今年も一年おつかれさまでした。

今年も一年おつかれさまでした。
12月26日から年末の休みに入り今日で6日目ですが、その半分は寝込んでます。
ひさしぶりに忙しい一年間で、気が抜けて疲れが出てきたのかもしれませんね。
ベッドに差し込む日の光に包まれながら、窓の外の音に耳を傾けています。

今年はよく旅行に行きましたよ。
ブログに旅行記を載せたかったけれど、それが間に合わないほど。
GWに彼氏と名古屋で遊んだあと、7月はフランス旅行、8月は青森旅行、9月のシルバーウィークは両親を連れて比叡山と伊勢神宮詣で、10月は彼氏と長野旅行、11月は新潟行きとまあ、結構いろいろと出かけてました。

記憶に残ったのは、五所川原のたちねぶたを見た翌日、帰京のために乗ったはやぶさグランクラス。
シートが快適だったんでよく寝れたなあと時々思い出します。
もっとも五所川原駅前でバス待ちの間、ジリジリと太陽に焼かれたあと、シードル、ワイン2本、ビールを飲んでいれば誰でも寝てしまいますよね。

来年の予定はあまり立てていないのですが、良い年にしたいと思ってます。
それでは皆様、よいお年を。

死ぬときは、日本人として死にたい。

聖なる夜に、なんつーことをほざいているのか、というタイトルなのだけどさ。
昼休みに『「同性愛者は異常」という人々が完全に間違っているという3点の理由』という長谷川豊さんの記事を読んで、「自分は、死ぬときは日本人として死にたいなあ」と思ったんですよ。

この話は、2015年12月10日に岐阜県の藤墳守県議が、本会議中に「同性愛は異常」とやじを飛ばしたという事件。まあ、72歳のおじいちゃんがやらかしてしまったことだから、あまり目くじらを立てても仕方ないと思うのですよ。

この事件には前段があって、岐阜県職員が「同性愛は異常でしょ。だいたい、何で同性愛者とかは自分の変態的異常性を公表したがるんだ?」とTweetした件が本会議場で取り上げられていたときのヤジだという。藤墳守議員は「少子化は問題と言いながら、子どもが生まれない同性婚を容認している社会が異常という意味だった」と言っている。まあ、同性愛者が直接子作りに貢献できていないのは事実なわけで、議員が口にするのは頭が悪いなあと思いつつも、少子化問題の点から同性愛者を異常な存在と考えている人がいるのはわからないでもない。

「だいたい、何で同性愛者とかは自分の変態的異常性を公表したがるんだ?」

これ、ノンケさんたちの、ごく自然な感想だと思うのだよね。
ノンケさんは「変態的異常性」と表現するが、「特殊性」と意訳してもよいかもしれない。
そして自らの「特殊性」を他人に押しつけ認めさせることは、果たして正義なのか?
(いやいや、なにが正義なんだよって突っ込みたくなるだろ?)

当たり前のことだけど、僕はLGBTの主張がいつも正しいとは考えていないんだ。そして、(セクシャル)マイノリティの側に立つ者は、常に正義と言わんばかりの風潮は非常に気持ち悪いと感じている。なんというか、少数者を擁護することは絶対善であるという考え方、それは反政府運動ならば何でも善、権力に立ち向かう者は常に善とする人たちにも繋がっていて危うい気がする。

「同性愛は異常」「生物の根底を変える異常動物だ」とか言われてしまうとちょっと困ってしまうが、「同性愛を前面に立てて政治運動する人は異常」と言われたら、僕はやや同意してしまうのだ。ネットでは先日の夫婦別姓違憲訴訟で敗訴した人に「こういうことに異常に固執する人って気持ち悪い。関わりたくない」という声があった。その感覚は僕にもあって、彼女が会見の場で取り乱している姿を見て、正直気持ち悪いなと思った。もし非同性愛の人たちが、同性愛者がわけの分からない格好をして、わけの分からない主張……しかも大体がリベラル寄りの主張……を繰り返す姿を見て違和感を覚え、異常、気持ち悪いと言うのならば、その気持ちは分からんでもないのですね。

同性愛者は、いわゆる異性愛者に比べると数は少ない。
マイノリティだ。

だけど、少なくとも僕は女性とセックスして子供作れないのと、同僚や接待先にキャバクラ、ハプニングーバー、ソープなんかに連れ込まれるのはお断りという以外、同性愛者であるというマイノリティな特殊性を「言い訳」にしたくないと思ってる。ひとりの社会人として、なんとか世の中を渡っていきたいのであって、同性愛者であることを理由に自らマイノリティやら差別される側に身を置きたくないのだ。差別はつらいけれど、自ら差別される環境を作って差別されているのは生産的ではないし。

そういう意味で、同性愛者を含むマイノリティを「認め」させ、「共存社会を作ろう」という動きなどは、なんというか、あらためて「差別」という問題を作り出している。一番楽で幸せなのは「お互いに気にしない」って状況だろう。

そういう点では、僕は同性愛者として死にたいとは思わない。
日本が大好きな、日本人として死にたいと願っているんだ。

聖夜になんというネタなんだろか。。。。

安心して下さい。生きてますよ。

曇り→雨。8.6℃/5.5℃/55%

ここしばらくは、仕事は残業続き、休日は旅行やら、食事会やら、彼氏来日やらでとにかく忙しい日が続いている。ブログもだいぶ放置。もうやめたのか?という問い合わせがあったけれど、時間がなかったというのが真相です。

今日は来日中の彼氏と、クリスマスイブイブデート。

去年は天皇誕生日一般参賀に参加して二重橋を渡るというイベントを楽しんだが、今年はわりと地味にランチからスタート。

かき小屋で焼き牡蠣食い放題。
シャブリを飲みながら、焼き牡蠣、蒸し牡蠣、牡蠣フライ、焼きおにぎり、焼き海老、焼きイカ、鰺の干物を食いまくり。焼き牡蠣は醤油、レモン汁で食べていたけれど途中で飽きて、コンビニへ走ってマヨネーズを買って、かけて食べたら絶品だった。


で、ランチのあと、銀座コリドー街を抜け、歌舞伎座方面に向かってブラブラ散歩。文明堂カフェでダラダラお茶する。せっかく美味しいカステラがあるのに、僕はティラミス、彼氏は栗のパフェ。


お茶のあとは歌舞伎座地下のモールをうろつく。
結構おもしろいものが売られている。

ホテルのベッドで彼氏とダラダラ過ごす。
TVじゃペットのお留守番の様子を流していて、彼氏の元飼い犬の話を聞いたりでのんびりのんびり。TVの中で湾岸のタワーマンションで暮らす若いカップルがパイロットとCAという組み合わせに「すげぇな」と彼氏と食いつきで見てましたよ。

で、そのTVで東京ミッドタウンのイルミネーションが美しいと紹介されていたので、じゃ見に行こうかと流れる。結構人は出ていた。雨が降っていなかったらもっと凄い人出だったに違いない。会場まではミッドタウンの中をグルグルと歩かされ、オークウッドプレミア東京の向かい側から地上に出る。そこからはレインドロップLEDなんかを眺めながら、ミッドタウンガーデン内を歩いて行く。その先に青いLEDが敷き詰められていて、光の演出がなかなか美しかった。1回の演出は3分のようだ。






で、ミッドタウン内でフォーを食べて解散。


彼氏と過ごす休日は、なにより大事な時間だ。

真に人を救えるのは人ですから

人々は平和を欲しているが、テロリストは近視眼的であり、それ故に彼らは自爆テロを行う。我々は、祈るだけではこの問題は解決できない。私は仏教徒であり、信仰を信じている。問題を作り出したのは人間なのにも関わらず、問題の解決を神に委ねることは論理的なこととは言えない。神ならばこういうかもしれない「問題を作り出したのは人間なのだから、自分たちで解決しなさい」と。

ダライラマ


学生の頃に読んだ「地球幼年期の終わり」だったかな…SF小説の世界では、未来ではキリスト教もイスラム教もなくなっていて、仏教が哲学として残っていたという設定だったと記憶している。ダライラマのコメントはいいところを突いている。

