ベトナム ダナンへ(02)

ダナンの記憶といえば……暑かったこと、道路を渡るのがストレスに感じるほどのバイクの洪水だった。
空港からダナン市内まで、タクシーで15〜20分ほど。
その道中、暴走族に取り囲まれているんじゃないかと錯覚するほど、タクシーの前後左右すべてがバイクに埋め尽くされていた。

そして、ベトナムはまだ人間の命が「安い」のかも知れない。
赤信号でも右折は常時OKらしく、信号を渡ろうとしてもバイクが止まらない。
タイミングを見極めるのに苦労するし、道を渡るのがストレスフルだった。
クルマはクラクションを鳴らしてバイクを蹴散らして行くが、不思議に事故を目撃することはなかった。
みんな運転が上手いんだか、ルールがないんだか、よく分からない。

翌朝、時差の関係で早朝に目覚めた。
ロン橋の向こう、東海岸から太陽が昇ってくる。

昨夜、あれほど溢れていたクラクションの音もなく、眼下は無声映画の世界のようだ。

僕らはVANDAという中級クラスのホテルに宿泊していた。
ダナンはホテルプライスの格差がひどく、有名なインターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾートやら、フュージョンマイア・ダナンとかもあるけれど、とにかくハイプライス。
一月のタイ旅行で「やり過ぎ」た直後のプランだったので、毎日30分のスパと朝食込みで二人で一泊8000円クラスのVANDAは魅力的だった。

朝食のビュフェは品揃えはまあまあだった。




VANDAホテルが韓国系なのか、あるいはベトナム国内において支那・韓国人のプレゼンスが大きいせいか、なんとなくそっち系の匂いがする気もした。
初めて会うスタッフは「アンニョンハシムニカ」の方を先に口にする。
「We are not Korean.」と告げると、次は「コンニチハ」という風に。
タイでは日本人のプレゼンスが大きい気がする分、サムスンの工場があったり、韓流ドラマが流行しているというベトナムは、韓国人の影響が大きいのかも知れない。

食事を終えて、僕らは海岸まで散歩することにした。
ロン橋を渡って、距離2kmほどの一本道。



やたらにタクシーやバイクの人が声を掛けてくる。
そして歩いている人が誰もいない。

1kmほど歩いて気づいた……この街は日中歩くような場所ではないのだと。
海岸に到達した頃には、熱中症にかかったんじゃないかと思うほど、汗が止まらず、頭も痛い。



ビーチにはあまり人は出ていない。

海岸沿いにあるアラカルテホテルのカフェに逃げ込んで、CoolDown。
冷たいものを飲んでも全然汗は引かなかった。

タクシーでホテルに戻り、BonPass Bakery & Coffeeでランチ。
彼氏と共にバインミーを食べたかったけど、売り切れだそう。

代わりにバーガーを食べてみたが、パンズがちょっと変わっている。
なんていうか、まるで中華まんの皮を焼いたような、イメージしていた「パン」とだいぶ違っていた。
このカフェも韓国人の影響が濃厚に溢れているような感じだったな。

ホテルに戻ってスパを受けた後、部屋でごろごろ。
強い日差しを浴びた後だったから、涼しい部屋で昼寝するのは快適だった。



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