小さきものはみなうつくし。

晴れ。32.3℃/25.6℃/63%

しばらく秋めいた涼しい気候を楽しんでいたので、急に夏が戻ってきてグッタリでした。
しかも朝9:00から歯医者でガリガリとやられたら、魂が口から逃げて行く感じ。
「もっと歯間ブラシを使わなきゃダメだよ」……はぁ、もっともでございますね……がんばります。

そういえば、今週かな、中国人が「日本人は猫を神様のように拝んでいてヘン」と話題にしているそうですね。枕草子の時代から猫はかわいがられているわけですが、枕草子と言えば「うつくしきもの」の段が有名です。

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うつくしきもの、 うりに書きたる児の顔。 すずめの子の、ねず鳴きするにをどり来る。二つ三つばかりなる児の、急ぎてはひ来る道に、いと小さき塵のありけるを、目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。頭は 尼そぎなる児の、目に髪のおほへるを、 かきはやらで、 うちかたぶきてものなど見たるもうつくし。 大きにはあらぬ 殿上童の、 さうぞき立てられてありくもうつくし。をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。
ひひなの調度。 はちすの浮き葉のいと小さきを、池より取り上げたる。 葵のいと小さき。何も何も、小さきものはみなうつくし。 いみじう白く肥えたる児の、二つばかりなるが、二藍の薄物など、衣長にてたすき結ひたるが、はひ出でたるも、また、短きが袖がちなる着てありくも、みなうつくし。 八つ、九つ、十ばかりなどの男児の、声は幼げにて文読みたる、いとうつくし。 鶏のひなの、足高に、白うをかしげに、 衣短なるさまして、 ひよひよとかしがましう鳴きて、人のしりさきに立ちてありくもをかし。また、親の、共に連れて立ちて走るも、みなうつくし。 かりのこ。瑠璃の壺。
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今でもこの感性は、日本人の間に息づいていると思うんだ。

ときどきお父さんと男の子が登場する外国ブランドの広告を見かける。これが結構きれいなビジュアルで、ひさしぶりに見かけたのでスキャンしてみました。やっぱり、小さきものはみなうつくし、だと思う。


旅行記を更新しました。

リゾートホテルの朝 2011年欧州旅行記-30
http://blackarmor.blogspot.com/2011/07/2011-30.html

METRO MARE(海の地下鉄)でアマルフィへ 2011年欧州旅行記-31
http://blackarmor.blogspot.com/2011/07/metro-mare2011-31.html

彼氏が撮影した"青の洞窟"の写真10枚を追加しました。

青の洞窟 2011年欧州旅行記-26
http://blackarmor.blogspot.com/2011/07/2011-26.html

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