カバン

「旅から帰ってきたときに、グローブ・トロッターの中には世界の記憶が詰まっている」

 僕の通勤カバンは"Globe Trotter"のアタッシュケースだ。カラーはもちろんOriginalの"navy blue"だ。この文章を書いている自室の隅っこに置いてあるが、なんて云うか、部屋の一角から凛としたエレガントな空気が漂ってくる。100年前から変 わらないモデルと聞くが良いものは良い。もともと傷つきやすい素材のカバンだから、使い込んでゆくとオーナーによって全く異なったカバンに仕上がってゆ く。これからどんなMy Globe Trotterに仕上がってゆくのか、楽しみだ。

Globe-Trotterといえば、そもそもが"女王陛下の旅行鞄"である。やはり一番メインとなるのはトラベルケースということになる。で、旅行鞄となると、俄然鞄マニアの方々の熱さは上昇気味となる。

ある対談で語られていたが、ホテルマンが金持ちと貧乏人を見分ける方法はなにかというと?「金持ちを見分けるのは靴や時計だけではなくて鞄」なんだそうだ。ホテルのドアマンとフロントのアンテナを「おっ、このお客様は……」と刺激するのはこんな感じ。

LOUIS VUITTON >> Globe-Trotter,RIMOWA >>>>>> Samsonite

ふむふむふむ。なーるほど。

こ ういう鞄を持っている旅行者は、ホテル側からは「流行にも敏感だし、自分のお金を賢く使うのに、ものすごく長けている人」と見られるのだそうだ。実際、高 感度で知られるジャーナリスト、スタイリスト、カメラマンなど多くの業界人がグローブトロッターを愛用している。ちょっとオシャレな女のコや男たちの間で もこの鞄の評判は、すこぶるいい。VUITTONのお客は要注意らしいよ。この重いカバンは使用人に持たせているか、フィットネスクラブで鍛え抜いた肉体 で軽々持てるくらいじゃないと。こういう高級カバンを持って安いランクの部屋に泊まってるというのはイケナイことなんだそうだ。

で、今日、三越のグローブトロッターから手紙が届いた。
「三越100周年を記念して漆塗りのミニトランクを限定モデルとしてご用意しています。桜の和装生地を内装に使用した100個限定品です……」
高くて買えないってば(笑)

こういうバカ高そうなジャパンスタイル製品はお金持ちか、皇室に売ってください。

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