BL漫画レビュー:富士山ひょうた『屋上風景』

すっかり書き方も忘れてしまったBL書評。(^ω^;)
前のブログで読んでいてくれた方もいたみたいで、書くことがない時のネタに復活させてもいいかなぁと思ったんだ。ほら、デートがリスケ続きで腐ってっから。
で、リハビリの1作目。

 富士山ひょうた『屋上風景』

元クラスメイトの安藤が気になる皆口は、昼休みを彼と屋上で過ごすようになる。自分をノーマルだと思っていた皆口だが、普段無愛想な安藤が見せる、無防備な笑顔に恋心を自覚。口では文句を言いつつも、携帯電話で写真を撮らせてくれる安藤に淡い期待を抱くようになるが、写真よりも生身の安藤に触れたい欲が出てきてしまい……。

はぁ~屋上ですか。
僕にとっては近くて遠い存在でした。
ほら、月9とかでロケ地に使われる学校の屋上って、新宿の高層ビル街が見えてたり、ベイサイドで飛行機が空に浮かんでいたりするじゃないですか。そういうのって憧れがありますね。僕の中高校は、どういうわけだかご近所に火葬場があるという不吉な場所にありまして、友達と屋上でだべっていると、急に煙突から煙がたなびいて「うわぁ~逃げろ!」でしたから。色気のない話で申し訳ないッス。

1.絵柄
足かけ4年の不定期連載だったそうで、その間に微妙に作風が変わっています。そんなに間が空いちゃう連載っていうのも、読者にとっては生殺しでつらいだろうな。しかも一話完結じゃないし。絵柄は表紙カバーから察せられるように、やわらかい今風の男子二人です。

2.ストーリー
最終的にはハッピーエンドですが、想いをぶつける皆口に対して、安藤が徐々に心を開いてゆくという筋立て。あまり大きな動きはないんですが、リアル高校生の生活ってこんな感じなのかもしれませんね。

3.エロ度
「屋上風景」シリーズの中ではほとんどそれっぽい描写はありません。同時収録の「夏満天」と「恋は夢でも花でもなく」ではけっこうハードに絡んでます。もともと富士山ひょうた作品は性描写が少なく、心理描写の方が重点が置かれています。ゲイの自分も、友達と恋人の境界線ってなんだろう?とあらためて考えさせら れます。

4.まとめ
「ヒリヒリするような痛みとは無縁のBL」っていう典型的パターンでは?

絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★☆☆☆
エロ度 :★★☆☆☆ (同時収録2作品に対して)
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

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