きみはペット(12)

終電続きの日々なので、午前中は休養をかねて寝坊させてもらった。

話は変わるが、僕の上司はヘンな人だ。
御歳44歳(らしい)。自分で髪を切っていると公言していて、その仕上がりが微妙にサザエさんちのワカメちゃんみたいでイタイ。二丁目に時々出没しているらしくて、表向きは行きつけのへぎそば屋があるからだというが、実はウリ専を買っているとかいないとか……。
「キモっ!」「超キモーッ!」
そんな噂をOLさんと巻き散らかしながらIL PINOLO 2でドルチェをつつく午後。ってかオレってすっかりOL化しとるじゃないか(汗)。

まーヘンな人も堂々とヘンならばそれも立派。

 連日の終電帰りとInsomniaな私。PCに向かって企画書だのメールだの起こして一日が過ぎれば、眉間には皺の2つや3つは出来ているはず。そんな三十路男が山手線で"きみはペット(12)"を広げている姿は相当ヘンだろう。かなりやばめの人だろう。ってか、なんでそんなにおっかない顔して"きみぺ"を読んでいるんだよ?ってところか。

僕は小雪のファンで、ドラマで"きみはペット"に接触して、それからコミックスも読むようになった。さすがにタイトルは引いちゃうものがあるけれど、読んでみれば居心地の良い作品だと思う。僕はああいう頭の良いけど不器用な女性は大好きで、密かに応援したくなるタチだ。絵もヘタウマって部類だけれど、いいぞ。お薦め。

原作は12巻にいたって、いよいよ完結に向かって動き出した。
ペットは雄であることを主張して自立を目指し動き始めたし、ヒロインはだれが一番大切な人なのか結論を出した。ここに来るまで本当に長かった(笑)。登場人物たちと一緒にハラハラしたり、一人で笑っちゃったり、楽しかったな。

山手線内で、眉間に皺の寄せたコート姿の男も、時々クスッと笑っていた姿は目撃されていたハズ。

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