前だったら、彼のような若手リーマンをめざしただろうけれど、今は佐藤浩市演ずる"今岡響太郎"のような愛されるおやぢが目標だもんな(笑)。

といいつつ、僕は基本"若専"だから(言ってしもたー)、瑛太くらいのリーマンと付き合うとかって全然いい感じですけどね。ここんところゲイ友、メル友たちが沈黙していて退屈してます。来週ご飯のアポが入っているくらい??ふむ……。

BL書評(番外編)

で、だ。
お昼ご飯に鮨を食べに出かけた帰り道、仕事用資料を探しに立ち寄った書店で"ダ・ヴィンチ9月号"を手に取った。特集"このBL作品に芥川賞を!"

ふむ~。BLってのは芥川賞というよりも直木賞って感じがするけどな。

候補作品として取り上げられているのが、これ。
『箱の中』『檻の外』/木原音瀬
『落語家シリーズ 花扇』/剛しいら
『そして恋がはじまる』/月村奎
『プライベート・ジムナスティックス』/藤たまき
『楽園まであともうちょっと』/今市子
『恋をしましょう』/西田東

どれも読んだことないんですけど。(笑)

もちろんBLが芥川賞をとるのは、あったとしても当分先。選考委員に石原慎太郎がいる限りはなかなかむずかしいでしょう。でもさー、ミステリーで直木賞が取れる時代になったくらいだから、BLで芥川賞って時代が来ても不思議じゃない気はするね。

一応、『箱の中』『檻の外』ってのが最優秀作品って事になっていた。

さてとー、資料を読まなきゃ。

夏の終わりに

曇り。27.2℃/24.0℃/62%

昨日の創った疵痕が一晩痛んだ。
無理矢理切り離した身体の一部に苛まれているような気分だった。

僕と寝た人の何人かは気づいていると思う。
裸で抱き合って首に腕を回したその先の、背中側の肩口に痼りがあったことを。
最初に気づいたのは小学生の頃。やっぱり気味が悪かったよ。でも、父の元に出入りしていた癌専門医らから「別に悪性じゃないから、放っておいてダイジョウブ」とお墨付きもあって、なんとなく先送りしていた。って20年以上放置していたわけか(苦笑)。

先月の台湾"九分"で撮った写真を見ていたとき、タンクトップの袖ぐりから陰影を描くそれが目についた。「切除してしまおう」と決めて、すぐに地元の総合病院へ相談に行った。手術日は8月26日。フランスから帰国した翌朝に予約を入れて、パリへ向かったのだ。

26日午前10:00。少し時差ぼけでぼーっとしてる。
いや、僕は緊張から逃げようとするとき、脳内麻薬というのが出るらしくて、まるで睡眠薬を服用したようにぼーっとし、感覚が鈍くなるという特技をもってる。そのせいかもしれなかった。

僕はパンツ一枚の上に手術着を纏い、ヘアキャップを被って手術台にあがった。
オペなんて初めてだし、また注射が大嫌いなもんで、気分はちょっと滅入ってた。でも血圧や心拍数はきわめて良好な状態で、なんてか静まりかえった湖面のような心境だったように思う。

執刀医は女医さんのはずだったのに、当日彼女はサブにまわり、代わりに"茶髪"の若いドクターが現れた。身体には幾重にもタオルを掛けられ、抱き枕を抱えて横になった。肩口の手術なのに、なぜパンツの中をのぞく?ドクター……勃ってないっすよ(苦笑)。勝負パンツじゃなかったなーと思いつつ、心電図の波形を眺めて不安な時間を過ごした。

やっぱり自分の見えないところで身体を弄りまわされるのって、気分良くないですね。
麻酔を打たれたり、冷たい指先で消毒をされたり、切られたり、焦がされたり、縫われたり……それに対してため息をつくくらいしかやることないんですから。

やがて"それ"は切除され、縫合の終わった僕の目の前に運ばれてきた。
灰白色の直径3㎝ほどの固まりだった。病理検査にまわされて、次週の診察の際に結果を聞かされるんだって。「特に悪性のものじゃないと思います」って。

痛み止めと抗生物質を服用しながら、この二日間はおとなしく過ごしてる。

今朝、油蝉の鳴き声で目が覚めた。
時々路線バスが走って行く音が聞こえるくらい。
心持ちやわらかくなった日差しに、夏が終わるんだなぁと思ったよ。

オペしてきました 。・゚・(ノД`)・゚・。

電気メスを使ったせいで、いまだにお肉の焼けた臭いがしてます。
あまりおいしそうじゃねーの(苦笑)

ちと寝ます。。。。。。 。・゚・(ノД`)・゚・。

帰国しました!

