グローバル化だとか、TPPだとか。

グローバル化って言葉に、もう何年も世界中が踊らされていますが、富の集中問題や、失業問題に、「グローバル化」は大きく関わっていると思うんですよね。あれって結局、勝者強奪の理論ですから。

国際経済学では、2国間で2財が生産されている場合、相対的により生産性の高い財の生産に特化することで、より多く消費を行うことが出来ると教えられました。しかしながら、生産財を特化する際に、放棄する財の生産に従事している従事者を完全に吸収出来る保証はないし。得てして、生産性と従事者いう観点だと、生産性の低い財は、たくさんの従事者を抱えている場合が少なくないんだよなあ。

その国際貿易がすすめる「よりたくさん消費できる方が幸せ」という前提は、果たして正しいのだろうかと思いますね。「おかずは1品減ってしまうけれど、みんなに仕事があって、幸せ」って考え方だってあっても良いはず。失業問題で考えれば、ある程度の生産財の特化を認めつつも、地産地消を前提にして、失業問題を押さえ込んだほうが良いんじゃないでしょうか。失業を減らせれば、社会福祉への支出も減りますし、なによりも人間の尊厳を維持する上で、就業はもっと重要視されなきゃならないと思うんです。リベラルっぽいつもりで言っているわけではないんですが。

うばい合えば足りぬ
分け合えばあまる
うばい合えばあらそい
分け合えばやすらぎ

うばい合えばにくしみ
分け合えば喜び
うばい合えば不満
分け合えば感謝

うばい合えば戦争
分け合えば平和
うばい合えば地獄
分け合えば極楽

うばい合うと
足らないけれど
分け合うと
あまっちゃうんだなぁ

作者:相田みつを

この言葉は世界的な真理だと思う。
グローバル化して、世界企業の商品ばかりになると、身の回りに変化がなくなって、つまらないんだよなあ。そんなモノトーンの世界、つまらなくありません?

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