グランドホテルロイヤルの朝ご飯 2011年欧州旅行記-24

朝食を供するメインダイニングが開場するのは午前7時。10分前にロビーに到着していた僕たちは、様々な意匠を凝らしたインテリアを眺めたりしていた。そして一番乗りで給仕に招き入れられたのも僕らだった。


メインダイニングはグリーンを基調にして上品な色使いでまとめられた、避暑地の華やかさの漂う空間だった。日本やアメリカのホテルだと、レストランはベージュや茶系の色使いでまとめられることが多い。それに対してヨーロッパのホテルの色使いは、僕の目には新鮮に映った。こういう感じのパステル調の色使いは好きだよ。


彼氏が、スパークリングワインのプロセッコ(Prosecco)をグラスに注いで持ってくる。朝から酒を飲むのは初めての経験だなあと思いながら、その辛口の甘さを楽しんだ。


僕らが食事をしているうちに、次々と他の宿泊客たちも集まってくる。お年を召した方々はビシッと着飾っているし、子供連れも若い夫婦もラルフローレンで一分の隙もない。浴衣姿でご飯を突っつく日本旅館とはさすがに別世界。

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