曇り。30.1℃/25.7℃/56%

無事にフランスから帰国しました!
大きなトラブルもなく、嫌な思いをすることもなく、楽しむことができました。
それが一番のおみやげかも知れません。

8月23日の夜。ホテルの部屋でジョナサン・ケイナーを読んでいました。

8月19日(土)~25日(金)のあなたの運勢
幸運に預かるためには適切な時に適切な場所にいなければなりません。蠍座のあなただったら、そのことを他の誰よりもよくご存知のはず。もうひとつ、あなたがご存知のことがあります。それは「待てば海路の日和あり」ということ。日和がよくなったら、たぶん自動的にそこが適切な場所になるのでしょう。万物は流転します。状況、計画、優先事項……時の経過と共にすべてが変化します。ですから今週はそのことを肝に銘じておきましょう。

「私の夢は絶対に叶わない」といった思い込みに走らないように。かつてどんなにがんばっても実現できなかったことが今や実現可能になりました。せっかくのチャンスに疑念を持たないように。巡ってきたチャンスに感謝し、いざ行動を起こしましょう!


パリに来てよかった。
ここは来るべき約束の地の一つだったと思った。
そして3年以内に、ふたたびここに来るんじゃないだろうか……そんな漠然とした予感が頭の中をよぎりました。そのときは、恋する人と一緒だったら素敵だろうなって思った。

残りのレポートは近々あげます。
まずは明日に備えて早めに寝ます。

Live! France 8月24日

パリは曇り。

14:00離陸だから、12:00には空港へ着こう。
バスの時間を最大1時間として、ホテルのチェックアウトは10:30。
そう決めた。

8:00頃起き、窓を開けて空を見上げた。雲の多い、秋の空だった。
空港でブランチを摂ることに決めたから、ダラダラとシャワーを浴び、髪を乾かしながら"シンプソンズ"を眺めていた。海外に出て、疲れているときはアニメを見る。これはもうクセだね。

10:30予定通りチェックアウト。
アル=パチーノ風フロントマンは「朝ご飯は食べて行かないの?」と尋ねてきたが、丁寧に断ってホテルを出た。シャンゼリゼ通りの坂道を、でっかい旅行カバンをゴロゴロ引きずって歩く。人通りはまばらだ。

凱旋門のところで雨がぱらついてきた。
エールフランスバスLine2の乗り場へ着くと、バスは発車間際だった。
行きに買ったチケットを見せ、シートに座る。
バスが走り始めると程なく雨脚が強まった。
まったくうまいタイミングに出てきたもんだと、一人ごちた。
うまくいく旅行は細部まで幸運にバックアップされている。

キャセイパシフィック航空は、空港の最初のバスストップを降りたところにある。
迷うことなくチェックインカウンターに並ぶ。14:00発の飛行機だというのに、カウンターは香港へ向かう中国人たちでいっぱいだった。

ボーディングチケットを受け取ったら、即出国審査、税関を通過した。
こういうときにグズグズしてはいけない。どんどん前へ進むのだ。

免税店を眺める前に腹が減った。


ブランチにラザニア、サラダ、フルーツヨーグルトをいただく。
飛行機に乗ればすぐに食事なのだろうが、使い残した現地通貨を食事で使うのはわが家の伝統(笑)。そのあと免税店でチョコレートを3箱買って、ポケットには1.80eが残っただけだった。惚れ惚れするような現金管理。

シャルル・ド・ゴール空港の免税店は、規模も種類もこじんまりしたもの。ブランド店はエルメスの小屋があるだけだ。なにか買いたいものがあったら香港で買おう、そう思った。


ニューヨークでメトロポリタン美術館へ行くはずの予定が、ひょんな事からパリへ飛ぶことになった。生きて帰ってこれるかなーって正直不安な部分もあったが、来てよかったよ。この街にまた来れるといいな……そのときは一回りオトナになってこの空気を味わえたらすてきだね。

フランスリポート、以上!

