300 スリーハンドレッド を観てきたさー

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先行ロードショウで"300 スリーハンドレッド"を見てきました。けっこう派手な予告を見ていたので、どれどれどんな感じよ?ってことで。

結果は……うむむむ。ストーリーがない。(;´Д`)
簡単に言うと、ペルシア軍100万の軍勢に対し、スパルタの精鋭300名が対抗するってお話。お約束通り売国奴とか、個人的な恨みから国を裏切るヤツとか出てくるんだけど、ほんとステレオタイプというか、なんのひねりもなくてねぇ……困った。
画面の作りはリドリー・スコットの"グラディエーター Gladiator"を思い出させ、早まわしやスローモーションを多用する画面の運びは、最近の中国人監督の作品を連想させる。つまりどこかで見た感じってヤツを超えられていないのだな。
で、時代考証とかは???で、ハリーポッターみたいなファンタジーの一種だと割り切って観た方が精神衛生上良いと思う。


あまり大きなことは言えないけれどさ、ハリウッドは画面の中に登場させる敵役に、もう少し敬意を払うべきだと思う。今回もペルシア王クセルクセスはピアスだらけのハードゲイ(それもオネェ風)っぽい造形だし、彼の部下は化け物みたいなフリークスだらけ。これってアラブ人に対するすごい冒涜じゃないか?敵の強さや不気味さを強調したいがために、人外の生き物みたいな描写をするのは良くないな。この調子で十字軍ネタでも作ってごらんよ。イスラム圏の人たちと全 面戦争になっちまうぜい。もしイギリスとフランスのあいだで起こった100年戦争を映画化したとして、どちらの視点から描いても相手をフリークスの変態集団にはしないだろうと思う。それと同じ配慮というか、あたりまえの視点をハリウッドは持った方がいい。だからクリント・イーストウッドの"父親たちの星条旗"と"硫黄島からの手紙"がすばらしい作品だと思えるんだな。

って、シャレで作った娯楽映画に目くじら立てるのもヤボですかね??

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