オリコンチャートとK-POP …… 結論「J-POPはぜんぜん元気そうです」

世の中に普通にあるもので、あまり深く考えることなく受け入れていたものって、案外あるものなんですよね。歌番組で言うと、僕が子供の頃は"ザ・ベストテン"とかがある種の権威で、ある程度みんなが納得感をもって「流行っている曲じゃない?」と言えるものだったと思います。

で、昨今のK-POPとオリコンチャートは、どうも奇妙なことになっている、K-POPが上位を独占!?なんかおかしくないか?? という違和感が残る。というわけで、オリコンチャートについてちょっと調べてみました。

wikipediaでは「しかし2000年代後半より、特にシングルCD市場の急激な規模縮小(一方でそれを補う形での音楽配信市場の拡大)に伴い、件数ベースで音楽フル配信の1/4程度、金額ベースで同6割程度まで落ち込んだシングルCDの売上件数表示だけでは、市場における実勢(音楽市場全体として、当代どの曲が最も愛好されているかという実勢)を必ずしも捉えきれなくなっており、オリコンシングルチャートの権威は過渡期にさしかかっているとの指摘もある」と書かれています。

この記述を鵜呑みにはできません。が、僕が高校生だった頃は寄り道先は大型CDショップだったもんですが、タワーレコードやHMVの店じまいが続いている事実に接する限り、イマドキの若い世代の音楽への支出額、あるいは入手ルートに大きな変化があったと考えるのが自然なんですよね。

同じ事を考えた人がいまして、博報堂DYメディアパートナーズが2011年7月12日に発表した「コンテンツファン消費行動調査」をグラフ化した人がいます。ありがたい。


音楽コンテンツ利用層における入手ルート(複数回答)


音楽コンテンツ利用層における入手ルート(男性)


音楽コンテンツ利用層における入手ルート(女性)


参照元:
http://www.garbagenews.net/archives/1810695.html

これを見ていると、特に若い世代はCDレンタル、iTunesなどの有料入手のほか、YouTube、ニコニコ動画、(多分違法な)無料ダウンロードサイトなどの無料入手を行なっていることがよくわかります。ある程度予想通りではありましたが、やっぱりなあと思わずにはいられません。

昔からヤラセ疑惑などがあっても一応の流行りの目安にもなっていたオリコンチャートですが、彼らの調査対象はCDショップや一部オンラインショップでの販売数などのようです。若い世代の音楽接触現場とズレたところを調査していることもあり、「K-POPが女子高生に大人気!オリコンチャートを席巻!J-POPを圧倒し、日本音楽市場を制圧!!!」なんていう朝鮮メディアの記事に、日本人が違和感を感じる原因になっているようです。

某朝鮮のメディアが「K-POPアーティストが日本市場で猛威を振るっている。10日付のオリコンチャートではSUPER JUNIORとKARAが、シングルチャートとアルバムチャートを席巻した。SUPER JUNIORは7日リリースした発売した「Mr. Simple」で、AKB48、安室奈美恵など日本のトップアーティストらを抜いてシングルランキング1位になる勢いを見せた」と報道しています。オリコンチャートを調べると、確かに事実でした。


同日のTSUTAYAのCDレンタルランキングを調べてみました。


2011年12月10日 TSUTAYA CDシングルランキング総合
CDシングルレンタル ランキング-総合:全ジャンル

集計期間:2011年12月10日(土)
TSUTAYA ランキング1位 上からマリコ(Type-A)AKB48
TSUTAYA ランキング2位 Sit!Stay!Wait!Down!/Love Story 安室奈美恵
TSUTAYA ランキング3位 歩いていこう いきものがかり
TSUTAYA ランキング4位 たとえ どんなに・・・ 西野カナ
TSUTAYA ランキング5位 迷宮ラブソング[初回限定版]嵐
TSUTAYA ランキング6位 LOVE SONG(通常盤) FUNKEY MONKEY BABYS
TSUTAYA ランキング7位 やさしくなりたい 斉藤和義
TSUTAYA ランキング8位 あなたへ/Ooo Baby[初回限定版] EXILE/EXILE ATSUSHI
TSUTAYA ランキング9位 恋文~ラブレター~(通常盤)GReeeeN
TSUTAYA ランキング10位 ずっと aiko


