非情城市と神隠し (台湾探方記)

両親に海外旅行をプレゼントという企画で、今回はツアコンに徹した3泊4日でした。
人を案内して旅をするのは、案外疲れるものですね。

用意したプランのスペックは、こんな感じでした。

日程:2006/7/19~7/22
場所:台北とその周辺
エアライン:ANA(正確にはANK)
ホテル:台北喜來登大飯店

台北喜來登大飯店ならば、MRT板南線の「善導寺」駅に近いので交通の便がよいし、DFSのある台北晶華酒店までタクシーで移動してもお安くすむのでお薦め。

1日目:
台北入り
夕刻  龍山寺を楽しみ。昆明街を経由して西門を散策。
夕飯  ホテル近くの"北海漁村"で軽く食べる。

2日目:
午前  総督府、2.28記念公園、中正記念堂をぶらぶら散策
午後  MRT士林駅経由で"故宮博物院"で焼き物を堪能
その後MRT圓山駅から下車し、"孔子廟"で一休み
夕飯  中山にある"欣葉"で台湾料理を堪能

3日目:
午前  "九ィ分"探方。
午後  "台北101"に登る。ビル全体が揺れていて、展望台に降り立った
とたんにへたり込む私たち。気持ち悪すぎ(笑)
夕飯  中山にある"樺慶川菜餐廰"で四川料理を堪能

4日目:
午前  龍山寺に参拝
午後  台湾出国

という感じでした。

今回の旅のご報告は、3日目の"九分"(分には「にんべん」がつきます)にフォーカスします。僕的にも台北市の外に出るのは初めての経験でした。

個人旅行なので、自力で目的地に着かねばなりませぬ。ルートは鉄道+バスを使う。
1)台北火車站-瑞芳站
2)瑞芳站前バス停から
基隆客運バスに乗り換える  NT$19
(基隆-瑞芳-金瓜石線、または中崙-瑞芳-金瓜石線)

まずは台北火車站へ行って、切符を買うわけなんですが、時刻表を見てもいまいちよくわからない。しかたなくメモ帳に「瑞芳、3人、最速」と書いて見せたら、15分後に出発する電車の切符を買えました。切符には「無座」と表記があり立ち席でした(苦笑)。
デフォルトは座席指定の鉄道のようです。地下のホームで入線を待ちます。
夏休みがはじまり、海に向かう若者たちでごった返している長距離列車は、もちろん乗り降りのドアも手であけるという旧式仕様。戦後の買い出し列車のようなすさまじさにクラクラするする。(笑)

 そして瑞芳站からバスに乗って細い山道を登って行くと、お目当ての"九分"が現れます。

廃坑になった金鉱山の町。
時代に取り残された、レトロな台湾の姿をとどめるこの町は、映画"非情城市"の舞台になったことで脚光を浴びました。
"千と千尋の神隠し"の温泉街のモデルにもなった、不思議な懐かしさの残る町です。
平日でしたが、観光客でにぎわっていました。

暑さをしのぐために茶房で"珈琲"を頼み(もちろん冷たいアイスコーヒーですよ)、風に吹かれながら眼下に広がる海を眺めて過ごす時間は、のんびりしていて、なかなかいい感じでした。

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