BL漫画レビュー:Punch drunk babies

曇り→(たぶん)雨。

これから車検だの買い物だの、出たり入ったりになりそう。

さて、今日の素材は緋色れーいち 『Punch drunk babies』
ボクシングを通じて4組の男たちの恋物語が展開される異色作である。

のっけから話が脱線するが、僕がノンケAVに対してつくづく感心するのは、あの狭いジャンルにおいて沢山の作品がリリースされて、かつ"扇情的なタイトル"を考え出すパワーだ。エロのパワーってすげーなって思うのだ。
BLについても、出会って、ヤッて、ラブラブか別れるか、っつーパターンしかないわけでその中で手を変え品を変え状況を変えて、よくこんだけひねり出すよなぁと、一部尊敬のまなざしで生暖かく見守っている状況だ。

今回のPunch drunk babiesは異色作の部類だ。たとえば"魔裟斗"はあの顔と肉体で一部ゲイのイコンになっている。だけ ど、では"プロ格闘家のゲイがいるか?"と言ったら、うーん、学生時代に喰われたノンケか、あるいは男とも寝るけどゲイじゃないってところが現実じゃなか ろうか?有名スポーツ選手がゲイだという噂は一部事実、一部都市伝説として囁かれているところだが、肉を打ち、飛び散る血と汗にまみれた格闘技選手っての は、ゲイとはかなり遠いところにある存在だと思う。

学園が舞台になっていて、登場人物たちが様々な部活に参加していて、その中にボクシング部所属 というパターンがないわけではない。しかし実際はどうかなぁ??多少ステレオタイプな表現だが、ゲイは優しい性格のヤツが多いし、派手好きだし、遊び好きだし、あんまりストイックに肉体を酷使する運動ってやらないようにも思う。ジムでトレーニングしている連中は、筋肉をつけて己の肉体美に耽溺するというフェチっぽい部分が多分にあるわけで、Hなしでストイックにボクシングに没頭する……考えられぬ(^^;

ほんとゲイって基本的には気持ちの優しい平和的な人が多いと思う。口は悪くて歳を食うとひがみっぽくなるけど(w
余談だが、「世界の政治指導者たちが全部ゲイだったら、戦争なんか起こらないだろうに」という冗談があった。平和と調和を好むゲイたちだから、戦争はなくなるかもしれない。でも口撃は激しいから、論戦TV中継はめっちゃおもしろいだろうなぁ(^^;。

1.絵柄
華奢で華麗なキャラクターデザイン。奥付けをみると連載は1998年12月~2002年3月で、絵柄的にはちょっと前の少女マンガっぽい感じがする。黒髪の南のようなデザインのキャラクターはけっこう好きだな。

2.ストーリー
ボクシングがメイン。最初のカップルはプロデビュー前のボクサーとボクシング経験を持つ調理師の二人。やっぱり男をつなぎ止めるのは身体と料理なのね、とほのぼの実感してしまった(笑)。しかし1~3巻通じてのあのラストはちとオチなしじゃないか???

3.エロ度
そりゃボクサーとHするってのはすげーおもしろそうだ。しかしだ、プロボクサーがあんなにやられちゃったら練習に試合に差し障るでしょうが!という気がする。ってか絶対差し障ります。こ、腰が……。

4.まとめ
異色作品を楽しみたいならどうぞ。ボクシングがメインのわりには、実はそれほどボクシング的情報は盛り込まれていなくて、ほとんど色恋(^^;

絵柄 :★★★☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
エロ度 :★★★☆☆
(あくまで個人的主観に基づく★の数です)

0 件のコメント:

コメントを投稿