ゴーストとマスターキー

昨日は朝の通勤途中から、剣呑なメールを受信。
「俺、会社辞めるかも」

うーむ。元彼ですね。(苦笑)
動物にたとえると孔雀みたいな男で、羽を広げてみせるさまはゴージャスの一言なんだけど、彼がどうやら尾羽打ち枯らしているらしい。

ま、こちらも別れたばかりで、そうそう他人さまに好意を振りまく気分でもない。つーわけで「は?どうしたの?剣呑な話だな」と打ち返す。
しばらくして、状況と、心情と、退職後の見通しとか書き綴られてきたけれど、うーむ。あんまりいい選択していない感じがするなぁ。キミがその選択をしたら、たぶんマイナスのスパイラルに落ちるぞ。ご両親と今彼が付いていながら、なんで彼をここまで放置したかなぁ(苦笑)。

はっきり言って、自分ならこの状況を好転させられる自信はあるんだけれど、好意の在庫が不足してるし、手を出したい気分じゃない。……といいつつ、彼は僕の最大の好意にアクセス可能な"マスターキー"を持った人のひとりなんだよなぁ。

「キミがSOSを発したら、ブエノスアイレスから車で72時間かかる場所でも、オレは飛行機に飛び乗って助けに行くよ……ただし宇宙とあの世は適用外」
そういう約束がある。
本当にSOSが飛んできたら、崩れ落ちそうな火事場でも僕は乗り込んでいくだろう。って、元彼はSOSを口に出す力も残っていないようだが。

野獣にマスターキーをあげることはいつでもできた。
僕は、リアルな自分の証左のために自分のアイテムを要所で渡していたけれど、彼からはそれがなかったから。ゴーストの世界(実在が不透明な世界)は適応外なんで、最後までキーはあげられなかった。

とりあえず、元彼のケータイを鳴らしてみるか。
僕は(動物の)お医者さんじゃないんだけどな(苦笑)

さてと仕事だ。

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