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たしか映画"マルサの女"の中で、宮本信子が肉屋のおかみから税金を巻き上げているシーンがあったように記憶している。店頭で売っている揚げ物の残り物を夕飯のおかずに食べていることは自家消費であり、見なしで売り上げに計上すべきであって現状は脱税状態であると。肉屋の夫婦は激しく抗議していたけれど、なるほどなぁと思ったもんだ。
エクササイズしている時に、テレビをつけている。
ちょうど一時間なので撮り溜めたドラマを流してるんだけど、"HERO"てば、あらためて観るとつまんないね。なんでいまさら映画化するのか、意図がよくわかんなかったりする。で、だ。夕方の再放送時間帯とはいえ、映画版の公開に先だってオリジナルをオンエアするってのは、あからさまな宣伝行為だと思う。途中のCMにも映画の宣伝がバンバン流れているんだから、オリジナルドラマ
を含めた形の宣伝企画じゃない?となるとだ。これってのは肉屋の自家消費と同じことになるんじゃないだろうか????
ずいぶん昔のことだけど、プライムタイム15秒スポットのCM料金は\750,000/1回だった。ドラマと途中に挟まれる映画の宣伝広告を「すべて宣伝である」と仮定する。
今回ドラマの素の部分を40分、映画の宣伝CMを2分として、合計42分のコマーシャルだと仮定し、15秒あたり¥525,000(プライムタイムの3割引)として費用を試算してみる。
42分×60秒÷15秒×¥525,000=¥88,200,000
ドラマ HEROは11回シリーズだったから、それをかけると……
¥88,2000,000×11回=¥970,200,000
約10億円の宣伝コストがここで発生しているんじゃないかと。
電波資源を独占的に行使しうる立場にあるTV局の自主制作映画の宣伝って、税金的にどんなふうに処理されているのか、ちょっと気になります……気になって夜眠れない。
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