October in LONDON (4日目 Part-1)

ロンドンは雨のち曇り。ときどき晴れ。最高気温19℃/最低気温10℃

ロンドンに到着してからはじめて雨が降りました。
先週初めの時点で、ロンドンの長期天気予報は月曜日から雨3連発でしたから、それから天気はよい方に改善してありがたい限りでしたが。朝TVで確認したら、雨は朝方だけで午後からはあがるそうなので、今日は遠出することにしました。

目的はカンタベリー大聖堂。
チョーサーの「カンタベリー物語」の舞台になった場所です。

まずアールズコート駅へ向かいました。イギリス人たちは多少の雨では傘をささないというのは本当でした。半分くらいの人が傘をささずに歩いています。歩き方は普通ですけれど(笑)。須賀敦子の本の中で、貧しくて傘を買えないイタリア男たちは上着の前をかき合わせて雨の中を歩くと書かれていましたが、イギリス男たちはそんなことしてませんでしたね。僕は小走りに雨の中を急ぎました。

アールズコート駅から、地下鉄ビクトリア駅へ移動。
8時台のラッシュアワーです。ホームに人があふれてます。
以前父親がロンドンに滞在していたときは「イギリス人は身体が触れあうのを嫌うので、電車が混雑してくると新たに乗り込もうとする人達に乗客が『ストップ』と言うんだよ」だったそうなんですが、2007年現在のロンドンの地下鉄の混雑は東京のそれといい勝負です。さすがに「押し屋」はいませんけれど。

ヴィクトリアステーションは巨大な駅でした。
ヨーロッパの駅の、この巨大な空間がとても好きです。


でも僕が目指すのはヴィクトリア・コーチ・ステーション。ヴィクトリアステーションを出て、少し歩いたところにある建物へ急ぎます。今日はここからバスに乗って、カンタベリーへ行きます。
カンタベリーへは1時間に1本バスが出ています。所要時間は約1時間50分。電光掲示板で確かめると、幸い15分後の9:30にバスが出ることがわかりました。チケットカウンターで11.5ポンドを支払って、まるで飛行機のようなチケットを受け取ります。


続く待合い場所では、各方面へ散ってゆく人達がバスを待っています。


僕は7番ゲートから出発。カンタベリー行きのバスが来るのかと思いきや、ドーヴァー行きのバスの途中下車なのでした。スタッフに尋ねなかったら、危うく乗りそびれるところでした。


ロンドンの街を車窓からながめるのは、なかなかおもしろい経験です。
ウイークデーですから、道は混雑していて渋滞。
高速道路に乗るまではのろのろ運転でした。

バスがカンタベリーのバスステーションに到着したのは11:30過ぎ。
地図で見る限り、カンタベリー市内は中世の城壁で囲まれたとても小さい場所のはずでした。ところがバスを降りると目の前にはショッピングモールが広がっていて、カテドラルなんか全然見えません。「ここはどこ?」って目を疑いましたよ。

とりあえずショッピングモールに突入して、最初に目についたのが、クロックスクエアっていう標識。とりあえず行ってみたらこんなものがありました。


とにかくカンタベリ大聖堂が目的地ですから、カテドラルという標識と手持ちの地図を頼りに、そっち方面を目指します。小路の向こうに尖塔が見えました。


歩いてゆくと、やがて大きな門が目の前に現れました。


入場しようとしたら12:00~13:00はクローズされるらしく、だったら昼ご飯を食べてから入場すればいいやと思いました。門の近くで集合していた子供たちも、どうやら同じく出直してくるようでした。


カンタベリー市内は中世の城壁で囲まれています。
現在はその半分が取り壊されていますが、こんな感じで古い城壁が続いています。


各所には門があって、中世の巡礼者たちはその門をくぐってカンタベリー大聖堂に参拝したといいます。ウエストゲートタワーは当時の偉容を今に伝えており、イギリスでもっとも立派な門と言われています。


カンタベリー大聖堂へ入場する前に、ついでだから世界遺産でもある聖アウグスティヌス修道院跡を見ておこうと思い立ちました。現地に行ってみたら火曜日はCLOSEでした。残念。今は廃墟が残っているだけだそうですが。


悔しいからフェンス越しに写真だけ撮りました。


ふたたびカンタベリー城壁内に戻ってきました。
昼飯昼飯。イギリスに来たら一度は体験しておかなきゃということで、フィッシュアンドチップスを初体験しました。ショッピングモール内はチェーンのファーストフード店ばかりで、フィッシュアンドチップスを見つけるのに苦労しました。
で、こちら。熱々の白身魚のフライと、ポテトの山です。塩をふって、ときどきケチャップをつけていただきましたけれど、けっこういけますね。量が多くて後半ちょっとしんどかったけれど。それから注目はこのハインツのケチャップ容器。手が汚れず使いやすくて日本にも導入して欲しいです。外国に出るとときどきこの手のデザインに驚かされます。


いよいよカンタベリー大聖堂を参拝します。

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