Hotel Artemide 2011年欧州旅行記-04

ローマのホテルを選ぶにあたっては、立地条件と口コミを重視した。以前パック旅行でローマを訪れたとき、郊外のコンドミニアムっぽいホテルが宿泊地で、ローマ市内に出るときに不便だった記憶があったからだ。トリップアドバイザーで、ヨーロッパ人の選ぶ「トラベラーズ チョイス アワード 2011 受賞ホテル」だそうで、まあまちがいはないだろうと思ったんだ。

フロントスタッフは親切で、チェックインの際にイラスト入りの観光地図を出してきて、「ここがうちのホテル。トレビの泉まで歩いて行けるよ。スペイン広場はここ。コロッセオはここ」とボールペンで丸をつけてくれた。実際、地下鉄駅にも歩いて3分ほどだし、観光するにはとても便利な立地のホテルだった。
うれしいことに「部屋はアップグレードしておきましたよ」ということで、通された部屋は予約していたダブルルーム(15㎡)から、スーペリア ダブルルーム(18㎡)にアップグレードされていた。

部屋はナツィオナーレ通り(Via Nazionale)に面した、(ヨーロッパとしては)大きな窓の二つある部屋だった。バスタブ付き。イタリアっぽいカラフルなアメニティが充実。たっぷりとお湯も出た。

そして、このホテルの特長とも言えるミニバーすべて無料は結構充実していた。コーヒーセット、お菓子、冷蔵庫の中のミネラルウォーター4本と、ソフトドリンク6本。ミネラルウォーター2本はガス入りなんだが、海外旅行中の便秘を解消するには、朝、ガス入りミネラルウォーター飲むと、僕の場合は効果があるのでありがたかった。このミニバーは毎日補充されるので、ホテルの好意に甘えてしっかり利用させてもらった。


チェックイン時にウェルカムドリンクチケットを手渡された。コーヒーの他、スパークリングワインでもいいそうだ。早速荷物を片付けると、ルーフトップにあるテラスバーを訪ねる。ローマの午後を楽しんでいる宿泊客が何組かいる。みんなのんびりとしている。
視界の先には、オレンジ色の瓦屋根が続いている。ローマの天井を彩る雲一つない青空がまぶしかった。スパークリングワインとナッツのおつまみが供されて、彼氏とひさしぶりの再会に乾杯する。


僕らが寛いでいるあいだに、ホテルの隣にある教会の尖塔からカン・カン・カンと甲高い鐘の音が響いてきた。17時を知らせる時報だろう。僕たちは市内観光に出かけるため、テラスバーを辞した。

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