Live! France 8月23日

MSMは晴れ。雲が多くて青空とのコントラストがきれいだ。

今日はMSM→パリへの移動のみなので、朝はゆっくりしていました。
前日が5:30起床というハードスケジュールだった分、9:45発のレンヌ行きのバスに乗ればよいというルーズなスケジュールの中、7:30までグーグー寝ました。

こちらが朝のメール・プラー前の風景→
朝からクルマでやってくる観光客もちらほらいますが、とにかく静まりかえった島内。MSMは一泊した方がよい(特に夏)と思いますが、特に対岸のホテルより島内のホテルに宿泊する方が絶対良いんじゃないかと思います。なんと言ってもこの静寂が味わえますし、対岸のホテルだとMSMまで徒歩で来るしかないというデメリットがあります。

ブレックファーストが高いと文句を言ってる日本人カップルを見かけました。本当に観光地価格でぼったくりですわ。(苦笑)


で、メール・プラーのブレックファースト
オムレツ屋で伝統的ではないオムレツをいただきましたが、フワッと仕上がっていてこれで十分でしたよ。通りを見下ろす窓際に座ってゆっくりと朝食をいただきました。ここの朝食はバイキングスタイルなので、好きなものを取ってきて食べればOK。種類は8~10種類程度だけどね。

あと大事なのがオレンジジュース。
旅先で陥りがちな便秘を解消してくれますし。(苦笑)

ホテルをチェックアウトしたのは9:15頃。
なんでも早めに行動するのが失敗を防ぐポイントっす。
朝の懸念は、ホテルでカードが使えるか?→OKでした。
バス停は本当に島の入り口か?→島の入り口でした。これは潮の干満によってはバス停の位置が変わるというドキドキものの仕様なので、バスが来るまでは安心できませんでした。こちらはレンヌ駅行きの急行バス。となりには別方面行きのバスが発着しています。変な話しですが、同じルートを通るはずのバスが、行きと帰りではまったく塗装のちがうものがやってきます。バスの形状だけ見てまちがった行き先に乗り込みそうになった女性たちを見かけましたが、やっぱりよく注意しないと。

レンヌ駅には11:00過ぎに到着。
予定通りです。ここで遅れるとTGVの連絡が転けるのでハラハラします。
日本でレンヌ→MSMで観光客による大渋滞があるという情報は掴んでいました。MSM→レンヌは朝だし逆方向だから渋滞の可能性は低いと見積もっていましたが、予想通りでした。午前発のレンヌ行きバスについては、すべての季節で渋滞の可能性を排除して良いんじゃないかと思います。


予約してあったTGVは11号車の65番シート。
TGVは先頭とお尻の動力車をのぞき客車部分は10両しかないという情報は事前に入手していました。「11号車って一体どうなってるの???」と日本で悩んでましたが、開けてみるとこういう事。2編成がドッキングしているんです。


どの車両に乗ればよいのかは、ホーム中程にある電光掲示板で確認。
ここで注意が必要なんだけど、TGVは前の編成と後ろの編成の間に連絡通路がない。だからまちがった編成に乗ってしまうとシートがないという悲劇が起こります。
ドアの横に車両番号が書かれているので、ちゃんと確認した方が良いと思う。

TGV内でも携帯電話の通話は禁じられているようです。
こちらが車内の通話禁止マーク。→

←そしてこちらが連結部分の通話OKマーク。
ちょっとかわいいかもって思う(^^

1等車両で移動しましたが快適でした。日本の新幹線と比べて云々言う人の意見も聞きますけれど、時間に正確で、安全・快適が保証されていれば充分です。シートは外国人サイズなので幅はゆったり。おとなりはポルノ小説を読んでいるおじいちゃんでした(w

モンパルナス駅には13:30頃到着。
もと来た地下鉄を使ってホテルへ再チェックイン。
"Bonjour Monsieur! I'm Back!"って声をかけると、"Oh! Monsieur!"ってわけで名前も確認せずにスパッとカードキーを渡してくれた。アル=パチーノ風フロントマンとはチェックインした日にいろいろと話し込んでいたので、顔を覚えてくれていたようだ。ちょっとしたことだけどうれしい。

荷物をほどき、一休みしたあと15:00過ぎに"オランジュリー美術館"へ出かけた。入場まで1時間待つ大行列でしたが、正直、ここは期待はずれだった。

モネの最晩年の"睡蓮"の大作がここにある。たしかに凄いものなのかもしれないが、巨匠の最晩年の作が最高傑作とは限りません。それは言えるんじゃないかと思う。
ただ……去年、僕に絵について教えてくれた人の「白内障のモネには、こんな風に見えていたのかもしれないね」という言葉を思い出していた。死に向かいつつある人の網膜に映った睡蓮、池、そして空の青さはこんなふうだったのか、と想像したら、天井から差し込んでくる日差しも少し哀しい翳りを帯びたように感じた。晩年の光景か……技巧ではなくて、そういうメッセージを伝えるための絵だとしたら、哀しいけれど、すばらしいものを受け取った気がしたよ。

その他には、ルノアール、セザンヌ、ユトリロ、ルソー、モジリアーニが展示されている。モジリアーニってパリっぽいなと思う。

夜の食事!


