ならば映像で残しておこう。
地場の祭り色が濃い弘前ねぷた祭り。
自衛隊の剣舞があったり、ねぷたの間を人が道を横断したりと、のんびりしている。
扇形をしたねぷたは、青森市のねぶた祭りのような造形の迫力はないのだが、高さは結構あって、しかもその上部の左右から人が顔を出していたりする。たまにクルクル回る。そして、電線や道路標識などがある箇所では器用に上下してくぐって行く。そのギミックさがおもしろい。
祭りが跳ねた後、僕らはホテルに向かって歩く。鰺ヶ沢街道の緩い坂を上り、そしてお堀に突き当たったところを左折する。城を囲む桜並木は黒い巨大な塊となって、闇に沈み込んでいる。
ねぷたたちが、それぞれの町内に向かってお囃子と共に消えて行く。風に乗って響いてくるお囃子が、祭りの興奮を削ぎ、そして寂寥感を運んでくる。
僕らの周囲を歩いていた地元の人たちも、路上駐車をしている車に乗って、次々と去って行く。背の高いドーミーインの看板を見上げて、ふと独りごちた。
あ~あ、終わってしまったんだなあ。
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