ドラマを消化中

週末、PCに作業をさせている間に撮り溜めていたドラマを消化。

"ハケンの品格"の東海林主任は辞表を出して職探し中。大前春子はサイボーグから人間くさくなってきているしで、最終回に向かって突き進んでいるんだなぁと実感。
一見ハケンと正社員の相克という感じもするけれど、大泉洋と小泉孝太郎が抱き合って喜んでいたり、ある意味「ほのぼの会社ライフドラマ?」って感じもする。大泉洋が「みんな家族みたいに……」みたいなことを言いますが、「そんなの今どき流行らねーよ」と苦笑しつつも、でも同僚と共有するある種の感情ってあると思います。

金曜日の夜、部の歓送迎会がありました。って、適当に酒を飲みながら惚けていたら、来期の組織変更についてリークがありました。現在所属している部は発展的解消するということで、みんな散り散りになることが決まったとのことでした。
「マジ?」
いきなり僕も当事者になっちゃったわけです。
僕は"どつよ"を連れて経営企画部へ異動。経営企画部はバックオフィスの中枢なので、いよいよマーケティングとパブリックリレーションの機能分化をはっきりさせるのだろうか?と想像はめぐる。飲み会の隣に座っているヤツは会社を辞めて中国に渡り、ボスは関連会社へ出向となり、他のヤツらはいくつもの事業部へ散ってゆく。すこし寂しいね。

"華麗なる一族"のほうは、突貫工事で建設していた高炉が爆発事故を起こしてキムタク真っ青。オヤジの北大路は「キタ━(゚∀゚)━!」とか叫んでるし(笑)。こういうところはわりと舞台っぽい感じもするな。この話、初回からドンドン坂道を転げ落ちてゆくような悲劇の連続なわけだけれど、あの広壮な屋敷からドンドン人が去り、最後は"華麗なる一家"まで縮小してしまう。もしこれが誰かの回想の形式をとっていたら、没落してゆく名門一家のストーリーになり、ある種の余韻が残るんでしょうが。
ある雑誌に書かれていたけど、華麗なる一族は何回も映像化されているそうですが、不思議なことに"日本沈没"と前後することが多かったのだそうです。時代の要請でしょうか!?


「僕の本当の父親は誰なんです?」……キミ以外はみんな知ってますが。(苦笑)
しかし、あの肖像画、へたすぎやしません??
"華麗なる一族"を中国語圏では"华丽一族"と表記するみたいです。

そして"東京タワー"
さすが"2006年本屋大賞"を受賞しただけのことはありますねぇ。
リリーフランキーの隣に座って彼の半生をポツポツと聞かされているような手触り感が好きです。そして"東京タワー"にシンボライズされた東京という街と、その片隅で生活していた親子の関係が印象的で、リリカルだ。月並みだけどうらやましいほど濃厚な親子愛だね。

そしてドラマサントラがかなりいいと思うよ。タイトルバックにかかっている"motherhood"のサビがとても印象的。ドラマの幕が上がってゆく、没入感がある。そして"Dear My Home Town"は遠い記憶を探っているような、ノスタルジックで、独特の余韻がある。

" 東京タワー"がいいなって思うのは、ある音楽家評論家がサザンの時間軸を「体験から思い出に変わる一歩手前の状態を歌っている」と評していたのと同じで、 原作が昨日のことではないけれど、大昔のことでもなくて、生々しさが薄れてほどよい感じで当時を振り返っている時間的距離感じゃないかな。

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