槇原敬之カバーのヨイトマケの唄

日曜日の朝からネットの密林に迷い込み、なぜかたどり着いたヨイトマケの唄。

前にもヨイトマケの唄についてブログに書いたことがあったけれど、YouTubeになるほどと思うコメントを発見。

美輪さんのは小学校低学年の子が泣きじゃくるように歌っていて、生意気さと悔しさ、誇らしさを伝えてる気がする。
マッキーのは、思春期の子供が過去を振り返るように歌っていて、思い出と愛の美しさを伝えているような気がする。

どちらも自分の体験を重ね合わせているんだろうか、考えながら聴くと感慨深い。


そうなんだよなあ。
槇原バージョンは、すごく肯定を感じるんだわ。
母ちゃんの人生も、自分の人生も。

僕は3番目の「姉さんかぶりで 泥にまみれて 日にやけながら 汗を流して」から盛り上がってくるアレンジが好きでさ。音楽的な手法は分からないのだけど。映画のように、ものすごく映像的で、労働をとても肯定しているんだよね。

まったく同じ歌詞なのに、アレンジだけでこれだけ変わるんだから、凄いと思う。

オリジナルのヨイトマケの唄が発表されたのは1964年。
敗戦から20年しか経ていない時代。

槇原カバーが発表されたのは、それから41年後の2005年。
敗戦から60年経っている。

この二つの曲の間の41年間に、成熟があったというか。「あの時代」の生々しかったことが少しずつ洗い流されて、漂白されて、最後に母の生き方への肯定と、母の愛への感謝が残ったという印象。

この変化を理解できれば、隣の半島も救われるのかもしれないのだろうけど……無理だろうな。

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