パリは曇り。
14:00離陸だから、12:00には空港へ着こう。
バスの時間を最大1時間として、ホテルのチェックアウトは10:30。
そう決めた。
8:00頃起き、窓を開けて空を見上げた。雲の多い、秋の空だった。
空港でブランチを摂ることに決めたから、ダラダラとシャワーを浴び、髪を乾かしながら"シンプソンズ"を眺めていた。海外に出て、疲れているときはアニメを見る。これはもうクセだね。
10:30予定通りチェックアウト。
アル=パチーノ風フロントマンは「朝ご飯は食べて行かないの?」と尋ねてきたが、丁寧に断ってホテルを出た。シャンゼリゼ通りの坂道を、でっかい旅行カバンをゴロゴロ引きずって歩く。人通りはまばらだ。
凱旋門のところで雨がぱらついてきた。
エールフランスバスLine2の乗り場へ着くと、バスは発車間際だった。
行きに買ったチケットを見せ、シートに座る。
バスが走り始めると程なく雨脚が強まった。
まったくうまいタイミングに出てきたもんだと、一人ごちた。
うまくいく旅行は細部まで幸運にバックアップされている。
キャセイパシフィック航空は、空港の最初のバスストップを降りたところにある。
迷うことなくチェックインカウンターに並ぶ。14:00発の飛行機だというのに、カウンターは香港へ向かう中国人たちでいっぱいだった。
ボーディングチケットを受け取ったら、即出国審査、税関を通過した。
こういうときにグズグズしてはいけない。どんどん前へ進むのだ。
免税店を眺める前に腹が減った。
ブランチにラザニア、サラダ、フルーツヨーグルトをいただく。
飛行機に乗ればすぐに食事なのだろうが、使い残した現地通貨を食事で使うのはわが家の伝統(笑)。そのあと免税店でチョコレートを3箱買って、ポケットには1.80eが残っただけだった。惚れ惚れするような現金管理。
シャルル・ド・ゴール空港の免税店は、規模も種類もこじんまりしたもの。ブランド店はエルメスの小屋があるだけだ。なにか買いたいものがあったら香港で買おう、そう思った。
ニューヨークでメトロポリタン美術館へ行くはずの予定が、ひょんな事からパリへ飛ぶことになった。生きて帰ってこれるかなーって正直不安な部分もあったが、来てよかったよ。この街にまた来れるといいな……そのときは一回りオトナになってこの空気を味わえたらすてきだね。
フランスリポート、以上!
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