制御不能な人間関係……とあるブログの閉鎖に寄せて

と、さっそくネタにしてしまって申し訳ないのだが。。。
昨日とあるブログさんが閉鎖になったわけですが、考えさせられることが多かった。
以前からブログが閉鎖される理由っていくつかあるなと思っていた。

■三日坊主で続かなかった(ありがち)
■書きたいことを書き尽くした(これもありがち)
■炎上した(お気の毒に)
■個人情報をめぐるトラブル(あぶないあぶない)
■ブログを閉めて場所を変えたくなった(あるある)
■ブログを維持するコストに耐えられなくなった (一番関心のあるテーマ)

場所を変えたくなる誘惑は僕も時々襲われるのだが、まぁそれはさておき。

最後の理由はブログが正常に成長した先にある問題ですが、mixi疲れと同様、デジタル世界においてオーナーが誠実に絡み合うことのできる人数の上限は何人だろう?

昼飯を食べながら、ネット世界の先輩である某姐さんに疑問を投げてみたら「あたしは5人が限度だね」と言う。ふむふむ。僕はアクティブな10人がいいところかな。

5人が多いのか少ないのかは別として、1記事投稿について読者からコメントが5つ寄せられると少し危険水域にはいるような気がする。もらったコメントに対し5つのコメント返しをするとトータル10コメント。そのコメント主のブログへ行って内容を読んで、さらにコメントをつけて……となると負荷は幾何学的に増 えてゆく。ましてコメント返しにコメントが付くと泥沼である。
いい加減な試算をしてみると、自分のブログの記事を書くのに15分、付いたコメントを読んで理解するのに大体1分、コメントの返信内容を考えて入力するのに3分、その他に1分を使うとして、1コメント処理に5分。5つのコメントに対応するために25分の時間を使うことになります。これならば1hour/Day以内だからなんとかなります。ですが、彼の場合はコメントが30に達する場合も珍しくありませんでしたから、その半分を彼が書いたとして、75分/1記事に対するコメント対応時間となり、これがけっこう負担だったのかもしれません。

社会人になってすぐの時、先輩から「ネットで議論をするな」と教えられました。議論するツールとしてネットは適切ではないという指摘に100%同意します。メールでマンツーマンの議論ですら、5回キャッチボールすると議論の焦点がぼやけてきます。結局顔を合わせるなり、電話するなりが一番効率が良く、間違いの少ないコミュニケーションの方法であると僕は理解しています。

ブログも議論するのに向いたツールではないのです。

自分のブログ以外に、さらに他のブログへコメント、mixiへのコメントなどをつけ始めると、どんどん時間を食います。そして、その先には2つの展開が待っています。ネット活動がリアル世界を圧迫して生活破綻するか(場合によっては人格崩壊する場合もあり)、リアル世界のつきあいをキープするためにネット活動がおろそかになるか。どちらかでしょう。

僕ならネット世界を放棄してリアル世界を守れとアドバイスします。
優先度で言ったら疑問の余地はありません。可能ならばネットから逃げ出せと。
読者多数のブログについては、コメントとトラックバックを閉鎖するとか、あるいはラジオのDJのように、寄せられたコメントから選んで「記事」として回答するならば良いのかもしれませんが、なかなか難しい。

ネット上で多数の人相手に一人一人誠実に対応しようすれば自分の首が絞まる。しかし誠実じゃない対応は感じが悪いし、そもそも不誠実なコミュニケーションは意味がないじゃんというオチになってしまう。ブログのような公開されたPerson to Personのコミュニケーション装置の限界を今回リアルに見せつけられたような気がします。

ネットのおかげで、僕らはリアル世界では実現し得なかったコミュニケーション領域の広がりを手に入れました。それは幸せなことだったのか、不幸なことだったのか。。。一人の人間がオペレーションで きる人間関係には限度があります。ネットで無制限に広がってしまった人間関係はどうやって維持しうるのかってテーマで、大学生だったら卒論が書けそうです。

乱暴かもしれませんが、他人は自分のことばかり気にかけて生きているわけではないし、自分も他人事に首を突っ込んでばかりもいられない、そんな割り切りが必要なのかもしれません。以前ならこれほど情報を詰め込まれることはなかったでしょう。脳みそをこじ開けられ、デジタルデータを注ぎ込まれ、そして迅速な対応を求められるような世界はとても息苦しい。情報をいかに閉め出すかというテーマが今後重要になると思います。

僕はどうでも良い内容の記事にたくさんのコメントが付いている場合、自分はあえてコメントを残さないようにしてました。自分のコメントでオーナーの負荷がさらに上がることが喜ばれるのかどうか判断が付きませんでしたから。

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