ねぶた祭りが始まるまで 2013年東北紀行 06

午後4:30。
ゴリゴリと肌を焦がすほど強かった日差しが、やさしいオレンジ色に変わって行く。
僕たちは青森市役所入り口に開店した露店で、林檎ジュースと焼き鳥を楽しんでいた。
予約しておいた市役所前パイプイスに招き入れられるまであと1時間。時折八甲田山から鈍色の雲が流れてくるのだけど、天気予報では今夜は晴れ。

旅行先で、こういう「待ち時間」を過ごすことは、たぶん一番の楽しみ。
とりとめのないおしゃべりと、これから始まる祭りへの高まる期待と。

話の種は尽きない。

西むらで食べたつがる定食。

青森湾、夏色の海。
ビーチリゾートの美しさはなんども見てきたけれど、青森の海は、気持ちを鷲づかみにするなにかがある。

アスパムの前で記念写真を撮る両親の姿。


ねぶた団地で、光が入る前のねぶたの彩りに驚き。


母が希望していた善知鳥神社を参拝。
ワ・ラッセの前で津軽三味線ライブを楽しんだ後、少し疲れが出た両親を休ませるため、駅近くのドトールで休憩。

そのあと、青森市役所まで流れてきた。
市役所近くで女子高生を呼び止め、金魚ねぶたを3個買い求めた。
それぞれのカバンにつけると、シャランシャランと涼しい音を立てる。

奥州街道から車が追い払われると、遠くからねぶた囃子が近づいてくる。
魂の震える祭りはあと少しで始まる。



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