日本人は人間が神の意志を勝手に忖度して口にすることは危うい結果を招く、と本能的に知っているのではないか、と常々考えていた。

神道の考え方では、神は荒魂(あらたま、あらみたま)、和魂(にぎたま、にぎみたま)という二つの側面を持っていて、神が荒ぶるとき人心は乱れ、地上は荒廃し、争いが起こる。神が和んでいるときは、神は優しく平和的で、神の加護によって恵みがもたらされる。だから、神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、日本人は神に供物を捧げ、儀式や祭を行う。そしてあまりにも荒々しい神は封じられ、人間世界から遠ざけられる……日本人と神の付き合い方ってそんなものだった。

支那、朝鮮人、朝日新聞、毎日新聞、そしてリベラルを自称する欧米人は、靖国神社は軍国主義の象徴で、そこへ日本人や首相が参拝することは右傾化であり、軍国化への兆しだと騒ぎ立てる。日本人の感覚だとそれとは真逆なんだけどね。戦場で亡くなった軍人の無念が怨念となり、荒魂となって災いをもたらすことがないように祀り、無念を慰めている場所が靖国神社。怨念が暴れ出すことを恐れている。

支那人・朝鮮人が手頃な旅行先として選ぶ九州。彼らの旅行記にしばしば太宰府天満宮が登場する。ここに祀られている菅原道真は日本三大怨霊の一つ(ほかは平将門、崇徳天皇)と恐れられ、その魂を慰める為に天満宮が建てられ、慰霊された。太宰府天満宮と靖国神社の存在意義は本質的には変わらないと僕は思っている。そこら辺の事情を彼らに説明しても理解されることはないのだろうが。

で、話しを戻すと、日本人にとって「神」とは、荒ぶらないように畏れ、供物を捧げ、慰撫する必要のある存在であり、あまりに手に負えない神は封じられ、忘れ去られる運命にある。神道には「教義(ドグマ)」がない。それをもって宗教ではないと言う欧米人がいるが、僕はそうは思わない。神がいようがいまいがどうでもいいが、その神と出会ったという人間の言葉を丸呑みし、それが真の言葉かどうかも検証せず、教義のどこどこにこう書いてあったから自らの暴力は肯定されるという考え方で行動する人間は邪であるとしか思えない。神は存在するとして、預言者が書き残した言葉が正しい神の意志と誰が証明できるのか?

ノラガミの中で、『(お社が)ないなんて、人から「要らない」って言われてんのと同じだ…」と夜トが泣く。

「神は人のためにいるんです。決して自分のためにあってはなりません。火伏の龍ですよ夜トさん。普段は気にも留められなくてもそこにいるだけで人は安心するんです。神は多分その程度のもの…真に人を救えるのは人ですから…」と恵比寿がいう。

ダライラマの発言と、恵比寿の言葉は本質的なところで同じなのだと思う。

さくらVPSにWindows10をインストールした件

すでに記載したとおり、さくらVPSにWindows10はインストールできる。
今回の大型アップデートTH2で、Windows7のプロダクトコードで直接アクティベーションできるようになった。やっとまともに運用できるようになった感じ。

で、Windows10をインストールする手順をメモしておく。

■事前準備
1.MicrosoftのサイトからWindows10のISOファイルをダウンロードしてくる。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10

2.Windows Virtio Driversをダウンロードしてくる。
https://fedoraproject.org/wiki/Windows_Virtio_Drivers

3.両方ISOなので、解凍ツールで解凍する。

4.Windows10のフォルダ内に、Virtio Driversのフォルダを丸ごとコピーする。

5.Windows10のフォルダをISO化する。
 ImgBurnを使った場合は、次の設定でISOを作成する。

 - SOURCEにWindows10のファイルをすべてドラッグする。
 - Optionタブをクリックする
  ・File Systemを「UDF」に変更する。
  ・「Include Hidden Files」と「Include System Files」にチェックを入れる。
 - LabelsのVolume LabelのUDFのところへ適当な名前を入力。
 - Advanced の Bootable Discタブをクリック
     ・Make Image Bootableをチェック
     ・Boot Image へ作業用フォルダーにある boot¥etfsboot.com を選択
     ・Sectors To Load には 8 を入力

これでISOファイルを作成する。

6.さくらVPSにISOファイルをアップロードする。
 - さくらインターネットVPSコントロールパネルにアクセスする。
 - OSインストールタブをクリックし、ISOイメージインストール経由でファイルをアップロードする。


7.インストール
アップロードが終わったら、ISOイメージインストールタブからインストール作業を行う。
 ※ 「VirtIOを有効にする」にチェックを入れておく。

途中「インストール場所の選択」まで進んだら、Windows10 ISO内のvirtio-winのフォルダを指定してやるとWin8.1のドライバーを読み込んでくれる。画面上にドライブが現れるのでそれをすべて削除。ドライブを新規に作成すると勝手にドライブが二つできる。それぞれフォーマットして、インストールを続ける。

8.Windows10インストール後の作業

★さくらVPSはアップロードしたISOファイルを24時間に限ってCD-ROMドライブをマウントした形に見せてくれるが、その後削除されてしまう。そのためvirtio-winフォルダをデスクトップなりにいったんコピーしておくことが必要。Ethernetドライバなどが含まれているので、ここでドライバを残しておかないとVNCコンソール以外の通信が出来なくなる。外部とインターネット接続できないスタンドアローンマシンになってしまう。

・Ethernetドライバを読み込み、ネット接続を設定する。
 - IPアドレス、ゲートウェイ、ネットマスク、DNS情報などはさくらインターネットVPSコントロールパネル画面に記載してあるので、それを参考に設定すれば良い。

・セキュリティ対策
 - ログイン画面に「最後にログオンしたユーザ名を表示しない」設定をする。
 ・Windows管理ツールから「ローカルセキュリティポリシー」を選択。
 ・「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」→「対話型ログオン:最後のユーザー名を表示しない」を有効にする。
 ・「対話型ログオン:セッションがロックされているときにユーザーの情報を表示する」を「ユーザー情報は表示しない」に変更。

  ・「アカウントポリシー」を選択し、アカウントロックのしきい値を適当な値に変更する。あわせてロックアウトカウンターのリセット時間、ロックアウト期間も適当な値に変更しておく。この設定でリスト攻撃をある程度は防げるはず。

 -リモートデスクトップ接続のポート番号を変更する。
 ・「Windowsシステムツール」内の「ファイル名を指定して実行」を立ち上げる。
 ・「REGEDIT」と入力しレジストリエディタを実行する。

 ツリーの中から「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Terminal Server¥WinStations¥RDP-Tcp」まで進み、「PortNumber」をダブルクリックする。「DWORD値の編集」という窓が開くので、10進数で1024~65535の間で適当な数値を入力する。

 -コントロールパネルから「Windowsファイアウォール」を立ち上げる。
 ・「詳細設定」を選択し、「受信の規制」をクリック。
 ・「新しい規則」をクリックし、「ポート」をクリックして次へ進む。
 ・「特定のローカルポート」に先ほど設定したポート番号を入力して次へ。
 ・「接続を許可する」を選択して次へ。
 ・「ドメイン」「プライベート」「パブリック」にチェックが入っていることを確認し、次へ。
 ・「名前」に「リモートデスクトップのポート変更」とでも入力して完了をクリック。

これである程度はセキュリティが保たれるはず。
あとはウィルス対策ソフトのインストールとか、諸々の準備をするといい。

※この投稿に質問コメントを残される方へ
この記事を投稿してからWindows10にも大型のアップデートがありました。
最新のWindows10において、このやり方でインストールできるかどうか僕は検証していません。実行される際はご自分でよく調べ、ご自分の責任とリスクで行ってください。
また、質問のいくつかはそもそもWindows10のインストールISOファイルの作成失敗が原因のように見受けられます。手元のWindowsPCでちゃんとブートするか、まずそこを確認することから始められてはいかがでしょうか。

マリアージュ 神の雫 最終章

Windows10をさくらVPSで動かすために、マンガ喫茶にきている。
TH2がリリースされて、ただ、アップデートが上手くいかないのでISOから再インストールしようと思って。
TH2はWindows7以上のプロダクトコードが通る「らしい」ので。

自宅はADSL回線。普段使いはこれで良いんだが、Giga単位のデータのアップロードには時間がかかりすぎる。3.6GほどのWindows10を打ち上げるのに4〜6時間ほど必要。しかもADSLは途中で切れることもあるし、夜にアップロードをかけておいて、翌朝インストールする、みたいなスケジュール。

