東京タワー、そして放蕩息子の帰還

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仕事を終えて自宅で"東京タワー"を見てました。
あいかわらず泣ける話だなぁ。

主人公雅也の家はオカンの人柄を慕う友達たちが入り浸ってとても楽しそうだ。1996年というとあっちでもこっちでも家庭崩壊が進んでいたころだから、本当におとぎ話のような情景。今回はサブキャラ徳本の親子和解がテーマの一つになっていた。10代の頃、やんちゃだった彼は母親を傷つけて、自宅を飛び出した。そして長い間帰ってこれなかった。

そういえば、僕には反抗期らしい反抗期がなかったような気がする。
そりゃ教員歴30年のベテラン教師(当時の担任)に反抗して、匙を投げた担任が校長に泣きつき、それから親が呼び出されて泣かれるわ、それで学年集会が開かれるわで、ちょっと問題児ではあったけど。でも親に暴力を振るったりすることはなかったな。
ゲイの長男らしく(?)、母親とならんで台所に立ったり、生き物の世話をしたりして、穏やかに暮らしてました。その後、両親の仲がギスギスしたり、母親と父の実家が激しく対立したり、妹が家に寄りつかないような時期が続きましたが、僕と両親の関係は比較的安定してました。両親を傷つけて家を飛び出し、そして長い時間がたって和解するというドラマのような経験はなかった。その分、とても幸せだったんだろう。

ドラマを見ていて、レンブラントの"放蕩息子の帰還"を思い出しました。絵は父と息子なんだけど、子供との再会を喜ぶ親の表情が好きだ。赦しを与えるその姿は慈愛に満ちていて、レンブラントの苦手な僕でも惹かれる。

ドラマの中で もこみちはオカンのありがたさをどこまで解っているのか微妙なところだけど、友達たちは家族の不在にあらためてさびしさを感じてる。月並みだけど、人は両親とか、家族の暖かさに最後は戻ってゆくのだね。親と子は対立と和解を繰り返す。あれだけ両親に反抗していた妹が、20代後半になって両親と和解したあとは嘘のように家族にべったりするようになった。彼女なりにさびしかったんだろう。

僕といえば、最近おやつを食べ過ぎたのか、寒雀のように コロコロと小太りが目立ち始めた母親にお茶を淹れている。祖母の入院以来、少し暴走がおさまった父親にはコーヒーを注ぐ。こんな穏やかな時間は何年ぶりだ ろう。そんなことを考えながら"東京タワー"を見ている。親孝行は早いうちからしておけ。孝行したいときに親はなしだから。やべ……コブクロ"蕾"にもやられてしまった。。。

今日のランチ!はランチじゃなくて、最近気に入っている飲み屋の定番メニューをご紹介。"ベーコンの炭火焼き"。大きく切り出されたベーコンをじっくりと炭火で焼き上げたもの。ベーコンに深くしみこんだスモークのアロマを楽しみながら、冷酒を口に運ぶ。これがとてもうまいんだ。

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