ローテンブルクの夜の顔 2011年欧州旅行記-46

前夜寝不足で、そしてワインを何杯か飲んですっかりできあがってしまった彼氏は、ホテルに戻るとすぐに眠ってしまった。ビールをちょっと飲んだだけの僕は、逆に目が冴えてしまった。ホテルの窓から外を覗いていると、昼間のあふれていた観光客たちが消えて、ライトアップされた不思議な中世の町並みが広がっている。これは写真に撮ってこなくてはと、夜警になった気分でマルクト広場に出かけた。


実は二日前のイタリアとは打って変わって、ドイツは異常に寒かった。最高気温が15℃とかそれ以下で、7月下旬だっていうのにコートを着て、マフラーを着けている人たちが続出していたのだ。欧州暮らしの彼氏が「いくらなんでも、これは異常」というほど。僕もかろうじて1枚だけ持って行っていたジャケットを羽織って、外をうろうろしていたのだ。最後の写真に写っている人たちも皆、夏の衣装ではないことが分かるだろう。

ホテルに戻って、僕も眠っている彼氏の隣に潜り込んだ。
オイルヒーターが部屋を暖めていて、冷えた身体には心地よかった。

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