でも、ちょっと急いでいたこともあって、ISOファイルを作って、近所のマンガ喫茶に持ってきた。ここから打ち上げたら4分で転送終了。速いわぁ〜。パスワード情報など機微なものを触るところから、持参のMacBook ProとiPhoneのテザリングコンビで作業実施。わりとスキッと終わった。プロダクトコードを通すのは帰宅してから。

で、その間に亜樹直×オキモト・シュウの「マリアージュ 神の雫 最終章」を読んでみた。
本命「神の雫」が別章になったって知ったときは、彼氏共々「ふざけてんじゃねーぞ!!」と暴れた(いや、普段より1本多く飲んだだけ)。が、読んでみて思った。別章に仕切り直したのはきわめて正しい。

「神の雫騎士団」とかいう団体は虚仮威しで噴飯ものだが、なんというか、マリアージュ1巻目は、本編神の雫第一巻を読んだときのようなしっとり感。いい体験をさせてもらっているなあという満足感に包まれた。神の雫後半はキャラクターインフレーションが激しすぎて、どこへ向かうのか、どこへ向かいたいのかよくわからない作品に堕していたと思う。新章にして、レギュラーを雫、遠峰にして、原点に戻ってワイン、料理にエピソードを絞ったらすっきりした感じがする。

このリニュアールは、たぶん、当たりだ。
でも、最低あと7本につきあうの? (^^;


iPhoneアプリでHTTP通信するときにinfo.plistに記述すること

いま「Swiftではじめる iPhoneアプリ開発の教科書 Swift2 & Xcode 7対応」って本を買って、iPhoneアプリのサンプルを作って遊んでる。この本を読んでいてハマった箇所があるのでメモしておく。

P,228でHTTP通信できるようにするため設定するのだが、このやり方だとダメだった。

テキストでは次のように記載している。

■info.plistに通信を許可するドメインを記載する。
- Keyの名前を[NSAppTransportSecurity]にして、Typeを[Dictionary]にし、三角アイコンをクリックして下向きにする。
- [NSAppTransportSecurity]の行を選択して右クリック。[AddRaw]をクリックして下に1行追加し、Keyの名前を[NSExceptionDomains]にして、Typeを[Dictionary]にしたあと、三角アイコンをクリックして下向きにする。
- [NSExceptionDomains]の行を選択して右クリック。[AddRaw]をクリックして下に1行追加し、Keyの名前を[通信を許可するドメイン名]にして、Typeを[Dictionary]にしたあと、三角アイコンをクリックして下向きにする。
- [通信を許可するドメイン名]の行を選択して右クリック。[AddRaw]をクリックして下に1行追加し、Keyの名前を[NSTemporaryExceptionAllowsInsecureHTTPLoads]にして、Typeを[Boolean]、Valueを[Yes]にする。

で、言われたとおりに入力しようとしてもエラーを吐いて動かない。

App Transport Security has blocked a cleartext HTTP (http://) resource load since it is insecure. Temporary exceptions can be configured via your app’s Info.plist file.


てか、1行目の[NSAppTransportSecurity]とKey名を入力しても、Key名が勝手に変わってしまう。
なんなんだろうね????

結局、[NSAppTransportSecurity]と入力しても、[App Transport Security Settings]に変わってしまうので、Typeを[Dictionary]に。[AddRaw]を選択し、追加されたKey名を[Allow Arbitrary Loads]と入力し、Typeを[Boolean]、Valueを[YES]とセットする。

これで通信ができるようになる。
出版されたばかりのテキスト情報をインプットしても、そのままでは動かない。

iOS9だからかな?
いろいろ過渡期なんだろうね。

MacBook ProでSSDに換装すると幸せになる

MacBook ProのハードディスクをSSDに換装してみた。

3年前のMid2012ともなると、ちょっと一昔のマシン。
だけどメモリは16G乗せているし、スピードのボトルネックになっているのはハードディスクであることは明らか。Crucialの500G(CT500BX100SSD1)を買って取り付けてみたら、「なぜ今までSSDじゃなかったんだろう」と激しく後悔するほどの快適さ。すべてがふわっと軽快に起動して気持ちいい。あのうっとうしい、くるっくるっと廻る虹のマークと縁切りできてうれしい。

換装にあたって苦労したのは、トルクスドライバー(T6)を手に入れること。
100均を何軒かあたったけれど見つからず、結局ホームセンターでベッセル製を買うことにした。一瞬しか使わないドライバーに、700円はちょっともったいない気もした。

ベッセルって有名メーカーなんですかね??
なんかマッチョなウケキャラっぽい兄ちゃんのキャンペーンカードが置かれていたので、ついもらってきてしまった。これはドリルの先かな??

まあどちらにしても、MacBook ProのハードディスクをSSDと置き換えるのは激しくオススメ。


さくらVPSにWindows10はインストールできるのか?

結論から言うと、さくらVPSにWindows10をインストールすることは可能。
ただ、次の理由からしばし待たれよ。

★Windows10のアクティベーションができない。

Windows10を新規購入・インストールならば問題ない。
Windows7からの無償アップデートでは、次のトラブルに遭遇した。

・VPS上のWindows7からアップデートできなかった。
 システムチェックから先に進まなかった。

・Windows10のアクティベーション問題
 一度でもアクティベーションが通れば、その後クリーンインストールは可能。
 だが、現在のさくらVPS上でのWindwos7からWindows10にアップデートできないため、最初のアクティベーションができない。で、クリーンインストールするとアクティベーションが通らない無間地獄へと。


だがしかし。
2015年11月リリース予定のThreshold2では、Windows7などのプロダクトコードを直接通すことが可能になるアップデートが含まれる予定とのこと。このアップデートを待ってからインストールすると良いと思う。別にTH2に先行してインストールすることは止めないが。

一応、動いているEvidence。



日韓関係がおわるとき

日韓首脳会談の記事を読んでいて、ふと気になった話。

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「最後に首脳会談を終えて青瓦台を出て行く時に、
『これからどうされるんですか』 と、 
『折角ですから外に焼き肉を食べに行きます』と申し上げたら、
『あ、そうですか』と言って、普通のお店に食べに行くということでちょっと驚いておられた。
『安倍さん焼き肉がお好きなんですね』と言われたけどね。」
BSフジ プライムニュースで安倍首相
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お酒を飲みながら、時々彼氏と話題にする中島みゆきの例の歌

「道に倒れて誰かの名を
 呼び続けたことがありますか

 恋の終わりはいつもいつも
 立ち去るものだけが美しい
 残されてとまどうものたちは
 追いかけてこがれて泣きくるむ」

こういう激しい別れ歌ではないのだけど、安倍さんの「折角ですから外に焼き肉を食べに行きます」っていう言葉が、なんていうか人の関係が終わる時の、独特の情緒と似てる。

関係を続ける気のない人と別れる時「あ、ちょっと飯食って帰るからバイバイ」とか「ちょっと友達に会ってから帰るからここで」とか「買い物して帰るんで、じゃ」のように一線を引く。逆に一線を引かれたり。そういう経験をした人に分かる、あの感じ。自分のこれからの予定にあなたは含まれていないんだよという宣言。

別に「立ち去るものだけが美しい」と言いたいわけじゃない。
だけど、このエピソードを読んでいて、お互いなにか思うこともなく、後ろ髪を引かれるようなこともなく、ただただ縁が解けるのを放置しているだけのような関係と感じた。もうどうしようもなく、別れることは避けがたい運命、のような。

これから確実に疎遠になる日韓関係を象徴しているようだ。
でも、たぶん、お互いに正しい道を選択したのだと思うのだ。

その先はどんなに茨の道であろうとも。

PCを買い換えたい気分にならずに

最近、週末は外出ばかりしていてブログの更新もままならず。。。
平日夜はxcodeとにらめっこしていることが多くて、やっぱりブログ更新はままならず。

今日は某VPSで動かしているWindows7をWindows10へアップデートする予定。
ISOをダウンロードして、小細工をちょっとして、そしてインストール予定。

某VPSを消費税込みで1,500円ほどで契約してる。
今のところ何をどうしているわけでもないのだけど、一年間で18,000円ほどの出費になるのだけれど、4年間24時間使用して72,000円ほど。ちょうどMacMini1台が買える金額になる。微妙なところだけど、24時間がんがん使う用途のある人にとっては手頃な買い物だと思うのだけどなあ。

といいつつ。

今朝、電話がかかってきてPCが動かないのだけど……と相談を受けた。WindowsノートPCはすでに死亡。MacBook Airも初号機で、最新のOSは未対応。実はappleはiPadも初号機だけはサポート外になっている。appleの初物買いは危険なのかもね。