前菜はトマトとシュリンプ。


メインはステーキ。


デザートはチョコレートフォンデュ。うま~♪

シャンゼリゼ通りをダラダラ歩いてホテルに戻る。

Live! France 8月22日(Part-3)

(これ以降は帰国後に書いたものです)

MSMは7月1日~8月31日までナイトツアーをやってます(って来年もやるかどうかはわからないよ)。夜だとパリからの日帰り客が撤収したあとなので、ゆっくり見学できるだろうという目論見はズバッと当たりました。(笑)


夜は島全体がライトアップされています。

入場料を払って古びた階段を上がって行きます。観光客も前後に2、3人いるだけで、昼間の喧噪がウソのようです。夜のムードを高めるために、チェロとチェンバロの生演奏が提供されていて、中世っぽい雰囲気を醸し出しつつMSM内をぐるっとまわります。


チェンバロの演奏にみんな拍手♪


これは午後21:00頃、MSMから西の空を撮ったもの。
高緯度地帯のため、21:00を過ぎてもまだ日が残っているんです。

この島はもともとモン・トンブ(墓の山)と呼ばれ先住民のケルト人が信仰する聖地であったが、708年アヴランシュ司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受けたが、悪魔の悪戯だと思い信じなかった。再び同じ夢を見たが、また信じなかった。ついに3度目には大天使はしびれを切らし、今度はオベールの額に指を触れて強く命じたところ、オベールは稲妻が脳天を走る夢を見た。翌朝、オベールは自分の頭に手を置くと脳天に穴が開いていることに気づいて愕然とし、ここに至って大天使ミカエルのお告げが本物であると確信して、ここに礼拝堂を作ったのが始まりである。966年にはノルマンディー公リチャード1世がベネディクト会の修道院を島に建て、これが増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形になったものである。中世以来、カトリックの聖地として多くの巡礼者を集めてきた。
wikipediaから引用


こちらがオーベルさんの脳天に穴を開けたミカエルさん。モン・サン・ミッシェルの僧坊のてっぺんに設置されている像のレプリカ。本物は金色に輝き、ライトアップされた夜でも麓からよく見えます。同じ像をオルセー美術館で見ることができます。

正直なところ、モン・サン・ミッシェルはヴァティカンのようなフレスコ画につつまれた華麗な寺院ではありません。中に入ってしまえば、本当に中世の砦って感じですから。

帰り道の参道も夜は静かです。→
おみやげ屋さんも早々に店じまいしているし、レストランの明かりが道を照らしてました。今はハイシーズンだから夜でも人がうろうろしているけれど、オフシーズンになったらさぞかし寂しい場所なんでしょうね。


夕飯は簡単なサンドイッチで済ませました。
昼ご飯のお肉が腹持ちしていたのと、ホテルにあった試食クッキーですっかりお腹いっぱいでしたので (^^;

Live! France 8月22日(Part-2)

バスに揺られて2時間。けっこう寝てました。
車内は人種問わず観光客でいっぱいですが、あえて言うとアジア人が多い。さらに言うと女性の比率が高い。女ひとり旅、女ふたり旅など。あと男子大学生らしき集団が2組ほどが目立ったな。バスの隣の席に座った女性は中国人でした。

ノルマンディー地方の田舎をバスで90分移動。TGVの移動時間と合わせると、実はバスツアーと大して時間は変わらないような気もする。違うのは気分と経験の問題かな?現地や他のEU圏の旅行者とともに、公共機関で移動するのはそれなりにおもしろい。

で、バス90分揺られると、目の前にモン・サン・ミッシェルが現れます。
何度もTVや写真で見た、あの不思議な光景が目の前にあります。
陸地側から島まで続く連絡道路は、観光客たちの車でいっぱい……というか、これ全部観光客なのか???ってな位で、すごいことになってます。


とりあえず、今夜のホテル"ラ・メール・プラー"にチェックインに行くと「予約なんて来てないよ」って……「ええっ!?ってあんたのところのWebサイトから申し込んだんだよ。予約票も来ているよ。なんとかしてよ!!」って交渉開始。というか、ホテルのWebサイトから申し込んで取れていなかったなんてありえんよなぁ(汗
その後端末を叩いてもらって、空き部屋をアサインしてもらった。トラブル発生!だけれど早めにシューティングしてゆけば、なんとかクリアしてゆける。旅行先では先手先手を打っていくことが大切とあらためて痛感。とりあえず寝床は確保できた。チェックインは3:00だから、あとで出直せという指示に素直に従う。

