BL漫画レビュー:恋は契約のあとで

書くことがなくなると、BL書評をやってる気がします。

というか、なぜ男でゲイな僕がBoysLoveを読むのかと言えば……端的に言えばゲイコミックスのレベルが低いからで、ゲイコミックスがほとんどのページをSex描写に費やしているのも「読んでいて意味ないなぁ」と思うからだ。
じゃBLコミックスがゲイコミックスの代替品かというと、こちらは本来女性が読む(良くいえば)恋愛マンガ、あるいは(悪くいえば)ポルノマンガだ。
このねじれの中にはまっている自分の事を考えると、時々不思議な気分になりますね。結局自分の求めているものってなんだろって……まぁ"人間"そのものなんでしょうけど。

今日の素材は 円屋榎英 『恋は契約のあとで』

実家の会社が倒産し、父親が倒れ、母はその看病のため病院通い。お金に困った一斗は大学進学をあきらめてフリーターに・・・そんなある日、酔っ払って目覚めると一斗はホテルのベットに裸で寝ていた、そうして隣りには見知らぬ男。「大事なことを思い出してもらおうか、俺がお前の1ヶ月を百万で買ったことをな」

表紙のイラストを見てもらえばわかると思うけど、ゴージャス・正当派少女漫画系の絵柄です。いわゆる「BLコミック風キャラクター」というよりは、正当派。ウケの一斗……こういう感じのニチョコって時々いますね……をみれば、彼を女の子に書き換えれば単純なBoy meets Girlのお話です。内容も王道、ある意味べたべた。

僕は前から気になっているんだけど、ある種のBLコミックスに共通する特徴。
・主人公はヘタレであろうが、暗くて引っ込み思案であろうが、とにかく"美形"
・貧乏なときは、相手からお金で買われることもわりかし平気
・金持ちダーリンに自分の知らなかった世界をかいま見せてもらって、有頂天。
・でも一度は自分の元いた世界に戻ろうとするが、連れ戻されて
・で、ハッピーエンド、みたいな。

簡単に言えば"玉の輿"願望丸だしという事でしょうか??
時々目にする"契約"というキーワードは、案外BL女子の潜在意識の重要なキーワードになっているのかもしれませんね。

1.絵柄
ゴージャス系。初コミックスらしいですが、デッサンのブレもなく、キャラクターの造形にも華があり、今後かなり期待しても良いんじゃないでしょうか。

2.ストーリー
飲 み過ぎた翌日、知らないベッドで目覚めたら、自分は裸で。隣には知らない美形の男がいて、1ヶ月100万円でおまえのことを買ったという……もうなんていうか。ありきたりの展開に涙が出そう(笑)。H抜きでデートしているうちに。段々相手のかわいいところを発見してしまって恋してしまう……ここら辺は男性にはない女性の感覚でしょうね。

3.エロ度
あっさりと。でも激しく?(笑)
後ろからってのは、僕も好きですね。

4.まとめ
いわゆる正当派。とにかく王道。BLの迷い道に立ちすくんだら、こういう作品を読んで初心に返れって事でしょう。

絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★☆☆☆
エロ度 :★★☆☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

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