Sexと嘘とひそかな告白 1

雪。4.5℃/0.0℃/86%
粉雪が舞っている。もう5cmくらい積もっただろうか。
時折通りからチェーンをつけたタイヤから発するかき氷を削るようなノイズが伝わってくる。紅茶を飲みながらしみじみ冬だなぁと思う。今週末の川崎行きは1週間のペンディングとなった。

今朝、HDDにたまった世界遺産を開いてみたらフランス"ミディ運河"の紹介だった。相変わらずオダギリジョーの声が心地よかった。イギリスが支配するジブラルタル海峡を迂回するため、フランスは国土を縦断する運河を造った。 分岐点はトゥールーズの街。ここからガロンヌ川は大西洋ビスケー湾を目指し、ミディ運河は地中海へ向かってゆるりと流れを作っている。運河に造営するにあたり、十分な流水を確保するためにダムが7つ造られた。ここの水も北へ向かうのか、あるいは南に向かうのかする。

そんな美しい映像を見ながらふと考えたのは、誰にも分岐点があって、今日があるということ……。どこかで選択した結果が長い流れを作って今日があって、今日の選択がまた明日に続いて行くわけだ。だから「明日決めればいいや」とか「明日から始めればいいと思っていた」という生き方をしてはならないのですね。

こんな長い前置きをしながら、今日の本題はかなーり恥ずかしい。
昨夜ネットである方と"タチとネコ"について与太を飛ばしていた。
それとBlogで「ゲイの友人と寝ることは、友情に響くのでしょうか、それとも友達と友達としてのセックスもあり?それとも恋人としてステップアップになるのかな?」という質問も受けていたし、そこら辺も含めてなにか書いてみようかと。

まずは"タチとネコ"について書いてみるか。

今週は池内博之似の学生とSexしていて、ふたりともタチ同士だった(笑)。
こ の"タチとネコ"あるいは"タチとウケ"という役割分担だが、ノンケの人にはわかりにくいかもしれない。たとえると男同士、女同士ふたりがいたりすると、 自然にどちらかがリードする役、される役になる。この役割分担がSexの世界から日常生活にまで続いていて、そのうちふたりの関係の外に拡散して、普段からタチ、普段からネコという不思議なロールプレイが展開されるようになる。見るからにネコっていう人はいるよ。腐女子の世界にどっぷり浸ったりしていると 「誘いウケ」だの「へたれタチ」だの"とりかえばや"の世界に惑わされてしまい、ちょっと見通しが悪くなるけどな。いずれにしろ「男はこうあるべき」という誰かが決めた価値観が絶対ではないという証拠を体現している。

で、だ。
タチとネコなら"凸×凹"なので、Sexでのロールプレイはスムーズに行くのだが、"凸×凸"同 士はいろいろとやっかいだ。まずは主導権の取り合いがあるし。もともとタチにとってのSex快感って半分以上ネコをイカすところから生じるわけで、(僕の場合は特に)ネコにゃんがすばらしいテクを駆使してご奉仕してくれても、実はそれほど感じていない。というわけで、僕個人について言えば、Sexはメンタ ルファクターが非常に大きく、"凸×凸"だとイケたためしがほとんどない。

最近Sexがめんどくさくなったせいもあって、年下のタチ(というか、20代中盤以降年上とSexした経験はほとんどないんですが)がむさぼりついてきた時には、好きにやらせておくという"マグロタチ"で楽をする癖がついてしまった。最悪かもな(^^;
そういう年下タチの中で、時々僕をネコにしようと試みる"剛の者"が 現れる。こういうヤツはたいてい言葉責めってヤツが得意で、耳たぶを甘噛みしながら「どう?気持ちイイだろ?」とか言うわけ。こちらも盛り上げておかなきゃなーってことで「すげーいいよ、たまんない……」とか、わざと眉をひそめ上目遣いで息を荒げてみせる。「だろ?」という言葉に相づちしながら、頭の中では「リミッターゲージ30%以下」とか考えているのだから、結局大部屋女優みたいな演技をして遊んでいるタチの悪さ。

ところがだ。
その池内なヤツは、僕の背中から抱きつきバックを刺激し始めた。これはタチの王道スタイルではあるんだが……【中略】

「あんたネコの素質あるんじゃない?うしろ嬲られてまえガッチガッチじゃん」

∑(゚□゚;)ガーン
ひさびさにガキにやられてしまいました。
ってあいかわらずイカないんですけど。(笑)

そもそもさ。タチとネコって、僕がネコではないのでネコの気持ちはいまいちわからないのだが、どこの時点で分岐したんだろう。案外最初にSexした相手で決まってしまうのかもしれない。僕の場合は……じゃあそこら辺の話の続きは次の機会に。

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