あいくるしい

日曜日も終わりますね。

夕方から会社の持ち帰り仕事を少しこなして、その後は父の日の祝いということで、ささやかな酒宴のための買い出しに父と出かける。共に歩みながらたいした言葉を交わしたわけでもなく、特に記憶に残るようなエピソードがあったわけでもないが、こういう淡々過ぎた日曜 日って、きっと何年も経ったある日「そんなこともあったなぁ」と思い出すんだろうと思う。各社のビールをチャンポンで買って、けっこうな量を飲み干してし まった。楽しい夕食でした。

日曜9時から"あいくるしい"を観てる。相変わらず野島伸司が1ドラマで障害者を2名出すといったあざとい脚本を書いているんだが、なかなかジーンとくるものがある。別に彼女らが障害者じゃなくても十分いい話を書くことができるとは思うんだが。平凡な境遇の家庭で生まれる喜怒哀楽を綿密に描写してゆくだけでも、心に残る作品はできると思うんだが。僕が最後に観た"リップステック"以来、野島ドラマはどうも突飛な設定の作品が多いような気がする。

前回の放送から、父親役の竹中直人が死んだ妻そっくりの女性の元に通い詰めているエピソードが続いている。人間って哀しくて、切ない生き物だなぁって思う。そんな外見だけ似ているからって、なにが始まるわけないのに……でも目は追いかけちゃうんだね。

妻と外見だけ似ていても、実際中身は完全に違うわけで、そういう恋愛を経験したことある自分としては、うまくいかないんじゃないの?って思っている。たまたま外見が似ていたという切っ掛けでつきあって、そのあと全く別の恋愛ステージに進んでゆくことができれば無問題だろうけれど、外見の同じ人間とつきあうっ てそうじゃないよね。未練とか、死別したら喪失感というか……そんなベースがあるからうまくいかないで、苦しさが増すだけという結果に終わってしまうんだろうと思う。

ドラマの中で"一番あいくるしい"のは"市原隼人クン"のつぶらな瞳でしょう?(笑)
彼の瞳が一番あいくるしいですわ。

あと、テーマソングにかかるマイケル・ジャクソンの"BEN"ですね。1972年当時14歳の澄んだボーイソプラノで歌い上げられるこの曲には微塵の翳りもなくて、30年後の彼の境遇を重ね合わせると、なんとも言えない哀しい気持ちがわき上がってきます。

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