は、さておき、こんな相談をしてきたのも、ひさしぶりにPCを立ち上げて二進も三進も行かなくなったって事。普段はiPhoneとiPadで用事が済んでしまい、PCを全然利用しなくなったんだとか。一般家庭ではそういう時代なのかもね。

PCを買ってきて、なにかをインストールして、そのあとほったらかし。
それは免許を取って車を買ってきたけれど、そのあとどこへ行ったらいいのか分からなくなった人のようだ。車さえあればどこへでも自由に行ける、と言われながらも、例えば地図の読み方が分からなかったり、ガソリンの入れ方が分からなかったりとか。地図の読み方、ガソリンの買い方は教習所では教えてくれなかったし。

そんな感じで、PCを買って、趣味でプログラミングする人とか減っているんじゃないかなあと思う。ゲームするにしたってスマホかゲーム専用機で十分でもあるし……プログラミングしない限りPCなくっても良いしなあ。

そういう僕も、WindowsPCの耐用年数が近づいてきていて、でもなんとなく買い換えたい気持ちも沸いてこず、中途半端な気分を持てあましているんだ。

BL漫画レビュー:『1/365の恋人』 たつもとみお

「俺より好きな相手ができるまで、年に一回誕生日にデートしてやるよ」

高校の卒業式の日、思い余って告白した隆史に、颯はそう言ってくれた。

それから10年。

律儀にデートの約束を守る颯に隆史の思いは募るばかり。

……このままじゃ、ノンケ相手に片思いの人生だ。

区切りを付けるために、"好きな人ができた"という嘘をつくことにしたが……。

せつなくも挑発的でエロティック!
友情と欲情に揺れる片恋ストーリー。


いままで「片想い」って漢字を使っていた僕としては、「片思い」はちょっと珍しい気がしたんだが、別に普通なのか!?

まあなんだ、タイトルを見た時、お約束通り最初は「セフレ365人分の1」の恋人とか思っていた。カバー絵がなんか愛人とパトロンみたいな雰囲気だったから。実際読み始めると、あらすじ部分は冒頭見開きで描写されているので、いきなり出オチみたいな印象がある。



だが、「好きな人ができた」と隆史が告げた夜、飲み過ぎて意識を失った颯のポケットから東京北海道間の飛行機のチケットが出てくる。颯は隆史と会うために東京まで出てきた。「去年は都内に住んでいるって……」って。えっ!?、同じ都内に住んでいて1/365日しか会ってくれないって、ちょっと酷すぎない!?と吹いてしまった。や、ちょっとひどすぎるだろう。もっと会ってやれよ、七夕じゃないんだから(w

颯には女がいて、しかも高校時代も隆史が自分に好意を抱いていることを知っていて、わざとボディタッチして隆史の反応を確かめていたりもする。ちょっと性格悪いのか?
でも年に一度決まった日に時間を作って10年間会い続けた二人。
その最後の日、酔った颯にキスをしたら、受け入れてくれた。これから襲うぞ!と準備を整えて出てくると、颯は寝落ち。翌朝、颯が北海道に戻るため家を出る間際「今度はお前が会いに来いよ」と颯は言い残す。2/365日の約束ができた幸せを隆史はかみしめる。

ここまでが第3話。第4話以降は札幌でデートしたり色々と。

遠距離、どちらかが逢いに来るネタとしては、昔々に紺野けい子作「Love Me Thru The Night」という名作があって、こちらもノンケに片想い10年目という設定。ただし、ゲイの柏木律はセフレをローテーションしてるようなヤリチンだし、ノンケの時田ひろはちょくちょく律に会いに来る。ひろが来るのはうれしい反面、裸で部屋にいるセフレをどうやって帰らそうか律が悩んだり、個人的にはこちらの方がリアルで好きだったなあ。

というのは、「Love Me Thru The Night」が新幹線移動であるのに比べ、1/365の恋人は飛行機で移動なんだよね。お金さえあれば東京名古屋間を新幹線で移動なんて特別な感じはしないけれど、飛行機に飛び乗りってよほどのことがないとやれないし、手間暇かかるから特別感がある。その分生活感のない感じにはなるとは思う。どちらに振るか、作家はいろいろと悩ましいところだね。

.絵柄
悪くはない。ただ、もっと精進は必要かと。

2.ストーリー
ノンケに恋した10年間。しかも会ってくれるのは年に1日というひどいノンケ。会った1日くらいはヤらせてくれるのかと思いきやそれもなし。いろいろとひどい(w。
だけど颯の暮らす北海道編はなかなか良い。札幌にはロマンがある。

3.エロ度
二人ともガリなんで、ぜんぜんエロさなし。いろいろエロイ事やっていてもエロイ感じがせず。なんか風と木の詩のジルベールとセルジュのオマージュ??みたいな。
颯がウケだったらすごい展開だったと思うが、それもなく。

4.まとめ
カバー下のおまけ漫画がかわいいかな。
「ね、颯」
「ん?」
「好きだよ」
「え、何急に?Hする?(おっまえイケメンだなー)」
「ちっがーう!!もっとウブいの下さい!!」

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

走るためのグッズ

ときどき走ってます。
寝酒するより、30分走った方がよく眠れるので。

で、やっぱりただ走っているのも飽きるので、ランナー(?)にありがちなグッズを買ってみた。一つは音楽を聴くために、BackBeat FIT。


自分としては、コードがユラユラ揺れるのは嫌で、かつ、カナル型は耳からポロッと抜けることがあってこれも嫌だったんですわ。BackBeat FITはぴったりフィットして、かつ、外部の音も適度に入ってくるので事故らないし、まあ良いかと。
電話の通話もできるので、それなりに便利だと思う。

もう一つ、Runtastic Timer。
よく知らないが、タバタ式トレーニングというものに使うらしいモノ。インターバルタイマーとして汎用的っぽいので、色々使えると思われます。英語ですが、音声でワークアウト、レストと指示が出るので、それに合わせて動いていればOK。音楽流していると、インターバルの指示が入るので、それがイイ感じ。

ま、日々の充電の手間は増えちゃうんだけどね。
いろいろと便利。


BL漫画レビュー:『エスケープジャーニー』 / おげれつたなか

人気BL漫画家のひとりに輝くおげれつたなかの最新作。

何度離れてもまた君を好きになる。

「性欲処理」呼ばわりされて別れた元カレ太一と、大学でまさかの再会を果たした直人!
ガッツリ過去の怒りを引きずっていた直人だったけど、高校時代に比べ成長した太一に少しずつ心を許し始める…。
そんな中、友達のふみちゃんが太一に恋しているらしく…?
友達だと相性バツグンなのに“恋愛"になった途端うまくいかない、傷だらけの恋愛譚!

描き下ろしは“おもらし"ですv

おいっ! ヾ(ーー )ォィ

おげれつたなか4冊目のコミックスだそう。
泣き顔ドアップを多用しすぎ!とかいろいろと厳しいことを書いてきたけれど、作品自体は売れてるだけあってそれなりにツボが押さえられているなあと、今までは思ってた。で、4作目が来て、ちょっと息切れしているような気がしてきた。

エスケープジャーニーの特徴は、舞台が共学の大学、女性がかなり絡んでくるという点。これがちょっとやばい。登場人物にゲイが混じっていたとしても、共学である以上青春群像になる。BL以外に集英社だの講談社だのの少女漫画、女性漫画で目が肥えている読者からすると、申し訳ないが上手い同人誌レベルのストーリー作りと画面処理という印象を受ける。

ストーリー全体に「最終的な二人の関係」というテーマが通奏低音として流れている。高校時代に両親が離婚した太一。コミ症気味で、直人に執着している。家族に恵まれた直人。ただの性欲処理の関係だと捨て台詞を吐かれた直人。太一に恋する女の子ミカ。恋人関係になると壊れてしまう直人と太一。太一の腕に手を回すミカを見て、直人は思う「女の子は友達、恋人、それから結婚して、家族になる」「でも俺と太一は恋人がゴールで最後だった」と。



肉体関係になにか名前を付けるとしたら、それをなんて呼べば良いのだろう?
(やべぇ……中島みゆきだ……)

「俺……太一の友達と恋人にはなれても、家族にはなってやれないのに。
 こえーんだよ。
 なんか……なんでもいい。
 名前がつかないと、友達とか恋人とか…家族とかさ
 先に進めないのは怖い。
 ずっと立ち止まったままいるみたいで」

