2011年台湾旅行記-8

ニューヨークで初めての海外旅行を共にして以来、旅行中に一回はロマンティックディナーをやる癖がついてしまったような気がする。今回は僕の誕生日祝いということで、シェラトン台北の"辰園"で、宮廷料理ディナーを彼氏がプレゼントしてくれた。それだけでも十分嬉しいのだけれど、二人でシャワーを浴び、ドレスアップしてレストランへ向かう高揚感は、例えようがない。

宮廷料理とはいえ、たった二人ということもあり、僕らはたくさんのお客で賑わうフロアのテーブルに通されることを予想していた。台北に数あるレストランの中でも、辰園はそれなりに有名だ。特に宮廷料理(ミニ満漢全席)を供するのはここだけである。受付で予約をしている旨を告げると、僕らは個室へ案内された。僕たち二人のためだけに用意された部屋。清王朝の宮廷衣装を纏った給仕。なんかもう、部屋に一歩踏み込んだだけで、胸がいっぱいになってしまった。


扇子には、今夜のメニュー10品のお品書きが並んでいた。
中華料理にあう白ワインをボトルで注文して、幸福な晩餐は始まった。

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