世は平安である。
香をたきしめた直衣、後朝の別れ、そして牛車の世界である……。
BLは時空を超えて…… 秋月こお×唯月一 『王朝春宵ロマンセ』
まるで地方都市のお菓子(イメージは"博多の女")の名前のようだ……。
寺 で働く千寿丸(せんじゅまる)は、身寄りのない捨て子の稚児。でも実は、高貴な身分の親がいるらしい!?出生の秘密を僧達に狙われ、ついに寺を出奔!!京 の都を目指す途中、藤原諸兄(ふじわらのもろえ)に拾われる。帝の信頼篤い秘書官で、蔵人(くろうど)を務める諸兄は、今をときめく藤原一門の御曹司。命 を救われた恩返しに、千寿は諸兄の世話係を願い出て…!?
メインは(稚児あがりの)美貌の千寿丸と堅物で恋愛面は不器用な公達藤原諸兄の恋物語。しかも諸兄の同僚は恋の手練れ在原業平ときたもんだ(笑)。道具立てはGood Job!
前にも"主従ネタ"について書いた。自分は主従関係には全く関心がないが、主従の間で交わされる"丁寧な言葉遣い"はかなり好きだ。たぶんそっち方面のフェチなんだろう(笑)。主人に取りすがって「一夜だけでもけっこうでございます。お情けを賜りとうございます」みたいなね。あはは。やってみたい。一度やってみたい!
で。時は平安時代。しょっぱなから"あやしの恋"についてバンバン語られている。この時代に同性愛が猖獗を極めていたかどうかなんて知らない。だがまー稚児と貴公子の恋なんて浮世離れしていてイイじゃないか!ボーイズラブもネタに詰まれば時空も超える(笑)。
読み進めていって"カーン"と来たのは、このモノローグ。
「ああ……さっきのようにお口をなめていただきたい……アレはなんというのじゃろう
わしからねだって良いのか悪いのか
けどしたい……して欲しい!!」
ひょえ~ショタにこんなこと言わせるな!!! キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー
僕的には山口百恵が歌っていた"♪あなたが望むなら私何をされてもいいわ‥"以 来の赤面セリフだった。キスを"舐めていただきたい"とか書かれると卑猥さ爆裂だ!日本人ってきわどい言葉を英語とか他言語に置き換えてごまかすじゃな い?本来の日本語の強さでもってH(すでに逃げてますけど)を表現し尽くしたら、漢字のイメージ増幅機能とあいまって相当にやらしーんじゃないかと思って マス。
1.絵柄
いい感じです。登場人物の多くが面長逆三角形ボーイズラブ王道の顔立ちです。こんな彼氏が欲しいわい!(atokは"★祝い"と変換しました。バカたれが!!)
2.ストーリー
平安でございます。貴族でございます。稚児でございます。
この手のシチュエーションプレイが楽しめることとそうじゃない人に分かれると思う。それってミュージカルが楽しめるかそうでないかと似たようなもの。高校時代に古典の授業が好きで、コスプレに抵抗のない人には大変おもしろい作品かと存じます。
3.エロ度
エロシーンは濃厚。とっぽい貴族のにーちゃんと、稚児だからショタの絡みはびみょーに段取りが悪くて、かなーりヤラシーです。セリフが相当にきわどいです。絵柄でいやらしいーというよりは、セリフがやらしーです。活字で抜ける人にはオススメ。
4.まとめ
Good Job!読んでいて楽しかった!
(てか、私、昨夜のSexのせいでテンションが微妙にヘンです)
絵柄 :★★★★★
ストーリー:★★★★★
エロ度 :★★★★☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)
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