台北1泊目

8月31日

雨。台湾島を台風13号が直撃中。なんか明日は大変なことになるらしい。
9:40成田発の中華航空に乗って台北に来ました。アジア系のエアラインに乗るのはかれこれ4年ぶりですが、CAさんたちが若くて美人!(笑)UAみたいにOld Lady(この表現もすごいよな)たちが当たり前になってしまっていた乗客の目には、めちゃくちゃ新鮮でした。足を伸ばしたかったので、通称「お見合い シート」と呼ばれるジャンプシートの向かいに座ってましたが、CAさん美人でした(笑)。

で、台北喜來登大飯店(Sheraton Taipei)の1215室に泊まってる。贅沢な空間に身を置いて穏やかな気持ち。テレビの音も切ったので静かだ。聞こえてくるのはホテルの窓を叩く激しい風雨だけだ。

さて、なぜ台湾にいるかといえば……。
正直に言うと、本質的に僕は人間嫌い、人間不信なんじゃないかと思う。これでも社会人やってますから、なんとか世の中と折り合いつけて生きているわけですけれど。ちょっと話が飛ぶが、アトピーの人ってストレスがかかるとひどくなる。もちろん無意識に体を掻いてしまうせいもあるんだが、ストレス対応に副腎皮質 ホルモンを多く消費させてしまい、炎症を抑えるところにホルモンが回らなくなってしまうからだ、ともいうらしい。
僕は自分に加えられるストレスがある閾値を超えるとちょっとつらくなる。普段生活している上ではなんでもないけれど、過負荷が続くとなんだろね、凹んじゃうんだ。身体がボコッと凹むみたいに気持ちが凹む。内側から一生懸命押し戻そうとするんだけれど、その圧力を跳ね返すのは(自分的には)容易じゃない。
いまは自宅住まいだから、 基本的な生活インフラは整っているし、両親もそばにいるから「孤独」って感じはない。だけどね、凹んじゃったときの自分は、親身になってくれる両親の言葉すら疎ましくなる。それが重たく聞こえるわけだ。また家族で暮らしていれば家族の行事や時間の使い方などがある。本当に凹んじゃったときは、それにあわせるのが辛くなる。ひたすら休養をとり、自分の気持ちに素直に振る振る舞い、回復過程に乗せるための場所が必要なのだ。いわば定期的に"繭"を作って、そこで休養をしないといかんというめんどくさい人なんです。

今回も上期は会社としてめちゃくちゃな状況になっていて、ずーっと過負荷がかかってました。夏休み自体は7月に取得申請をしていましたが、正直「自分、そこまでもつんでしょうか?」って自問しちゃうほど。最初はハワイあたりを目指していましたが、まったくプランが進まず8月31日は近づいてきて……という感じで、先週末は箱根にお籠もりか、自宅でだらだら過ごすか、と言っていたくらいでした。まぁ宮ノ下富士屋ホテルは十分魅力的ですが……5日間を特に何もせずに終わらせることになるはずでした。

ところが。月曜日。
休みの使い方で父親と口論(とある事情があって台湾への渡航を快く思っていなかった)となり、会社に出れば例の"オカマ上司"に好き放題に嬲られて(ものはたとえだよ(笑))、自分の中でプツッと来ました。切れたというのか……ある政治学者が"絶望が仕事を始める時"という表現を使っていましたが、僕の中で凹んで弱っていたそれがある瞬間に"怒り"に転じたのです。なんで自分がこんな目に遭わなきゃならないんだ、って。8月29日(月曜日)のことです。

とにかく旅に出る。
パスポートを使って旅に出るということだけを決めた。
あとは最長5日間で、休養を兼ねた場所を選択するだけ。
ハワイ(ビーチリゾート)が落ちれば、行き先は必然的にアジア都市滞在。メシ的にいけそうなのは香港、台湾、南越くらい。その上で、凹みの休養を兼ねてとな ると必然的に台湾がクローズアップされてくる。とまぁ、こんな理由で決まったわけですので、まさかの台風直撃までは計算に入ってないわけで(笑)。
すでに休暇3日前となり、まず大急ぎで飛行機のチケットを押さえ(これはかなりよい条件で手に入ったので驚いた)、バタバタとホテルを確保に。今回はシェラトン(8/31→9/2)とグランドホルモサリージェント(9/3→9/4)の二カ所に。途中一泊は台中に行こうかと思ってとっていなかったが、なんかシェラトンに延泊になりそうな気がする(苦笑)。

外国のホテル住まいを選ぶのは、メシを食いたければ自分でなんとかしなきゃならないし、見たいものがある、いきたいところがあればとにかく自分でなんとかしなきゃならない、そんなことをやっているうちに"生きる力"みたいのが戻ってくるわけ。自己リハビリなのですね。

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