今回の旅行で彼氏と二人で呆然となったのは、ニースからアヴィニョンまでのルート資料を忘れてきたことだ。HertzだからNever Lostがあるはずだし……てか、今どきカーナビが付いていないレンタカーなんてあるのかよ?と思いつつも、カーナビ装備とも書いていないのだよなあ。という不安があり、ニースからアヴィニョンまでエクサンプロヴァンス経由で2ルートの資料を作っていた。一つはソー(Sault)村へ向かう。もう一つはヴァランソル高原へ向かうコース。アヴィニヨンへ向かう途中にゴルド村と、セナンク修道院に寄るというプランだった。ヴァランソル高原ルートの方が走行距離は短い。直前までどちらのコースにするのか迷い、両方の地図を用意していたのになぜかヴァランソル高原ルートを忘れてくる失態!
彼氏に状況を話して、今回はSault村へ行くことにした。
Hertzには9:00チェックアウトを予約してあった。ニースに到着して1日半の間に自動車事故を3件目撃していて、正直気分は滅入っていた。欧州初ドライブが、あんな狭い市街地からスタートだなんて。起床し、朝ご飯はニース駅で何か食べることにした。僕らも少し学習して、ベストウェスタンホテルが面しているマレシャル・ジョフル通りを左手に進み、トラムが走っているジャン・メドサン通りに出る。ここは平面なので歩道をそのままトラム2駅分歩くとニース駅のすぐ近くに出ることができる。
8:00頃に到着したニース駅は、長距離列車を待つ乗客たちで混雑している。サンドイッチと水を買い、巨大な荷物にもたれかかって眠っているバックパッカーたちに混じり、ベンチで食べる。Hertzの営業所が開店するまでの間、こうやって簡単な朝ご飯を食べ、軽機関銃を持った兵士の間をすり抜けてトイレに行ったりで過ごす。ネットでは営業所が時間通り開かないとかいろいろと書き込みがあってどうなることかと思ったが、Hertzの女性スタッフは親切だった。VISAカードのPINコードを思い出して、レシートが出てくる様を「YES!YES!YES!!」と叫んだら、すごく怪訝な顔をされたが。
キーの入った袋と、駐車カードを渡される。車は隣のIBISの入っているビルの公共駐車場にあるという。6階までエレベータで上がれという指示に従って、僕らは営業所を出る。エレベータは駐車カードを読み取るリーダーがあるのだが、何度カードを通しても動作しない。わたわたしていると制服を着た美人が通りかかって「こうやるのよ」とチャレンジするが、「あら、動かないわね」。彼女はここで待っているように言い残して姿を消す。数分後エレベータは無事稼働。今回フランス旅行で感じたのは、マドモワゼルは親切だ〜ってことだ。10年前にパリに行ったときはムッシューは親切だったけど、マドモワゼルはことごとく感じ悪かったのにな。
で、6階に上がり、指定された番号の車を見つけた。
そして叫んで、頭を抱えた。
「ミニヴァンだと!? どーすりゃいいんだ!?」
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