少女マンガへの誘い。

さてと。

このブログでBLマンガの話題をたまに取り上げているけれど、あれって、多分腐女子の人にしか分からないネタだろう。あれを読んで「だよねー」とうなづいている男子、キミは既に腐男子だから! (m9^-')ビシッ

とはいえ、某翻訳ブログで取り上げられていた"Guys who read Shoujo mangas"ってネタで、少女漫画に対し「少女漫画を読んでる俺のことを友人達は変な奴だと思ってる」だとか、「少女漫画はあまり読まない。その多くがお互いのクローンみたいに見えてしまうから」だとか、「少女漫画に偏見がある訳じゃないけど、俺は少女漫画にどんな面白味も見つけることはできないんだよ」という率直なご意見があって、我ながらおもしろくて、しばらくこのネタを取り上げてみようかと思ったんだ。

少年マンガと少女マンガは、想定読者層が異なるというだけではなく、多分、本質的にかなり異質なものだと僕は思っている。
現代の少年マンガは、例の有名な少年ジャンプの三大原則「友情」「勝利」「努力」ってのがベースにあって、それはほとんど場合、三人称(神)の視点から世界を見せるという、映画に似たフォーマットで描かれている。
他方、少女マンガは基本、一人称または(極稀に)二人称の視点から世界を解釈するという、私小説に近いフォーマットで描かれる。

僕の解釈だと、One Pieceは本当に名作。だけど、読者は主人公たちの行動を外部から眺めて、そこから知識や共感を得ているように思う。いわば教科書の副読本的。
少女マンガの場合、読者は主人公の視点と同一を求められるので、主人公と同じ痛みや喜びを引き受けて、物語の終幕を目指してゆく。

ここまで書いていて卓袱台返しして申し訳ないのだが、少年マンガ、少女マンガという区切りはあまり重要ではないのかもしれない。三人称神の視点作品か、一人称私視点の作品の違いかと言ったほうが良いのかもしれない。モノローグが重要視される一人称私視点の作品が少女マンガに多いということで。

まあともかく、少女マンガの読み方が理解できれば、好むかどうかは別として、BLマンガも読めるようになるのではないかと思うんだ。

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