CDアルバムレンタル ランキング-総合:全ジャンル

集計期間:2011年12月10日(土)
TSUTAYA ランキング1位 THE BADDEST~Hit Parade~(通常盤) 久保田利伸
TSUTAYA ランキング2位 ガールズトーク(通常盤)Kara
TSUTAYA ランキング3位 HOW CRAZY YOUR LOVE(通常盤) YUI
TSUTAYA ランキング4位 ここにいたこと(通常盤) AKB48
TSUTAYA ランキング5位 Thank you,Love(通常盤) 西野カナ
TSUTAYA ランキング6位 あげmix ~オールジャンルBEST~ オムニバス
TSUTAYA ランキング7位 Baby I Love You TEE
TSUTAYA ランキング8位 いきものばかり~メンバーズBESTセレクション~(通常盤)いきものがかり
TSUTAYA ランキング9位 FIGHT(通常盤) 関ジャニ∞
TSUTAYA ランキング10位 Happy Smile!(通常盤) 芦田愛菜


その前後のランキングも眺めてみましたが、KARAと東方神起がチャートインしていました。しかもKARAは上位でした。もちろん、CD発売日と、レンタル開始日にはズレがあるわけですが、K-POPと呼ばれる歌手のCDが、思ったほどランクインしていないのが印象的でした。

日本人は良いものは良いと認めて受け容れる土壌があります。だから、KARAや東方神起は実力など一定の評価があってランクインしているのでしょう。一方でぽっと出の新人歌手のCDが日本で大人気でメチャクチャ売れているというのは、バイアスのかかったデータがベースとなっていて、嘘ではないかもしれないが、真実とは程遠いようです。
朝鮮人はあくまで「マーケティング活動の一環」と強弁するのかもしれませんが、彼らの活動は日本人の審美眼をバカにしたものであって、のちのち、強烈なしっぺ返しを食らうことまちがいなしです。

結論。
J-POPは全然元気のようです。
アルバム1位が久保田利伸で、違った意味で度肝をぬかれましたよ。

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K-POPアーティスト、日本オリコンチャートで“猛威”
2011/12/12(Mon) 11:14

K-POPアーティストが日本市場で猛威を振るっている。
10日付のオリコンチャートではSUPER JUNIORとKARAが、シングルチャートとアルバムチャートを席巻した。SUPER JUNIORは7日リリースした発売した「Mr. Simple」で、AKB48、安室奈美恵など日本のトップアーティストらを抜いてシングルランキング1位になる勢いを見せた。

KARAは日本で二番目にリリースしたオリジナルアルバム「Super Girl」で相変わらずの人気をみせた。「Super Girl」で日本オリコンの記録を書き換えたKARAは、アルバム販売量を着実に伸ばしてアルバムチャート1位を守った。

KARA、SUPER JUNIORの他にも日本オリコンチャートではうれしい名前に多数会える。最近、韓国では「Lady」をリリースしてバラードを聞かせてくれた大国男児が「Love Days」で9位、活発な日本活動で多くのファンを確保しているREINBOW(レインボー)が「MACH」で10位になってベストテン内にランクインした。

新年にはさらに多くの歌手が日本市場の攻略に乗り出す。IU(アイユー)もやはり日本デビューを宣言して「韓国の国民の妹の侵攻」という修飾語で注目されていて、バラエティー-演技-歌でトリプルクラウンを達成したイ・スンギもやはり3月のデビューシングルをリリースして日本デビューする。

日本市場まで変えたK-POPアーティストたちの猛活躍がどこまで続くのか注目が集まっている。

http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=7&ai_id=142159

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