とりあえずビジターセンターへ行く。
バスで同乗だった大学生の集団や、女ふたり旅たちがウロウロしてる。
パンフの棚の前を行ったり来たりして「日本語のガイドない……日本人荒らすなよなぁ」とかぼやいてる。TGV乗り継いでくるくらいだから、まぁツアー頼りよりはマシな学生だと思うんだが……なにをやっているんだ、弱っちいヤツらめ(苦笑。
カウンターの中の女性に頼むと、あっさり引き出しの中から1部渡してくれた。ふむ……やっぱり日本人に荒らされているのか???(苦笑
しかし、学生たちよ。なんで尋ねてみないのかね?あればあっさりくれるだろうし、なければ断られるだけ。簡単なこと。学生のうちから物怖じしていたら、社会人になってもツライぜよ?
ビジターセンターの出がけに「頼めば日本語パンフくれるよ」と声をかけておいた。
「日本語ガイドください!」と日本語で頼んでいる声を背に、まずは僧院をめざす。

が、島はとんでもないことになっていた。
島の目抜き通りといわれる道も、正直言えば、大人が4人並べばいっぱいいっぱいの狭さ。そこに人が集中して、にっちもさっちも動かない。例えて言えば正月の江ノ島、弁財天詣でみたいなものか?とにかくすさまじい人の出。

また、この混み合ったところにスーツケースを引っ張っているどあほうを発見!なにを考えているんだこんな狭い場所に。。また中国人(今回の旅行でだいぶ印象が悪くなってます)の仕業か?と観察していたら、日本人だった(爆。
ものすごい人出の中をガラガラとスーツケースを引きずってゆく。ものすごく邪魔!子供をしっかり監督していないから、こいつがまたチョロチョロしてじゃま。ガイドブックにもMSMには大きい荷物を持ってゆくなって書いてあるのに(僕はパリで預けてきました)。
って心の中で悪態をついていたら、あとで「名物のオムレツ作り実演」をデジカメで撮影したとき、後ろからこのガキがぶつかってきてボケボケ写真に。この親子どこまで僕に祟るんだか(苦笑

とにかく、あまりにひどい込みよう、途中の参道でこのざまなので、頂上の僧院はさぞかし大変なことになっているだろうと予測しました。
こうやって写真を撮っているのも、人混みの中からやっとの思いで撮影したもの。
この状況で上がっても仕方ないだろう。遅い昼飯を食べることに。

自分で言うのもなんですが、僕はレストランに行くとたいてい良い席に通してもらえます。これは特技かもしれません。席の変更をオーダーするのは100回に1度ほど。僕と一緒にご飯を食べる人は、たいてい良い席で、良いサービスを受けられますよ。 (^^
「メニューは店の中にあります」と日本語で書いておきながら、日本語のメニューはないというトリッキーなこの店。実は日本人嫌いなのか??いいっすよー、英語のメニューを持ってきなさい(w
まぁせっかくMSMなんて場所に来たのだから、まともなものを食いましょう。
Traditional Menuということで、これ。


・サーモンの前菜


・子羊の肉と温野菜


・シードルに浸したソルベ
・紅茶
でお昼ご飯にしました。けっこうお腹いっぱいになるんよ。

おみやげ屋を冷やかしたあと、"ラ・メール・プラー"にチェックインしに。
フロントは本当に小さくて、まるで昔の1間間口のたばこ屋のよう。
受付のおねーさんの説明によると、階段を上がってゆくと小さな扉がある。そこを出て左手の建物。鍵の後ろに書いてある暗証番号でドアを開けて、ということ。
これが鍵。
オムレツを作っている女性の姿。
なんかかわいい。

じゃー、ということで、まずは螺旋階段を上ってゆく。
ホテルの中には、過去に滞在した有名人の写真とサインが壁一面に並んでます。
インドのマハラジャとか(w
日本からは高松宮ご夫婦が写ってました。
それなりに格式のある宿なのね。

荷物を置いて、一休みしました。
7月1日~8月31日まで、MSMは夜間公開されているよという掲示があったので、観光客が減った頃を見計らって見学することにしました。
ベッドに寝転がって……気がつくと20:00過ぎでした。
やべっ!夜間公開は22:30までだし……とあわてて部屋を飛び出したのでした。

Live! France 8月22日(Part-1)

パリは快晴です。

今日はモン・サン・ミッシェル(MSM)への移動日です。モンパルナス駅8:05出発のTGV8009に乗らなきゃならない。念のためにホテルを7:00チェックアウトするという目論見を立て、当日は5:30に起床しました。がんばったっしょ?
で、シャワーを浴び、たっぷりと水分補給をしたあと、6:50にチェックアウトしにフロントへ……ここでトラブル発生!(汗 JCBカードが歪んで読み取れないから、ほかのカードを出せと!!!! やっべー!!!!

