なぜ韓食はグローバル化しないのか?(5)

なぜ韓食はグローバル化しないのか? 第五弾。

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なぜ韓食はグローバル化しないのか?(1)
なぜ韓食はグローバル化しないのか?(2)
なぜ韓食はグローバル化しないのか?(3)
なぜ韓食はグローバル化しないのか?(4)

さて、前回は「世界4大料理+1」の総合得点レンジをグラフ化してみた。
あのグラフには落とし穴があって、たとえば、ファクトに当たってみると「最高得点5.0のお店1軒と最低得点3.5のお店99軒」という現実でも、レンジグラフは5.0~3.5で描かれて、あたかもハイレベルな料理店が並んでいるような錯覚にだまされてしまう。今度は、各料理の総合得点分布グラフを並べてみよう。


和食、フレンチ料理店のレベルの高さが際だっていることがわかる。
次にイタリアンと中華と続く。

韓国料理は一段格下であると言わざるを得ない。
しかも、総合得点4.18で唯一の4点台をたたき出した"焼肉問屋 牛蔵"は焼き肉屋である。焼き肉自体が料理といえるのかという議論がつきまとうカテゴリーなのが問題だ。しかも"焼肉問屋 牛蔵"の評価点は味:4.21、サービス:3.71、雰囲気:3.45、CP:4.7、酒・ドリンク:3.84であって、コストも¥4,000~¥4,999という数字をみると、うまい焼き肉が安く食べられる店としての高評価なのだ。けっして高級韓国料理というやつではない。

焼き肉屋じゃなくて、韓国人の自尊心を満たしてくれる高級韓国料理屋はいったい何をやっているのか!?

……そういえば、高級韓国料理店と言えば、以前、"ペ・ヨンジュン"プロデュースの高矢禮(ゴシレ)という店があった。鳴り物入りで開店した割には白金本店はあっさり閉店し、コリアウォッチャーたちの失笑を買ったわけなのだが。評価者たちのデータが残っているので、ちょっと眺めてみよう。

高矢禮(ゴシレ) 総合評価:3.32

レビューア01:料理・味 3.5、サービス 3.5、雰囲気 4.0、CP 3.0、酒・ドリンク 3.5
レビューア02:料理・味 3.0、サービス 3.0、雰囲気 4.0、CP 3.0、酒・ドリンク 2.0
レビューア03:料理・味 3.5、サービス 3.5、雰囲気 4.0、CP 3.5、酒・ドリンク 4.0
レビューア04:料理・味 4.5、サービス 4.5、雰囲気 4.5、CP - 、酒・ドリンク 4.0
レビューア05:料理・味 3.0、サービス 3.0、雰囲気 5.0、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア06:料理・味 3.5、サービス 3.0、雰囲気 5.0、CP 3.5、酒・ドリンク 2.5
レビューア07:料理・味 4.5、サービス 3.5、雰囲気 5.0、CP 4.5、酒・ドリンク 4.0
レビューア08:料理・味 3.0、サービス 2.5、雰囲気 3.0、CP 2.0、酒・ドリンク 2.0
レビューア09:料理・味 3.0、サービス 4.0、雰囲気 5.0、CP 2.0、酒・ドリンク -
レビューア10:料理・味 4.0、サービス 3.5、雰囲気 4.0、CP 2.0、酒・ドリンク 3.0
レビューア11:料理・味 5.0、サービス 5.0、雰囲気 5.0、CP 3.5、酒・ドリンク 4.0
レビューア12:料理・味 3.0、サービス 2.5、雰囲気 4.5、CP 1.5、酒・ドリンク -
レビューア13:料理・味 3.0、サービス 3.0、雰囲気 3.5、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア14:料理・味 4.5、サービス 4.5、雰囲気 4.5、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア15:料理・味 3.5、サービス 4.0、雰囲気 5.0、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア16:料理・味 2.5、サービス 3.0、雰囲気 3.0、CP 2.5、酒・ドリンク 3.0
レビューア17:料理・味 2.5、サービス 3.0、雰囲気 3.5、CP 2.0、酒・ドリンク 3.5
レビューア18:料理・味 3.5、サービス 3.0、雰囲気 3.5、CP 3.5、酒・ドリンク 3.5
レビューア19:料理・味 2.5、サービス 3.5、雰囲気 4.0、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア20:料理・味 4.0、サービス 4.0、雰囲気 4.0、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア21:料理・味 2.0、サービス 3.0、雰囲気 4.0、CP - 、酒・ドリンク -
レビューア22:料理・味 4.0、サービス 3.0、雰囲気 4.0、CP 3.0、酒・ドリンク 3.0
レビューア23:料理・味 2.0、サービス 3.0、雰囲気 4.0、CP 3.0、酒・ドリンク 3.0
レビューア24:料理・味 4.5、サービス 4.5、雰囲気 5.0、CP 4.0、酒・ドリンク 4.5
レビューア25:料理・味 1.0、サービス - 、雰囲気 2.5、CP - 、酒・ドリンク -

高級韓国料理店という鳴り物入りで、しかも白金なんていう不便な場所までわざわざ韓国料理を食べに行く客なんて、ペ・ヨンジュンに関心がある、韓流好き、韓国料理好きの人々であろう。だから、わりと韓国料理にひいき目の人たちの評価が、ご覧、この有様だよ。
雰囲気を高評価している人が多い。無愛想なオヤジ、口うるさいちりちりパーマのおばちゃん、注文を聞き取れない若い店員、油でベトベト、ニンニク臭が籠もった店舗……そんな韓国料理屋のイメージと高矢禮(ゴシレ)はかけ離れていたのだろう。だから雰囲気はおおむね高得点、サービスも及第点はとれている。
だが、肝心の料理・味の評価が高くない。及第点から、それ以下の評価をつけている人も目につく。また、コストパフォーマンスの評価が恐ろしく低い。支払の絶対額が高価であっても、雰囲気、サービス、料理の味が見合ったものであれば、CP評価は悪くないはず。つまり韓流びいきのお客をして「この程度の料理に、この勘定書かよ。ぼったくりじゃん」という評価を下したのであろう。

高級韓国料理なんて、この世に存在するのか??
雰囲気のある店舗、よく訓練されたサービサーたち、納得のいく味付けと見た目の美しい料理、そして納得しうる勘定書……どのバランスが崩れても高級とはいえない。そもそも高級とは、相対的な価値観の中で決まってくるもの。韓国人の世界では高級とされるものが、様々な国の料理を食べ比べた日本人にあまり評価されていない現実がここに垣間見られる。

さて、総合得点以外の細かい項目のデータは、別途項を改めることにする。
まだまだ衝撃の事実は続くのだから。

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