「友達とか、家族とか、関係に名前がなきゃ一緒にいちゃだめなのか。
 家族って名前がついたところでなんにもならないよ。
 なぁ……好きだよ
 なおと一緒に生きていきたい
 これってどんな名前だと思う?」

これはけっこう重たいテーマで、ゲイ業界でもあまり突き詰めて語られないテーマなんだ。リブ系の人たちが同性愛結婚を認めろとか運動しているけれど、同性愛結婚式で話題になったカップルがすぐに別れている。形式以上に男が二人で暮らしてゆくことの難しさってある。タックスノットの大塚隆史さんの著作くらいかなあ、この手のテーマを取り上げたのは。僕らもまさにそれに挑戦中であるのだけれど。

難しいテーマに挑戦した試みは賞賛したい。けれど、このテーマはセックスシーンの多様よりも、こんなリリカルで秘密めいたコマを繋いでゆく方が、もっと共感できると思う。


1.絵柄
今回はうーん、あまりいいなぁと感じるコマは少なかった。残念。
直人はオリラジの藤森にしか見えない(w

2.ストーリー
端的に言うと「二人の関係に名前を付けるとしたら、なんと呼べばいいのだろう?」というテーマを通奏低音にした青春群像。同学年の女の子がかなりコミットしてくるが、一方で直人と太一以外の同性愛者は出てこないという、わりと変わった設定。同性愛でも、BLでもなくて、ただの「愛の形の物語」と受け止めるのが正しい読み方なのかもしれない。テーマ設定には共感するが、うまく捌けていない印象。

3.エロ度
すごくエロイ。
だが、おげれつたなかさんの描くエロは萌えない。なぜだろう?

4.まとめ
うーん、、、、悪くはないけれど、あまり印象に残らない作品かも。

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★★★☆☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

北条鉄道 法華口駅の駅長さんだそうです。

ひたすら、絵画のように美しい映像。

バクマン。観てきましたよ。

で、タイトルの通り。
今週末は彼氏とホテルに泊まって、メシ食ったり、服買ったり、映画観たりと、わりとカップルっぽいことをやっとりました。

で、今日午前の回で「バクマン。」を観てきましたよ。
真城最高役の佐藤健と、高木秋人役の神木隆之介を堪能。
おもしろかった!
あと、小畑健、絵が上手すぎるわ!

もちろん20巻もある原作を詰め込むことはできないので、やや同人誌的に設定だけ借りてバクマン。のエッセンスを再構成しましたという印象。途中のバトルシーンとか、噂のエンドロールは秀逸。一方で、エッセンス再構成版みたいな作品なので、亜豆美保とのラブコメエピソードは収まりが悪かった。単なるスポ根漫画映画にした方がスッキリとした感はあったかな。

「バクマン。」自体、ものすごくよくできたジャンプ編集部のリクルーティングブック。それを一流作家を使って、一流エンタメにしてしまったところがすごいんだけど、商売として才能の発掘をシステム化している点は、日本経済活性化の特効薬的処方箋なんだろうなあ。政府はトヨタなんかの研究するより、ジャンプ編集部の研究をやったら良いと思う。

BL漫画レビュー:金子アコ『ハメられホスト』

「Kissing」のナンバー1の圭吾が自分の指名客にしようと狙っている永瀬医師は、いつも美人ナースたちを引き連れて来店しながらも圭吾を「かわいい」などとからかってくる食えない男。
だけど、生意気な後輩の智也にトップの座を奪われないためにも、絶対モノにしたい…!!
そこで圭吾は、「指名客になること」を賭けての飲み比べを自ら永瀬に持ちかけて-!?

欲望×快感×劣情まみれ、
イケメン三つ巴フィーバーラブ(❤)

Amazonレビューでほったらかしにされている金子アコ作品が今日のお題。
BL読者目線で結論を言うと、絵柄は上級者向け、ストーリーはわりとおざなりというかありきたり。ビジュアルを楽しむにはおもしろい作家だが、ストーリー重視の人は喜ばないだろうなあと思う。

「ハメられホスト」……魅惑的なカバー。前髪系(これは最近二丁目で覚えた)、シャツをはだけて6ブロック腹筋を見せつけるイケメン。ナンバーワンホストという設定。
だが、内容は……。


オンナを貢がせてナンボのホストが……。

太い開業医の指名を獲ろうとして……

ハメたつもりが、ハメられた。

以上!だ。
他に後輩とやっちゃったり、医者と後輩と3Pになったり、プラグ突っ込まれたり、まあいろいろとあるんだが、わりとどうでも良く、最後はハッピーエンド。

エロ好きの腐女子にはウケるのだろうけれど、ややマニア向けなのかなとも思う。というのも、一般的に腐女子って「重い」じゃん。少なくとも僕が出会った腐女子、オコゲは恋愛に対して重たい人が多かった。その重たいカルマを精算できれば、恋愛なんてチョロいもんなのだけど。

で、ホストクラブが舞台のBLっておおざっぱに言うと、すごく重たい過去を背負ってクラブに拾われるパターンと、徹底的にチャライ男がうっかり男にはめられちゃうパターンの二種類しかない。前者は新田祐克の「男が男を愛する時」とかあって、それなりにファンは付くと思う。が、後者はなんてか、腐女子の心に刺さりにくい設定なのだよな。腐女子って頭の悪い男が嫌い、もてていることを鼻に掛ける男は嫌い、頭の悪い男は中身がないから嫌いと、圭吾のようなキャラをいじくってもあまりウケない。

だがしかし。この作品の設定をひっくり返しホスト圭吾が、永瀬医師をひたすら一途に想い続け、バカなのに無謀なアタックを繰り返し、ボロボロになったところで最後に想いは通じる、みたいな展開だったらウケたんじゃないかな。こんな設定の作品はすでにあるはずだけどさ。


1.絵柄
基本的に上手い。だけど最近のWebコミック出身の漫画家の絵柄とは異なる。昔からあるボーイズラブ、青磁ビブロスのころからあるなにかを正常進化させたらこうなった、って感じ。以前のBL漫画はレディスコミックの作家が書いていた時もあったから、そっち方面のデジャヴュ感もある。

2.ストーリー
あらすじと、この記事で紹介した以上でも以下でもなく。エロを描くためにストーリーをくっつけたという程度。ホストならではの世界観、医者側の世界観もなく薄味。エロを楽しむためならそれでもいいと思う、ポルノになっちゃうけどな。

3.エロ度
とにかくエロイ。だけど変に捻っていないので、健康的なエロさとも言えるか。

4.まとめ
やっぱポルノっすかね……。
いい原作者を付けて、濃厚にエロイ作品を描いたら大化けする作家だと思う。例えば大正、戦前の昭和あたりを舞台にした作品とかで、置屋に売られたとか、軍人さんが出てくるとか、学生寮で、とかね。

絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★☆☆☆☆
エロ度 :★★★★★
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

Earth ミュージック&エコロジーの気持ち悪さ

中島みゆきの紡ぎ出す曲は、たぶん名曲が多いのだろうと思う。
たぶん、と書くのは、僕は彼女に関心がなく、有名な数曲しか知らないからだ。

で、ここしばらく、宮崎あおいを含む女子300人が「Nobody is Right」を歌うCMをEarth ミュージック&エコロジーがオンエアしていて、その気持ち悪さに鳥肌立った。誰か一人が呟くように歌っているならばまだ救いがある。だけど、集団で歌うこと自体に、新たな「正義」の押しつけになる自己矛盾がある。制作者はその自己矛盾に気付かなかったのだろうか?