実は、クレジットカードについて前日にトラブルが発覚していたんだ。
今回、クレジットカードを3枚持参してきていた。

・JCB……こいつは普段から使っているメインカード。
・三井住友VISA……お守り代わりに
・YUUME-VISA……TGVの予約のために電話でカード番号を聞いた時、母親が間違って
読み上げてしまったため、仕方なく持ってきたカード。

パリ二日目、シャント・シャペル前のカフェでお昼を食べて、三井住友VISAカードで支払おうとしたら「このカードは使えない」と言われていた。なんで?ということで、ネットで三井住友VISAのパリ拠点を調べ、確認をしてもらったらとんでもないことが発覚。。。手元にあるのは昨年オーストラリアからの不正利用があった際に使用停止してもらったカードで、新規発行されたものが自宅に届いているはずと……くっそーハサミで切断していなかった僕のミスだった。この時点で三井住友VISAカード死亡。。。。。

で、JCBカードの半死していることが発覚。。。。。。
この二つで200万弱の与信が吹っ飛んだわけで。ぐはぁ。。。。
さらにYUUME-VISAは、ANAマイルを貯める不埒な目的で取得したこともあり、与信はお情けの20万円……ありえなーい!!!学生の貧乏旅行じゃん!
ということで、最悪この後すべてが現金支払いになることも想定して、サバイバルモード突入です。生きて帰ること最優先で、支出を切りつめ生活です。まいったなぁ。。

とにかくホテルにスーツケースを預け、ドキドキしながらモンパルナス駅を目指す。この時点ですでに7:10。予定より押してます。メトロを乗り継いで行くのですが、おかげさまでかなり地図なしでもメトロ乗車OK!になりました。

で、メトロのモンパルナス駅に到着。出口方面に向かって"TGVはこっちだよー"という表記があるので、それに従って案外簡単に地下鉄を抜ける。


地上に出るとモニターで発着時間とホームが示されている。それに従って行けば良いんだけど"3番ホームってどこよ?ムッシュー???"ってなわけ。とりあえず地上で目にはいるのは、改札口のあるホームたちで、suburbanと書いてあるので、たぶん違う……というわけで、半分パニくりながら、さらにエスカレーターで1階分上がる。するとまたまたホームが出てくる……が、18番線???なんだそりゃ??……あと15ホーム先かい???いったいどこよ???
というわけで、とにかく18番ホームから左手に進んでいくと、いきなりあった3番ホーム。ってかフランスのナンバリングの法則ってよく解らん(苦笑

この時点で7:40。


朝ご飯を食べていなかったので、手近のコロンバス・カフェに飛び込んだ。


自分で朝飯を選べるのに、なんとなくコンチネンタルになってしまう(w

やがて3番線に目的のTGVが入線してきた。行き先を見るとル・マンに停車した後、目的地レンヌが終点になっている。これで寝過ごしても安心。5号車27番シートを探すと、予定通り窓際のシートが確保されていた。
列車は定刻通りに出発。チケットは日本から印刷して持参したもの。フランス国内の駅で発行してもらった場合は、乗車前に打刻機ってヤツを通す必要があるらしい。直接持参の場合は、車内でパスポートを見せて検札してもらえばOK。事前の情報通り、まったく問題なかった。
車窓に広がるのはフランスの田園風景。小麦畑は見あたらないが、トウモロコシ畑が続いている。空が広くて、そこに浮かぶ雲の形がふわふわしていてとてもすてきだった。最近亜熱帯化している日本の空では、久しく忘れられている形状だった。

TGVは在来線乗り入れの高速鉄道なので、TGV運行区間はル・マンまで。そこまでは危なっかしいほどのスピードでかっ飛ばす。ル・マンから先は在来線の特急電車という感じかな?まぁのんびりと走っていた。

