読了:眠れぬ真珠

曇り。27.7℃/18.5℃/50%

夕方になってから、小雨がぱらついた。

フィットネスクラブで走ってきました。
めざせ魔裟斗☆彡 StarTruckに傾斜角をつけて走ったらヘロヘロに。

「傾斜角をつけるとふくらはぎが鍛えられますよー」というイントラに乗せられて、まずは800m分傾斜角度をつけたら、これがかなりの負荷に。(^^;
今日の走りは3.2km止まりでした。水分補給もポカリスエット"イオンウォーター"ってのが大失敗で、甘い液体が口の中でネバネバして最悪……。(苦笑)

"眠れぬ真珠"を読了しました。
本気を出すと、僕はかなり速読です。

で、感想ですが……。

ハッピーエンドで良かったね! (^^)
正直言うと、映画"ステラ"のように、主人公がだまって姿を消してしまうんじゃないかと予想していた。いい意味で予想が裏切られてうれしかったよ。

田辺作品は、年上の女主人公は、年下の美貌の公達と別れて、退位する先の帝(もちろん年上)について行くという話だった。
石田作品は、年下男(素樹)が女主人公(咲世子)を迎えにタヒチまで飛んで来るという、美しいエンディングでした。舞台も"Le Meridien Tahiti"ですよ!こんなホテルで口説かれたら、それはもう夢心地でしょうね。

途中でストーカー女が暴れたり、年下男の幼なじみの女優とその兄が「彼を返してください」と直訴に来たりする部分は、ありきたりのエピソードで退屈だった。

なんかのきっかけで、才能ある年下の人間が自分のもとに飛び込んできて、その相手と恋に落ちても、いつも頭の片隅で「この子をいつか返してあげなきゃいけない」という意識がささやき続けているっていうエピソードは、ものすごくリアリティがあった。僕にも過去なんどもそういう経験があるから。

どうしてだか、そういう方々が僕の目の前に現れる。すると「ん……3ヶ月もあれば、元気にして返してあげられるな」とか、目算が立ってしまう。そんな自分もけっこう悲しいんだけどさ。
傷ついた翼を抱えて震えている鳥を見殺しにできない性格で、いずれ自分の手元から飛んでいってしまうのがわかっていても手をさしのべてしまう。こんな事を繰り返しているうちに、僕もだいぶ強くなったなぁという気もしますけれど。
僕の場合は、他人に言われなくても患畜をリリースしちゃう人なんで、小説の中ではわざわざ「返してくれ」なんて頭を下げに来る元恋人の出現なんかは、興ざめで仕方なかった。(苦笑)

小説の最後の方で登場する、白がモチーフの版画たち。それを見た人が「今度の白い絵はいいね。あんなふうに明るく笑顔で泣かれたら、もう見ているほうはたま らないよ」と言うシーンがある。別に泣いている人が描かれているわけじゃないんだが、もしそんなメッセージを発している絵と出会うことができたら、あるいはそんなメッセージをキャッチすることができたら、すごく幸せな瞬間なんじゃないだろうか?、と僕は思った。せつないけれど、作家と繋がったという幸福感に満ちた瞬間とでもいったらよいのか。そのときは人目をはばからず、その絵の前で泣いてみせる自信があります(笑)。

P.S.
ただいまフィットネスクラブで走ったり、英会話学校のパンフを集めたり、お買い物をしたり、絵を見たりと、自分のために、なにかをため込んでいる期間。案外この期間も早くに終わって、新しい運命の車輪と対峙する時が近づいているような予感がしている。今度はどんなお楽しみが待っているのかな??

0 件のコメント:

コメントを投稿