BL漫画レビュー:ミナズキアキラ『知らぬはおまえばかり』

ちょっと前、2011年出版された作品。
最近「めくるめくハイライト」がリリースされたけれど、わりと不完全燃焼気味で、僕個人としてはこちらの方がオススメだ。

大学時代に酒の勢いで同じサークルの芳川を誘った和有希。過去に苦い経験をもつ和有希は、一夜限りなのだからと、何も知らないノンケの芳川に、自分が気持ちよくなるよう都合のいいように男同士のセックスを教えた。しかし、社会人になってからも関係は続き、いつしか恋人のように優しく接してくる芳川に戸惑い-!?

和有希くんは、表紙右の、雰囲気イケメン。
しかも不幸体質。
派手で女にもてる芳川と、誰とも馴れ合えないゲイの和有希。
ノンケなのに、恋人でもないのに、二年間も身体の関係だけは続いている。この関係はいったいなんなのーって和有希くんが悶々と悩むお話。

こういうの設定は好きだな~。
最初からイケメン生徒会長といきなり両想いでハッピー学園ライフ、とか死ねよって言っちゃう今日この頃。だってさ、葛藤がないじゃん。不幸体質だからこそ、主人公がそれを乗り越えて幸せを掴むのを見届けるのが、ボースズラブの醍醐味じゃんか。
個人的には、腐女子もBLの腐海から浮上して、リア充の幸せを掴んで欲しいとわりと本気で思ってるんだよ。別に卒業しろとは言わないけれど。

ゲイって、カミングアウトして派手派手しくやっている人はごく僅かで、むしろ誰とも馴れ合えなくてって人、わりと多いんじゃないかと思う。ゲイバーに出てきている人なんかは、まだ組合員とは馴れ合えるけれど、昼間の会社ではゲイを隠して静かに暮らしている人は多いと思う。ヨネダコウの「どうしても触れたくない」の嶋クンみたいに。

確か、「どうしても触れたくない」では、外川さんの家族が障害になって嶋クンは逃げだそうとしていたし、こちらの和有希くんは、自分が下の名前で呼ばれるようになった事に戸惑い、恋人のように抱いてくれる芳川が怖くなった。甘えるのが苦手で、素直になれなくて。それが芳川がぐいぐいと和有希のテリトリーに押し入ってくる事で見事陥落。そのあとは超甘々な二人の生活でお腹いっぱいになると。


ミナズキアキラのデッサン力はかなり上級。
池玲文のデビューしたときの頃を思い出すなぁ。

1.絵柄
デッサン力はかなりある。だけど絵柄は好き嫌いが相当分かれると思う。モノクロのアニメ絵?とか思うときもあり。

2.ストーリー
不幸体質の子が幸せを掴んで、その後は超甘々フルスロットルなところがよろし。
BLの世界では、ゲイは不幸体質の方がいい感じがする。
なんてか、演歌の舞台は北の湊~、みたいなお約束で。

3.エロ度
エロイ。デッサン力がある分なおさら。

4.まとめ
表題作の他、幼なじみもの、ご近所さんネタが収録されていて、それなりに美味しい一冊。最新作が微妙に不完全な分、過去の作品の良さがしみじみと懐かしい。ミナヅキアキラ作品は他にも「のぼせるからだ」がある。こちらもオススメ。

絵柄 :★★★★☆
ストーリー:★★★★☆
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

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