クライマーズ・ハイ

晴れ。27.1℃/19.8℃/63%

じっとりと暑い夏日の新宿を歩きました。
これからの季節は、ちとやだねぇ。

土曜日に買った"クライマーズ・ハイ"を読了しました。
感想ですが、僕にとってはあまりいい小説ではありませんでした。山岳小説・航空機小説は好きですし、またメディアの端くれにいるので、編集と営業の対立など、肌感覚としてわかるところはたくさんあります。
しかし、テーマを詰め込み過ぎたのと、主人公の造形に魅力がないのは致命的。記者人生に二度とないような大事件が起こり、そのときに特命デスクに任命されたら、もっと一生懸命に仕事に取り組むのがプロの姿勢じゃないだろうか。
仕事中にしょっちゅう抜け出すし、大事な局面で決断できなかったり、仕事の重大さを再認識するのに400ページ近くたっているし。命の重さの大小というテー マが突然わいて出てきて、いきなりしようもないオチをつけるし。ストーリーが散漫、主人公の意識も散漫な印象をぬぐえません。

あまり主人公に魅力と共感を感じられなかったので、お薦めできません。

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