たぶん、スジ違いだと思う

晴れ。12.3℃/2.6℃/25%/859day

こんなことを書けばある筋からの非難は免れないのかもしれないが、米国下院に"従軍慰安婦"問題に関する非難決議案が提出されている。戦時中に慰安婦を強要されたという人がいたか、いなかったかをここで議論するつもりはないっす。僕が直接その現場を見たわけではないからなんとも言えない。仮にそういうことがあったと言われても驚くことはないだろうけど。しかし妙な話だ。なぜ利害関係もなく、かつ、裁判所でもない米国下院で、70年近い昔の話が蒸し返されているのだろう?米国下院はいつから国際法廷になったのだろう?それも決議案自体を持ち出した議員の意図、全米でヒステリックに騒ぎ立てているメディアのキャンペーンの裏側もはっきりしていないのに。

問題の公聴会では、 ファレオマバエンガ代議員(民主党。米領サモア)とホンダ議員(民主党。カリフォルニア)の2人だけの出席で、証人側には日本の立場を説明する人も中立の立場の人も呼ばれなかったそうだ。これは明らかにヘンだ。米国人に問うてよいと思うが、仮に慰安婦問題が事実であったとしても、非難される側の当事者の話も聞かずに、国際法廷でもない米国下院で、このような欠席裁判の状態で同盟国を侮辱することが"フェア"なことなのだろうか?お願いだから正気に戻って欲しい。

決議案は「日本軍は合計20万人ものアジア各国の女性を強制的に徴用し、セックス奴隷としたが、戦後の日本はその非を認めていないため、いまの日本政府に明確な謝罪の表明を求める」という趣旨だそうだ。これもずいぶんヘンな話だ。
仮にこの話に米国が首を突っ込むとして、せいぜい「慰安婦問題について関係国で徹底的に調査を行い、しかるべき対応を日本政府に求める」くらいが妥当な線ではないのか?米国はいつから、こんな曖昧な前提に基づき他国に謝罪を要求する傲慢な国になってしまったのか??

同時期に米国議会の下院に90年前のアルメニア人虐殺でいまのトルコを非難する非拘束の決議案が出され、採択される見通しも出てきているそうだ。これもおかしな話ではないか?仮にそのような事実があったとして、過去の話を持ち出して、現在、そして未来の外交政策に反映させる一方的な決議を採択するのは妙だ。 ぶっちゃけ、歴史のある国で過去あらゆる意味で身綺麗な国、政権があったら教えて欲しい。そんな国はこの世に存在するのか?
たとえば米国の先住民 族虐殺の話を日本が蒸し返して、彼らへの謝罪要求と、今後の米国との外交関係に反映させるなどという衆議院決議が行われたら、米国人は猛反発するだろう。 同じ例えを隣国の歴史でもやれるだろうが、それをやらない理由は察して欲しい。要するに訴える先が"スジ違い"であり、問題提起と議論の方法が根本から間違っている。中国、韓国など、従軍慰安婦問題で、国家として、正式に日本を訴えるのならば"国際刑事裁判所"で、徹底して、それこそ100年かかってでも 真相を明らかにしたら良いのではないか?

ここからは特に独断で言うが、いずれの国も米国議会を含む第三国を政争の具に使うべきではないと思う。中世、オスマントルコから帰国したヴェネッツィア共和国外交官が「強国とは、戦争も平和も、思いのままになる国家のことであります」と言った。米国とは今そういう立場にある国家だろう。であればこそ、自制心と、あなた方の言う"フェア"な立場を見せて欲しい。切に願うよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