で、安倍政権の安保法制への反対として「争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く その正しさは気分がいいか 正しさの勝利が気分いいんじゃないのか」を担ぎ出したんじゃないかという説がある。

その陰謀説の正否はともかく、実を言うと安保法制の件で、保守派と『本当の「リベラル」』との間の飛び越えられない絶望的に深い谷に僕は呆然としていた。日本には本物のリベラルはごく少数か、ほとんど存在していないと思う。ほとんどが自称リベラルという、なにか別のものだから。

誰だって戦争の現場に行きたいと思っていない。
それは保守であれ、リベラルであれ、自衛隊員であれ。

安保法制で保守と自称リベラルが絶望的にかみ合わないのは、自称リベラルを仮に誠実な人々だと仮定しても、「騒乱・戦乱」に対する認識のレイヤーがあまりにズレ過ぎたところで議論していたことにあるように思う。
この話を洪水に例えれば理解できるかもしれない。植林を行い、治水をすれば洪水は減る。そんなことは誰もが分かっている。ただ、目の前に濁流が迫っている状態で「急ぎ土嚢を積み上げる体制を整えよう」なのか、「洪水の元凶を立つために植林をすれば良い。土嚢は必要なし」で言い争っていたのが、今年の安保法制騒乱だったと僕は思う。正解は、「土嚢を積み上げる体制を整えてから、植林を行う」であろう。

たぶん、日本は支那とぶつかることになるだろうと思う。支那が立ち上がる前に経済を崩壊させて動けなくしない限り。彼らは自分たちが生き残るために日本人を殺し、奪うことに躊躇しないだろう。だって、そうしなければ生き残れないのだから。

自分が生き残るために何でもすると決めた相手は強いよ。

「もし中国や韓国が攻めてくるなら、僕が九州の玄関口で、とことん話して、酒を飲んで、遊んで、食い止めます。それが本当の抑止力でしょう?」なんてのは、よほどの世間知らずか、自分の傲慢さに気付いていない愚かな発言。小さな教室の、小さな格差の世界しか知らない人間の言うことだ。彼らは自分たちが生きるために殺しに来る。その時に人権やら国連やらは、まったく役に立たない。自分たちの身は自分で守るしかないし、他人の力を借りるためにはそれ相応の付き合いは必要、ってのが安保法制。

Nobody is Rightを聞いていて、少なくとも例えば、ISのような宗教集団が「正義を説くことを慎めば」少しは住みやすい世界になるとは思う。もちろんキリスト教、ユダヤ教、その他あらゆる宗教が、人の痛みを慰めても、自ら先頭に立って導くことを慎めば、きっといまよりいい世界になる。民族主義の先頭に立っている者すべてが、正義を説くことを慎めば、少し生きやすい世界が実現するかもしれない。

この曲になにか真理を感じるところがあるとすれば、静かに慎み深く生きてゆくことだけが世界平和への最短距離って事じゃないかと思う。

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『Nobody is Right』 作詞・作曲:中島みゆき
Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right Nobody is Right

もしもわたしが全て正しくて とても正しくて周りを見れば
世にある限り全てのものは わたし以外は間違いばかり
もしもあなたが全て正しくて とても正しくて周りを見れば
世にある限り全てのものは あなた以外は間違いばかり

辛いだろうねその一日は 嫌いな人しか出会えない
寒いだろうねその一生は 軽蔑しか抱けない

正しさと正しさとが 相容れないのは一体何故なんだ

Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right 正しさは
Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right 道具じゃない


悪い人などいないだなんて あいにくですが頷けません
正しい人こそいないんじゃないか 完璧正しいってどういう人だ
争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く
その正しさは気分がいいか 正しさの勝利が気分いいんじゃないのか

辛いだろうねその一日は 嫌いな人しか出会えない
寒いだろうねその一生は 軽蔑しか抱けない

正しさと正しさとが 相容れないのは一体何故なんだ

Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right 正しさは
Nobody is Right Nobody is Right
Nobody is Right 道具じゃない

BL漫画レビュー:一ノ瀬ゆま『gift 上』

サブタイトルは「白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、」という長いもの。

路地裏で出会った、獣のように獰猛で、美しい男――。
やがて宥がトレーナーを務めるジムに現れ、ボクサーとしての圧倒的な才能を垣間見せた勁は「プロになりたい」とうそぶく。しかしそれは、未成年の彼はジムの寮に転がり込むための口実に過ぎなかった。
「余計な口出しするなら、あんたの秘密をバラす」と脅し、宥の身体を要求する勁。しかしその瞳は欲望に曇ることなく、どこまでも澄んでいて……。

ふたつの魂の、邂逅と宿命の物語、上巻。

Amazonで確認できる限り、2013年以降にコミックスが刊行されている作家。画力は相当ある作家だと認めるが、gift以前に大ヒット作があった気配はない。それを前提に語ると、幻冬舎ルチル編集部は相当にチャレンジャーだなあと思う。
コミケに並ぶ薄い本の多くが二次創作だ。その理由として、例えば少年漫画誌で連載されるオリジナル作品のように、登場人物の設定、時代背景その他、Boys Love以外の部分を作り込むのが難しい、あるいはそれを発表する場(ページ数、媒体)がないという現実があるからなのかなあと思う。もちろん、他人の設定に背乗りするのは楽だという現実もあるだろう。

学園BLは比較的楽だ。読者のほとんどが「学園生活」というものを体験しているから。そんな読者との共有体験のない「ボクサーとトレーナー」という世界を描写することは、十分に挑戦的だ。リアリティを追求するとBL以外の部分が多くなり、連載誌はいい顔しないだろう。リアリティを放棄すると、ボクシングをテーマにする理由がなくなってしまう。ボクサーものでは春日直加の「駆け抜けるなら、消えないでくれ。」シリーズがある。こちらは登場人物達の腹筋はともかく、ストーリーはわりとグダグダで、しかも登場人物の関係がグダグダ。なんというか、熱さが、熱量が決定的に欠けている。

連載誌上で一ノ瀬ゆまにオリジナル世界の構築を挑戦させているルチル編集部はかなり挑戦的な実験をやっているのだと思う。この雑誌は儲かっているからか??

で、giftに戻ると、元プロボクサーで現トレーナーの御子柴宥(みこしばゆたか)は同性愛者。親子で小さなボクシングジムを営んでいる。プロボクサーとして父親の期待に応えられなかった宥は、同性愛者であることを父親にばれることが、とてつもなく怖がっていた。付き合っている男ともグダグダになっていた宥の前に「銀の髪、青灰の眼、白い肌、なんて綺麗で、およそ熱がないかのような-鬼のように美しい獣」白石勁(しらいしけい)が現れる。あとはあらすじの通り。

というか、これだけの設定を処理するだけでも相当の力量が求められるのに、勁自体が児童虐待と性暴行で多重人格持ち。幼い頃からセックスの経験を積み上げてきたけれど、「普通」の育ち方をしていないから、身体は大人でも心は子供のまま。初めは口封じに宥を抱いていた勁は、やがて宥を慕うようになり「プロになれってんならなるし。ベルト獲れってんなら獲る」というようになる。その勁に大手ボクシングジムへ移籍の話が持ち上がり、勁は心のバランスを崩す……ここまでが上巻。

あと、宥と勁のセックスシーン。
昨年だったか、ボーイズラブは「ちんこ」問題に揺れた一年だった。その結果ちんこが全面白抜きになったり、「焼き海苔」4枚状態になったりした。それに対して一ノ瀬ゆまはどう対応したか……。





お見事!エロイ!

てか、ボーイズラブじゃなくてゲイ雑誌に載せて欲しいクオリティ。
てか、ゲイ雑誌の作家にこういうクオリティが出せなかったから、僕はボーイズラブに手を出すようになった。はるかはるか昔、前世紀のことだけど。

1.絵柄
スタイリッシュで美しい。宥が短髪(やや)イカホモっぽいんでゲイ男子の方も受け入れやすいかと思う。ちなみに、本作で絵柄が相当変わったそうなので、以前の作品に手を伸ばそうかと考えている人は要注意。

2.ストーリー
挫折した元ボクサーの前に現れた天才ボクサー。二人が織り成すヒリヒリと熱い愛と闘いの日々という感じか?一部感覚器が閉じてしまってるほどの児童性虐待を受けてきた勁の過去を聞いた宥が「血が逆流する音が聞こえる……勁が本当に本当に他人事のように淡々と話せば話すほど目眩がする。怒りで頭がおかしくなりそうだ」と思う。ああ、ボーイズラブっていいなあと思う。傷つけられる原因が人間ならば、その痛み、苦しみを癒やすのは愛であり、また人間であるという少女漫画のDNAを感じるなあ。

3.エロ度
予想体脂肪率8%~12%の二人が絡み合う描写はとてもオイシイ。
穴と竿なしでもエロ描写の可能性は無限大。

4.まとめ
この二人はちゃんと救われて、幸せになれるのかどうか。続巻が気になって仕方ない。熱き男たちのボーイズラブを求める方々には自信を持ってオススメ。ぷにっとした体つきの男じゃないと怖いというボーイズラバーにはオススメできない。だって男の物語だから。

絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★☆
エロ度 :★★★★★
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

男子高校生とねぶた祭り見物

今年は旅行の多い夏だった。
7月にフランスを旅行したあと、8月の初旬は青森へ行っていたし。
今年は青森市内二泊と五所川原市一泊。

青森入りした8月2日は小雨のぱらつくあいにくの天気。
今回青森市内に二泊する予定はなかったから、8月2日は桟敷席がない。
雨を避けるために、初めて新町通りのアーケードをぶらつき、適当な場所を見つけてねぶた見物をしていたんだ。

過去のねぶた見物は、すべて国道4号線の市役所前だった。
あそこはねぶたがダイナミックに廻転して良い場所なんだが、跳人との距離が遠くて盛り上がりに欠けるなあといつも感じていた。じゃあ新町通りはどうなのか?

