老化万歳!

って心から思っている人は、世の中にほとんどいないハズ。
僕だって老いたくはない。歳を重ねれば身体にガタは出てくるし。

でも 翻って「もし老いがない世界で、死を迎えなければならなかったら、どうなるだろう?」と想像してみる。それはさぞ無念。「なぜ?私が?」という絶望的な問いかけだけが残るような気がする。学生のころに読んだSFに、未来都市で、絶世の美女に恋をする男の話があった。知り合った翌日、突然彼女は姿を消してし まう。彼女の消息を探し回った末に男が知ったのは、彼女は300歳を超える年齢で、出会った翌日に死亡していたという事だった。落語の"鶴は千年亀は万年"みたいだね。

 永遠の若さを望む裏側には、暗黙の了解で不死がセットになっている。
ネットで見つけた最近のシュワルツェネッガー氏の近影。
20代のころの肉体美は見る影もない。
重力に逆らえなくなった筋肉は無惨に垂れ下がり、美しいエッジを描いていたボディラインは蒸かした中華まんのようなありさまだ。

けれど、こんな風に姿形が衰えていく現実と折り合いをつけることによって、人は老いと、その先にある死を受容する準備を進めてゆくのじゃないかなと思ったりする。あー、なんかとりとめのない呟きになってしまったな(恥)。

 そうそう。
"羊の宇宙"の新装版が発売されたらしい。おめでたい!
新装版は絵本だが、僕が学生時代に読んだ時は、短編集の中の一編だった。
ドキドキしながら読んだ。
読み終わって胸が熱くなった。
僕が自信を持って他人に薦められる本の一つだ。

2冊手に入れよう。1冊は僕の手元に。
もう1冊は遠くで暮らしている甥のプレゼントに。

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