札幌での休日 北海道紀行2014(11)

翌朝、ジンギスカン臭を全身から立ち上らせながら僕らは目覚めた。髪、体臭、口臭、服なにからなにまでラム脂臭い。これは結構深刻。しかも食べ過ぎで食欲も半減。シャワーを浴びて朝食ビュッフェに行ったが、食欲なかったな。


今日は旭川の方へ行ってみたかったけれど、彼氏と車で乗り出し旭川方面に向かってすぐに前方にどす黒い雲がわき上がってくるのが見えた。あれはたぶん雪雲。スタッドレスタイヤを着けているとはいえ、雪の中を走った経験はほとんどない。少し考えて市内中央に戻った。前夜のゲイバーのママが北大の紅葉がきれいだと言っていた。じゃあ北大を覗きに行くか。

定番のポプラ並木とイチョウ並木。古い国立大学だけあって、ゆったりとした敷地の中に建物があって環境は凄く良い。残念なのは学生の数よりウロウロしている観光客の数の方が多そうだと言うこと。





そして意外だったのは、クラーク博士の例のヤツは北大構内にはないのだね。
車を飛ばして羊ヶ丘展望台まで行く。広々とした丘の上に例の銅像があって、周囲には羊が点在している。本州では見られない光景だった。



ランチは「札幌ら~めん共和国」で味噌ラーメンを啜る。「みその」という店だった。身体が冷えているときは味噌ラーメンは本当に染みる美味さだ。


ラーメンで腹を満たした後は、JRタワー展望室に上った。足下には赤煉瓦の旧道庁舎から、遠くにはオホーツク海が見える。開けた視界の中に雨の降っている場所と、青空が見える場所が一望できた。オホーツク海から次々雲が運ばれてくる。やがてタワーは雪に包まれる。今年、札幌で観測された初雪だった。

晩ご飯は北海道の素材を活かした料理屋で。じゃがバターは言うまでもなく、鉄火巻きをマグロで包んだ巻き寿司は美味かった。牡蠣はいまだ宮島の牡蠣屋を超える店に出会えていない。





食後は昨夜と同じゲイバーでグダグダ盛り上がる。
もともと新宿二丁目で働いていた経験のあるというママは、僕の若い頃通っていた店の店子でもあって、話している内容がいちいち懐かしかった。僕が札幌在住だったらひいきの店として通い倒したにちがいない。

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