レンヌには予定通り10:20に到着。日本人の姿がちらほら。
でも近づいてみると中国語を話している人だったり、彼らもけっこう来てます。

ホームからエスカレーターで出口に向かって上がる。コンコースはこんな感じ。

目指す出口は北口のバスストップ方面。

エスカレーターを下ります。って階段でもOKですが。

降りきった先にはレンヌ駅前広場があります。
じいちゃんがのろのろ自転車を漕いでいたりします。


で、こちらが駅舎。

駅舎を背にして右手にこんな建物があります。
この1階がバスプールの待合い場所。


「MSM行きのバスチケットは、バスの中で買ってくれ!」と書いてあります。よほどこの件で尋ねてくる人が多いのでしょう。バスの中で買おうね。10.10e。

Live! France 8月21日(Part-2)

ルーブル、がんばったんですが……やっぱり僕には美術館滞在は4~5時間が限界のようです。すっかり疲れてしまって、ご飯を食べた後、モンマルトルの丘へ遊びに行くことにしました。地下鉄を乗り継いで最寄り駅に着いたときには、雨がぱらついていました。

モンマルトルの丘にある、"サクレ・クール聖堂"を目指します。メトロ"ANVERS"駅前が丘へアプローチする入り口。

どおってことない道にたくさんの人が吸い込まれてゆきます。
パリの浅草って感じ????
写真の奥に聖堂のドームが見えています。

サン・ピエール広場の真下から聖堂を眺める。
ここから長い階段が続く。
それが大変な人にはケーブルカーを使う方法もあり……って階段を上りきるまで全然その存在に気づきませんでした。

聖堂に上がったときに、急に風雨がきつくなり、写真撮影を断念。
パリが一望できる名所で、たしか"アメリ"の恋もここで実るんじゃなかったっけ???なんてことを思い出しました。


テルトル広場はにぎわっていました。
カフェと絵描きと、おみやげ屋と。
ここが一番生活感のあるパリらしい場所なんでしょうか?

モンマルトルの丘にはすてきな家が点在しています。これもその一つ。

ほかにはダリの住んでいた家だとか、ゴッホの家だとか。


パリ市内に残ったブドウ畑。
昔はここも農村だったんですねー

"壁抜け男"の彫刻らしいです。
出典はなんですか???

"ラデの風車"です。
ムーラン・ド・ラ・ギャレットは樹に覆われていて写真撮影できません。残念。

代わりに背徳の"ムーラン・ルージュ"です。(w
周囲は風俗店ばかりで、昼間から怪しい雰囲気。

モンマルトルの丘とその周辺は、活気のある生活感のあるエリアで、とても楽しかった。今度はここら辺に宿を取ってみたら、ものすごく楽しいような気がしたよ。

昨日、今日と天候不順で、雨がよく降ります。
雨が降れば外をフラフラする気もなくなりますから、18:00過ぎにはホテルに戻り、一休みしています。

今日はいろいろと考えてました。
ルーブルは、たくさんの才能がはき出した結果が堆積している場所。あれだけ数があるから好き嫌いも出るし、スルーしてしまった絵も山のようにある。でも一つ一つは大変な作品だということは解る。
一方、テルトル広場で似顔絵や風景画を売って生計を立てている画家もいる。パリに来るまでそういう画家は美大生のような若い人たちを想像していたが、実物は中高年、老人も多かった。
ルーブルに収蔵されている絵も、いろいろな動機に基づいて描かれていることが見ていると感じ取れるようになってくる。どうしても描かずにはいられなかった絵、 生活のために描いた絵、巨匠のものだが凡作、いろいろとある。ルーブルに納められている絵と、生活のために路上で売られている絵の違いはいったいなんなのか。自分みたいな素人がうっかり口にできるテーマじゃないけれど、帰りのメトロに揺られながらちょっと考えてしまったりしたのでした。

明日はモン・サン・ミシェル行きです。

Live! France 8月21日(Part-1)

パリは曇りから断続的に雨。気温は18℃位?

今日の教訓は"やっぱり過ぎたるは及ばざるがごとし"って感じでしょうか?
芸術もこれだけ詰め込まれると食傷しました。(苦笑)

時差ぼけが残っていて6:00頃目が覚めるとシャワーを浴び、少しだらだらした後、7:30過ぎに朝食をいただきました。米国系ホテルで朝からガツガツ食べることに慣れた身としては、コンチネンタルブレックファーストってもの足りません。こんな感じの朝食です(7e)。


顔を洗ってホテルを出発したのが8:30頃。シャンゼリゼ通りをだらだら下って、ルーブル美術館を目指します。今朝はもうビジネスアワーでしたから、たくさんの人とすれ違いました。

