"SAYURI"を見てきました

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"SAYURI"を見てきました。アメリカ人のカン違い日本像を楽しめるかなと、半分 意地悪な気分で見てきたんですが、まぁまぁ案外まともでした。ときどき「上海の魔窟?」とか「どうみても中華風中庭」とか「チベットかい?」突っ込みたくなるシーンはありましたけど。僕なんかにとって、芸者さんの世界は異国の話なので、あまり気にならなかったです。

とはいえ。女優さんのキャスティングにはちょっと難ありかも。
さゆり…チャン・ツィイー
豆葉…ミシェル・ヨー
おカボ…工藤夕貴
初桃…コン・リー
おかあさん…桃井かおり

桃井さんは良い。置屋のやり手ババァだから。ミシェル・ヨーをのぞく芸者陣がかなり苦しかった。

たぶんキャスティングは流行の"Asian Beauty"で固めたつもりだと思う。細身で、シャープな顔立ちの美人さんたち。

ここからは個人的な経験話。芸者の世界は知らないですけど。
僕の親戚に日舞の師範をやっている人がいる。その関係で何回か踊りの会を見せてもらったことがあるんだが、着物を着せて舞わせてみると、今どきの顔立ちで細身の女性は舞台上で少し貧相に見えるのだ。むしろ下ぶくれ気味でぽちゃっとした顔立ちの人の方が安定感があって、見ている方も安心していられるように思え た。

今回、コン・リーは着せている着物からしても"チャイニーズ・ゴーストストーリー"を連想してしまった(チャイニーズ・ゴーストストーリーの主演はジョイ・ウォン)。あのしゃくれアゴっぽい感じは芸者さんにはきびしいかも。
ミシェル・ヨーは、タイトルクレジットを見るまでは日本人?と思っていたくらい。非常にこなれた演技でした。芸者さんでも良いけれど、でも小料理屋のママでも良い感じ。
チャン・ツィイーは……うーむ、微妙でしたねぇ。

映像に関しては、"ブラックレイン""リドリー・スコット"が やってのけたような、僕ら日本人が見たこともない驚異の映像美を見せてくれるかと期待して行ったのだが、美しいが案外平凡な絵だった。いま僕らは蛍光灯の白色に慣れてしまっているから、電球色を多用した日本的セットを見せられると、かえってアジアのどこかですか?って感じられてしまう。このギャップはなんなのだろうか!?

字幕は戸田奈津子。原作を読んでいないからわからないが、少女千代が賽銭をあげた相手を「神」と訳したのは噴飯もの。日本語字幕をつけるなら仏さまとするべきじゃないだろうか?日本人が外人のカン違いの傷口を広げてどうするのだ?
といっても……お寺に続く参道に伏見稲荷の鳥居を使っているのは、映像的にそうしたかった気持ちはわかるが微妙ではある。

最後に。通常配給会社やプロダクションのタイトルクレジットが最初に来るものだが、今回は一番最後だった。これはちょっとオシャレだと思った。

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