これがね、すごく良かったんだ。
確かにねぶたの動きは悪い。大型ねぶたはご挨拶程度に左右に少し傾く程度。
対面2車線の道路だから、これは仕方ない。

その分跳人との距離がものすごく近くて、楽しさはこちらの方が上かもしれない。

僕の前にたまたま男子高校生の一団がいて、ヤツら体育会系部活の生徒かなんなのか、やたらノリがいい。「らっせらー!」と張り上げる声、跳人といっしょにおどけてる姿、やっべー青春甘ずっぺー(野郎どもだから、単にすっぺーだけか??)とか思ったさ。ヤツらのおかげで、ものすごく楽しかった。ねぶたは男子高校生と見物すると良いかもな。







そういえば、今回初めてビニールを被せたねぶたを見た。
写真写りは残念なことになるし、見た目も……な。
やっぱりお祭りは晴れ日を期待したくなる。






BL漫画レビュー:キタハラリイ『ジェラテリアスーパーノヴァ』

さて、新人作家がいきなりドラマCDデビュー作品となったことで、amazonに巣くう腐女子らに叩かれている本作。ちょっと応援にまわってみようぞ。

出会い系で適当に知り合った間柄。
知っているのはお互いのいい加減なハンドルネーム。
いつも近所にあるジェラート屋「スーパーノヴァ」で待ち合わせをして部屋でヤルだけの関係。
……だったはずなのに、少しずつ変化している自分の気持ちに気付く里谷。
自分だけが深みにハマっていく不安…。
でも気付いた気持ちには抗えずー?

ジェラテリアを巡って繰り広げられる苦くて甘い、恋の駆け引き。

Amazonで批判しているレビューを取り出してみよう。

「あらすじ的にはネットで知り合ったリーマン×学生の名も知らないセフレな関係から進展する他の方も書かれてるようによくあるふつうの内容です。エロがとくに売りというわけでもなく、画力もまだまだ発展途上。ラフな作風がはやりの昨今とはいえ、人物の顔もデッサンも不安定すぎてうまいとは言えません。ならば心理描写がすごくうまいかといえば下手というわけではないのですが特筆してうまいというわけでもなく無難にまとまってるだけなので後に残りません。」

まあ、ね。
腐女子、ボーイズラブ、そして同性愛者という捻れた関係でもの申すわけだから、意見なんてかみ合わないに違いないのだが、ちょっと擁護したいと思う。この作品は「セックス経験は豊富だが、恋愛には疎い大学生が、恋を知り、そして(社会的な意味で)カミングアウトする話」ってところが肝なのだと思う。

腐女子の好きな「関係性」ってヤツを、僕はイマイチよく理解できない。彼女らが好きな「純情ロマンチカ」シリーズのように、狭い人間関係でグルグル悩んでみたり、三角関係になってドタバタしたり。あるいは主従関係のヤクザ作品で「関係性が~最高!」とか叫んでいる一方、もっと普通で、もっと大変な関係性に彼女らは疎いんじゃないかと思う。

ゲイの世界には「ハッテン場」という言葉がありまして、その昔は二丁目や堂山のようなゲイバーやいわゆる「ハッテン場」だったものが、雑誌ができ、Webができ、そしていまではアプリ全盛時代。そういう所の出会いは、どうしても身体の関係で始まってしまう。それを否定はしないが、身体だけのキモチイイ関係から、恋愛関係にスライドさせるのは相当困難。はっきり言って裸でヤッてるだけなら、ゲイなんて難しくも何ともない。ベッドを出て、服を着て部屋を出て、社会に出た時に、同性愛者として生きていくさまざまな困難にぶつかるわけだ。僕はそれを社会的カミングアウトと呼んでいるが、性愛から恋愛に移行させるには避けて通れないポイント。

大学生の里谷智秋は、性体験はそれなりにあるようで、身体も開発済みのよう。でも決定的に恋愛経験が少なく(あるいはない?)て、引き留めたい、あるいはそれ以上の関係に進みたいけれど「なー、今日泊まっていくの?」としか言えない。

一方、大学ではイケメン里谷は合コンのお誘いもあり、彼を気にしている女の子もいる。ノンケ、あるいは「普通」の大学生に戻るチャンスはいくらでもあるけれど、週末はセフレのkioとの衝動的なセックスに溺れている。

11月29日土曜日。セックスのあとのけだるさに浸っていると「なあ、腹減らない?どっか近場に夕飯、食いにいこーよ」とkioに誘われ、里谷は「恋愛関係」にステージを移してゆく。





この展開、上手いと思う。
というか、こういう機微は、経験したことのない人には分からないと思う。

出会い系とかクラブとかで知り合って、色々あって恋愛関係に移行できるパターンはこれ。夜明けのラブホで「こんなところ二人で出るのもなんだからさぁ、オレ先に行くね」とベッドに取り残されたらダメな関係。「腹減ったから、ここ出てモーニングでも食う?」となったら続く関係。知っていた?

そのあと、コート姿のリーマンkioと出会ってしまった里谷が自分のガキ臭さに凹んだり、煮詰まったkioが連絡取れなくなったりでグルグルとするのだけれど、それらは皆身体から始まってしまった恋愛関係の試練なのだ。

1.絵柄
良いと思う。僕好みの直線で構成されるシンプルな美しさがある。

2.ストーリー
匿名で知り合った大学生とリーマンのお話。
たぶん読者の多くが「ジェラート屋関係ねーじゃん?」と思っているだろうから、自説を書いておくと、里谷はバニラ一本槍。政田直規(=リーマン)は都度フレーバーを変える。里谷は一途で、政田は浮気性(柔軟性がある)ともとれる。もう一歩踏み込むと、里谷は経験不足で、政田は経験豊富とも取れる。さらにもう一歩踏み込むと、バニラ択一の里谷に対し政田は「たまには他も試したら?」と薦めているから、里谷の経験の幅を広げようとさりげなくリードしているとも言えるし、一緒に新しい経験をしようよと呼びかけているとも言える。その感じはデート編で表現されているような気がする。

そういう文脈でタイトルにジェラテリアを冠する必然性はある。「牛丼 渋谷文化村通り店」じゃストーリーに広がりは作り出せないから。「いつも紅ショウガ?今日は七味にしなよ」じゃしまらない。

本編は里谷目線だが、デート編は政田視線なので、いろいろと謎解きも楽しめる。めでたくカップルとして歩き始めた二人のその後が見れて、たっぷり余韻を楽しめる。

3.エロ度
そこそこエロイ。19歳で初体験後、里谷くんはどんだけくわえ込んできたの?って思ってしまうほどの乱れ方がステキ。

4.まとめ
良作、佳作だとおもう。定期的に読み返したくなる味がある。僕はオススメする。

絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

BL漫画レビュー:生田いくじ『オス♂ブラ』

いや、何の因果か。
ひさしぶりのBL漫画レビューがキワモノスタートだったことを深くお詫びしたい。
書店に積み上げられたあまたのマンガ本から、異様なオーラを吹き出している作品が時々ある。
興味本位で手にして、ほとんど後悔することになるのだが。

大手下着メーカーに入社した新米サラリーマン、大野誠。
メンズブラの企画をまかされ、社内一デキる男なイケメン部長の早乙女と共同作業をすることに…なったのだけど、ちょ、待ってぶちょぉぉお!!?
胸囲を測られて感じちゃったり、ブラとヒモぱっちんでイッちゃったりと大忙し(❤)。
部長と理想のメンズブラを作るために、一肌も二肌も脱いじゃいますっ!!
変態上司×乙メン男子のハッピーラブストーリー★


お、おう。。。
そういう話かい。

「ぶちょぉぉお!」ってセリフで、綾瀬はるかの「ホタルノヒカリ」を思い出した。
あの干物オンナが幸せになる話は嫌いじゃなかったよ。

と、表紙をめくって、一度そっ閉じしたわ。

いや、これをどうしろと。
貧乳眼鏡少女じゃなくて、こいつは立派なリーマンですから。

 気を取り直して読み進めて、イケメン部長が「アレは私のものだよ」とファサ……と現れた時点で一度吹いた。


そして、この右下のコマ!
紅蓮ナオミに匹敵する、レジェンドが誕生か!?と笑いつつ、ふたたびそっ閉じした。
そういえば、最近紅蓮ナオミを見かけなくなったなあ……生きてるのか?