"地球の歩き方"には、ピラミッドからのアクセスは長蛇の列に巻き込まれる。Porte des Lionからの入り口からなら簡単に入れる、という情報がありました。これを実行してみると確かに"誰もいませんでした"(笑) もちろん、お目当てはまず"モナ・リザ"でございます。低俗といわれようが、ルーブル一番の人気者の部屋へ直行です。
ズバッと入ったものの、フロール館の"アフリカ芸術"?コーナーのトラップに嵌ってしまった。ちょっと焦りました。ルーブル美術館は、もともと宮殿だったところを平民が接収して美術品を詰め込んだ場所。もともとの用途が異なっているわけですから、現代ビル生活に慣れた者からすると内部構造がめちゃくちゃに感じられるんですね。
正解は、フロール館入ってすぐのところの階段を上がり、ドノン翼2階端に入る。そこからスペイン絵画→イタリア絵画の長い回廊を突っ走り、モナ・リザの間を目指すことでした。ピラミッドから見ると、逆サイドからのアプローチですので、ものすごい名画の前に誰ひとりいないというとんでもない状況です。小走りに移動しながら「あ、このスペイン絵画はただものじゃないな」ということはすぐに解りました。でもモナ・リザです(w

モナ・リザの前に立ったのは9:10頃だったと思います。
すでに10人ほどの先客がいましたが、ゆっくり鑑賞できました。世界中の人がもうイヤになるほど知っている絵画ですが、あらためてみると小振りで、全体に暗いトーンの不思議な絵でした。で、モナ・リザの間を出ると、呼び寄せられる絵があります。だーれもいない壁に岩窟の聖母、聖アンナと聖母子、洗礼者ヨハネ がぽーんと飾られているんですね。ふむふむ。かぶりつきで鑑賞させてもらいました。一番左手にあったのはダビンチとタッチがよく似た男性の絵画だったけれ ど、「伝ダビンチ」という感じだったのかな??よく解らなかった。美形の男性。
とりあえず、日本語ガイドがほしかったのでピラミッド入り口を目指して「逆流」を続けていたんですが、怒濤の入場者数に圧倒されました。
ルーブルはカメラ禁止の場所があるので、特に有名作品の写真撮影はNGです。といってもやりたい放題の中国人団体と、人種問わずおばさんたちは写真を撮っていましたけど。特に中国人は最悪でしたね。マナーもなにもあったもんじゃなかったです(苦笑)。
でも写真禁止のおかげで絵画を見ることに時間を割けたような気がします。

一通り有名作品を見ることができました。
ここで個別のことを言うのはやめようと思います。
だってきりがないくらいたくさんの絵があるんだもの。ドノン翼の入ってすぐのところかな、キリスト教絵画のコーナーの入り口、入ったときは視界に入らない場所にラファエロの小作品が飾ってあったり、日本だったら呼び屋が大騒ぎしていた作品が、観客がほとんどいない場所にひっそりとあったり。つまりそういうところなんです。大広間一つ、あるいは中広間2~3個だけで、一つの美術館の主役を張れるような作品がごろごろしている、呆れた場所でした。どんなにおいしいものでも食べすぎれば、やがて食傷する。そんな危うさもありますね。

気づいたことをいくつか。

・ムリーリョ、バルトロメ・エステバンの作品がある。なぜあんなぼやけた絵を描くのだろうと疑問だった。今日気づいたのは、絵の中心から45度の角度で十分な距離を置いて見てみると、まるでレリーフのような立体感が現れるのですね。もともとそういう効果が狙いだったのだろうか???
・ミケランジェロの彫刻は、瀕死の奴隷であってもなんで色っぽいのだろう。瀕死で苦悩しているという感じには見えませんでしたよ。
・ニケとビーナスは、やはり美しかった。
・ナポレオン1世の戴冠式は巨大過ぎ。民衆を導く自由の女神はそれに比べると小振りかな。ラ・トゥールの光の使い方は見事でした。

さて、今日はたくさんの絵画を見て、あわせてたくさんの天使たちとも出会ったわけですが、モナリザの間へ急いでいたとき、僕の足を無理矢理止めたBest of Angelがこちらでした。


ヘレネの誘拐 (Ratto di Elena) Guido Reni

この子、めちゃくちゃかわいいでしょ。
今日見た天使の中で、一番のおっとこ前クンでした。(^^)

トロイ戦争の発端となる、トロイア王の息子パリスによるスパルタ王妃ヘレネの強奪のシーンです。映画"TROY"だと、オーランド・ブルームがへたれパリスを演じてましたね。

天使の表情とポーズは「あーあ、やっちゃったネ。どうするつもり?」って感じでしょうか? (笑