僕らは偉大なトモダチを失った。
その悲しみと、虚脱感は暫くの間、癒えることはないだろう。
先月、"Revolution in The Valley" ―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏 を読んだばかりだった。あのころ、PCを触っているマニアたちは皆、素朴な夢を見続けていた時代だった。ASCIIを通じてもたらされる米国の事情……スティーブ・ジョブス、スティーブ・ウォズニアック、ビル・ゲイツら、今ではみな伝説になってしまったけれど、あの当時、僕らの感覚では彼らは皆、近所で暮らすトモダチだった。
僕はずーっとマイクロソフトの世界で暮らしてきていて、初代"MacBook Air"を見たとき、そのエレガントなたたずまいに衝動買いしてしまったのが、appleとの付き合いのはじまりだ。あれからiPodが2台、iPadが2台、2代目MacBook Air と付き合ってきた。仕事以外で一番僕の手元にあるのは、いまではiPadになってしまっている。
「パソコンの時代は終わる」という予言を残したスティーブ・ジョブズの訃報を聞き、また一時代が終わるのだなあと思わずにはいられない。
僕たちは大切なトモダチを失った。
今夜は、日本の片隅から彼に献杯しようと思う。
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