オロ……(´・ω・`)
は、さておき、映画"るろうに剣心"を観てきました。
最っ高~でした。
邦画版"300(スリーハンドレッド)"と割り切れればね。
映画版"るろうに剣心"の特徴は次の3点。
1)アクション殺陣の映像美。
2)こってりと色の乗った映像美。
3)文明開化期のハイブリッド文化の不思議な背景
原作漫画、アニメ版を切り離して見れる人には、本作品は近年まれなアクション時代劇だと感じられると思う。オープニングの戊辰戦争シーン。雪化粧された森の中でのアクションは、人間の黒いシルエットと白い雪、その中で舞うように斬る佐藤健の姿に鳥肌が立ちます。その後も、殺陣シーンはいずれも鳥肌立つ完成度、迫力でございました。
ひとつ贅沢を言わせてもらえますか?
佐藤健の時代劇というと、NHK大河ドラマ"龍馬伝"の"人斬り以蔵"で大ブレークしたことは記憶に新しいところ。殺人者としての以蔵を視聴者が憎めないのは、坂本龍馬役の福山雅治に見せるはにかんだような、強がっているような複雑な、たぶん親愛表現があったからだと思います。殺人者として数多の命を殺めてきた彼が、ついに逃げ場を失ったとき「りょぉまぁ~!!」と叫ぶシーンが僕は好きでした。
それに比べると、今回の緋村剣心役の佐藤健は、わりと能面のようだった印象があります。一度でイイから、感情を全開にして欲しかったと思います。それが怒りであれ、過去を悔やんで涙するにしても。剣心が泣くシーンを作るために、神谷薫をもっと上手く使えたら良かったのかもしれません。
残念な点
1)女優陣がいまいち…あるいは不要
神谷薫役の武井咲を外すことは無理でも、このストーリーならば高荷恵役の蒼井優の登場部分はもっと刈り込んで良かったはず。二人ともお供え物…いや、添え物でよかったと思う。そうすればより本筋に集中できたと思う。
2)原作マンガ実写化の困難さ
これは原作に思い入れがある人ほどギャップに悩まされるだろうね。「生活者」としての緋村剣心を描くのは映画の尺的に無理だし。でも、剣心の緋色の半着が神谷越路郎のお下がりというエピソードはなかなか良かった。
3)ストーリーの刈り込みに疑問……
山県有朋の訓示シーン、祭りシーンあたりはカットでいいのでは?
武田観柳邸の門扉を漫然と映すのではなく、なぜ悪徳商人になったのかト書きのような書き割りで良いから説明しておくべきだったと思う。原作を知らない人にもう少し配慮を。
その他
青木崇高の雄っぱいとチクビは、もっと評価されるべきでござるよ。
チラ見せの時も、全開の時も。
オロ……(´・ω・`)
とにかく、チケット代は十分に元が取れるおもしろさでした。
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