からっぽの駐車場

晴れ→ちょっと雨

通勤途中にYさんという老夫婦の住む家がある。
ちょっと前まで所有していたクルマを手放したようで、自宅前の駐車場には"駐車場をお貸しします"というダンボールでできた看板が出ている。もう3ヶ月以上も雨風に晒されて、手作りの看板もだいぶくたびれている。「なかなか借り手がつかないなぁ」とチェックを入れながら、週5日間その前を歩いている。

実 のところその家の立地を考えると、この駐車場に借り手はつかないように思う。それほどお金に困っている家にも見えないので、あまり収入を期待しているよう でもない感じだ。では、なぜ人は自宅の軒先を貸そうと考えるのか……よく分からないが、月額わずかなお金のやりとりを通じて、家族以外の人間と交流したい という気持ちがあるのかな、と想像する。身内だけだとさみしいからね。いつかこの空っぽの駐車場に借り手がついたことに気づく日が来るとイイなと思って る。

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