1.絵柄
悪くはないんだけどね。やや古いスタイルかな。

2.ストーリー
メンズブラ、メンズブラっすよ。乳首愛ですらなくて、下着フェチの話。
だから別にBL枠じゃなくて良かったんじゃないのかなあと思う。4コマでHENTAIマンガで出しておけばそこそこ長持ちしたかもしれない。あ、でも男がブラを付けることに執着しているけれど、素材やレース愛とかはないな。となると下着フェチ話じゃないのか。

3.エロ度
ある。あるけど、すごくおざなり。

4.まとめ
ひさしぶりの大失敗。
あんたと共に引き締めるものなんてないぞ。。。。

次はまともな作品をレビューしたい。

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
エロ度 :★☆☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)


フランスから帰国したあと

7月初旬のフランス旅行から戻ってきて、もう2ヶ月過ぎてしまった。
その後なにをやっていたかというと……

何回か彼氏が仕事で来日していて、デートしたりしていて。
桃が食べ頃の7月に甲府を訪れ、桃狩りとワイン風呂を楽しんだ。
「もう予約締め切ったんですけど」と困惑するびゅープラザのお姉さんを泣き落とし、あちこちに電話を掛けさせてチケットを確保したのはよい思い出(いや、本当にすまんかった)。往復の特急料金、桃狩り、昼食、温泉、施設間の送迎がパックになっていて、約1万円はお買い得。駅から桃農園までタクシーで往復しただけで6000円くらいは行っちゃう距離だし。


桃狩りのコツを教えてもらった。
桃の木の上の方、枝の先、赤よりは桃色の実を選ぶと「1個1000円相当」の桃が手に入るんだとか。彼氏の取った桃の中の一つが値1000円ものだったらしい。
甲府盆地は相変わらず暑かったよ。

一番楽しかったのはホテル八田のロビーで、鯉に餌やりしたこと。
いや、本当に楽しかった!
完全に童心に帰った二人は、二袋分の鯉の餌をブチまいてキャーキャー喜んでた。

8月に入って青森を一人旅。
青森市内に二泊してねぶた祭りを楽しんで、さらに五所川原へ移動して立ちねぶたを眺めてきた。この時のことは、また別の機会に。

お盆を挟んで新潟まで二往復のドライブをこなし。

8月下旬に彼氏が来日した時は「和牛万博」に潜入。
新橋「ろっきー」の焼きしゃぶが、とても美味だった。




暑さ対策で、生まれて初めて朝鮮かき氷「パッピンス」というものを食べた。
値段はぼったくりだと思うが、食感のおもしろい食べ物だと感じたな。

周りのお客は新大久保特有の方々で、韓流スターの話などで盛り上がってる。
成田空港で、彼氏の業界繋がりでイ・ミンホという人の立て看板を見た時のことを思い出した。チェジュ航空のポスターは、彼らの言う「弟系」のかわいらしさ。もっとも、制服姿はうちの彼氏の方がかわいいと思う。


は、さておき、どこの国でもスターと呼ばれる人たちは美男・美女なのは当たり前なのだよね。そうじゃない一般人の、加工前ルックスがどれだけ良いのかが大事なわけで。新大久保をふらつけば、メディアの垂れ流していた「日本人に比べて韓国人の方がイケメン!」という戯れ言の真実はすぐに分かる。イケメンなんて、いないぞ(w

「(日本で)韓国人タレントが人気を集めていますが、あれは本来の韓国人ではありません。ほとんど整形してますから」
「韓国通になると、どちらかというとジャガイモ系というか、セクシーブサイクな方に行くの。ソン・ガンホとかね。この言葉って、悪口を言っているように思われるけど、メチャメチャ褒めているんですよね」とのたまう岩井志麻子姐さんは信用できる人。

8月の暑さにクラクラしながら、そんなことを考えていた夏。
BLマンガレビューも近々書く予定。

フランス旅行記(2015年) エピローグ

パリ滞在最終日の朝は、まだ夜が明けきらないうちから動き出す。
旅行鞄に最後の荷物を詰め、二人で指さし確認しながら部屋を出る。
ドアを開く前にフランス、楽しかったよね。と軽くキスをする。

凱旋門近くからシャルルドゴール空港へむかうバスが出ている。
セシリアホテルをチェックアウトしようとしたら、バスのチケットを売っているよと言われ、フロントで2枚のチケットを買い、僕らはマック=マオン通りを歩き始めた。
まだ周囲は夜明け直後で薄暗く、歩いている人はほとんどいない。
バス停はすぐに見つかった。

凱旋門からの乗客は数人。途中のヒルトンでふたたびお客を拾い、バスの中が半分埋まったところで一気に空港を目指した。

彼氏にサポートされながらルフトハンザでチェックインを済ませ、地下のフードコートでサンドイッチを食べたのがパリ最後の朝食。あとはフランクフルトへ向かう小型機が到着するまで、僕らはボーディングゲート手前のソファでグタグタとしゃべっていた。



フランクフルトでは乗り継ぎに時間があった。
ここで彼氏とは搭乗便が別となるのでお別れ。
ボーディングゲートの先には777が駐機していて、あとはこれに乗るだけだ。


出発まで余裕があるので、目に入った寿司屋のカウンターに座って、ビールと寿司を頼んだ。ドイツはちゃんと線の所までお酒を注いでくれるから安心だ(写真は一口飲んじゃったあとのもの)。寿司の方は……注文の仕方がめちゃくちゃで、しかも酢飯じゃない寿司が出てきて苦笑したが、海外じゃこんなもんだろう。ちなみに帰国してから5000円近い請求が付いていて苦笑した。




フランクフルトで寿司食うくらいだったら、日本までがまんして食べた方が良いと思うぞ。海外ならではの微妙さを試したいならともかくも。

握りを食べ、ビールをウマウマと飲んでいると、隣席のアメリカ人がしゃべりかけてくる。そのアメリカ人としゃべっているうちに「写真を撮ってやる」と言われ、寿司バーで撮影しているところに彼氏が現れる。彼氏とはちょっとだけ話しただけで、今回は彼の方が先に出発なので、見送って、僕もボーディングゲートへ戻ると777がいなかった……。

機材交換のため代替機が来るまでさらに90分待つ。免税店を冷やかすことも、ソファに座って待つことにもいい加減倦んだ頃、アナウンスがある。バスに乗り込み滑走路端っこまで運ばれたあと、やっと機上の人になった。今回は最後まで色々とあったな。

欧州旅行は……もうちょっと円高になったら再訪したい。
今度はポルトガルとか、北欧とかで移動減らして彼氏とのんびりと過ごしたいな、と。



フランス旅行記(2015年) カタコンベ

空に近い場所から、一転して彼氏リクエストでカタコンベへ向かう。
地下に人骨を積み上げた墓所という薄気味悪い場所なのに、カタコンベ入り口までは長い行列ができていた。日陰のないかんかん照りの下、2時間あまり並んで入場すると、そこはカビと埃っぽい長い長い通路が延びていた。しばらくは石の壁が続くだけだが、やがてしゃれこうべが積み上げられたエリアに到達する。ひんやりとかび臭い空間をウロウロして、地上に出てきた時には「ここはどこ?」としばらく迷子になっていた。

晩ご飯は凱旋門近くのビストロで摂った。




ニース風サラダとビーフシチュー。
この熱い季節に、なんでビーフシチュー食べてるんだろオレ!?と悩みながら。

パリ最後の夜。
周囲のテーブルから漏れ伝わってくる異国の言葉を音楽のように聞きながら、ゆっくりと暗くなってゆく窓の外の風景を眺めていた。彼氏は少し疲れていたようだった。僕らの頭の中は明日出立のプロセスがグルグルしていて、なんか落ち着かない気分でホテルに戻った。