航路 読了!

けっこう大雪。3月になったのになぁ。(驚)

雪に対して首都圏の鉄道が強くなったのは、夜通し空の列車を走らせて、雪が積もらないようにする、切り替えポイントが凍らないようにするという手法を考え出したのは、かの"堤義明さん"ら しいけれど、昨日逮捕されちゃったし。大金持ちなのに税金を払っていないという事では以前から有名だったけど、日本では"偉くなってしまった人は検察は手 を出さない"っていうしらけムードを今回は覆しましたね。企業の闇の部分が少しでもクリアになってゆけばいいなと思う。

"航路(下)"を読了。この作家の語り口は手練れていて、またきわめてリーズナブルなオチに落ち着いたところも◎。

「NDEはメッセージなんです。SOS。助けを呼ぶ声」
SOS。だれかが聞いてくれることを願って全方位に送り出すメッセージ。死にゆく脳が、前頭皮質に向かって、扁桃体に向かって、海馬に向かって、だれかが救助に来てくれることを願って送り出すメッセージ。脳が体をジャンプスタートさせようとする最後の努力。
脳 細胞が次々死滅し、感覚器官が遮断される中で、脳が蘇生のために分泌する化学物質が誘発するランダムなイメージをなんとか心が解釈しようとして、臨死体験 といわれる一連のメタファが生み出される。それをタイタニックの沈没と、そこから発せられたSOSにメタファして物語を引っ張ってゆく手腕はたいしたもの でした。☆×5ってところでしょうか。

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